根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

親不知抜歯手術 その5

2008-01-31 02:23:48 | エッセイ、コラム
術後3日目の午後、発熱をする。
患部は飴玉を一個ほっぺたに入れているような腫れよう。
パンパンに腫れている。
しかし今回は痛みは殆どなし。
頓服で処方された鎮痛剤のロキソニンは現在の所、解熱剤としての効果を期待し発熱がある時のみに服用している。

こうして風邪でもないのに発熱をするのに直面すると、『ヤッパリ自分は手術というものを受けたんだなぁ』っと実感する。
暫くはヒョコヒョコ出歩かず大人しくしていないとイケナイようだ。

映画『ちーちゃんは悠久の向こう』

2008-01-29 20:33:18 | エッセイ、コラム
原作:日日日(あきら)、監督:兼重淳、主演:仲里依紗、林遣都、の映画『ちーちゃんは悠久の向こう』を観てきました。
男女の幼なじみの秘密を描いた良質の学園ファンタジーでした。
ただ良い映画なのにPR不足のせいか観客が極端に少なく客席はガラガラ。
実際の内容に比べて恐ろしく過小評価されているのがひどく残念な作品でした。

映画『陰日向に咲く』

2008-01-28 20:28:01 | エッセイ、コラム
原作:劇団ひとり、監督:平川雄一朗、主演:岡田准一、宮崎あおい、の映画『陰日向に咲く』を観て来ました。

ストーリーは説明が難しいので割愛します。
どこかが欠落した人間たちの群像劇です。

感想は一言で言ってしまえば、何か物足りない映画です。

劇団ひとりの原作は未読ですが、ひょっとしたら映画として一つの物語にするには非常に難しい小説ではなかったか、と感じました。

それぞれのキャラ設定は秀逸だし、設定自体も面白い、だから原作にとらわれ過ぎず、もうちょっと大胆に脚色してしまえば、もっと良くなった作品ではなかったでしょうか…。

ただ決して悪い映画ではありません。
平均点は取れています。

因みに西田敏行扮する「モーゼ」の演技は流石ベテラン俳優で「上手い」と感じるものであったし、宮崎あおいの一人二役は非常に安心して観られるものでした。

親不知抜歯手術 その4

2008-01-28 19:12:07 | エッセイ、コラム
本日、最後に一本だけ残っていた左下の真横に生えていた親不知を口腔外科にて抜歯手術をしてきました。

前回と同じく大半が歯茎の中に埋没していた為、麻酔後、歯茎を切開して親不知を露出させた後に幾つかのパーツに親不知を砕き、同時に顎の骨を軽く削る手術です。
手術時間は麻酔開始から患部縫合まで30分くらい。

今回は麻酔の効きがイマイチで手術中に軽い痛みが走る事も度々、しかし大人の男なので耐えました。
こうみえても私は九州男児です(笑)。

前回に比べてやや難しい状態だったようで、口腔外科医さんもやや手こずっていました。
局部麻酔による手術なので医師と助手のやり取りが否応なく聞こえてくるので、何となく手こずっている様子が分かってしまう訳です。

前回にはなかった鈍痛も手術中にはありました。
それは親不知がなかなか体から離れない事にも由来するようで、何回麻酔注射の追加をお願いしようと思った事か…。

しかし我が口腔外科医は優秀な方のようで手こずりつつも早く手術を終わらせるから大したものです。

とはいうものの口の中で長い事ドリルが唸りをあげて回り続けたり、器具で患部を弄(いじ)くられたりすると精神的なダメージは確実にあるようで、今回も終わった後にはグッタリでした。

という訳で我が体に一本だけ残った親不知は無事に抜けました。

後は腫れや痛みとの戦いです。

映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』

2008-01-25 05:01:05 | エッセイ、コラム
原作:滝本竜彦、監督:北村拓司、主演:市原隼人、関めぐみ、の映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』を観て来ました。

ストーリーは市原隼人扮する万事テキトーな高校生・山本陽介が、関めぐみ扮する女子高生・雪崎絵理に出逢い、そして彼女が夜な夜な闘っている謎のチェーンソー男との決闘の中で、内面的に変化を遂げて行く、というものです。

奇想天外で有り得ない設定に最初は戸惑いますが、実は良質の成長物語。
チェーンソー男が一体何なのか? 何を「象徴」しているのか、に気付いた時、観ている者は心がカッと熱くなり、深い感動に包まれる、そんな青春物語になっています。

心にモヤモヤを抱えている方、自分の存在意義に悩む方にはオススメの映画です。

映画『人のセックスを笑うな』

2008-01-24 05:03:03 | エッセイ、コラム
原作:山崎ナオコーラ、監督:井口奈己、主演:永作博美、松山ケンイチ、の映画『人のセックスを笑うな』を観て来ました。

ストーリーは永作博美扮する、自由奔放で小悪魔的な美術講師の年上の女性・ユリに、松山ケンイチ扮する美術校生の男の子・みるめ、が手玉に取られ翻弄されていく、簡単に言えばそんな物語でした。

固定されたカメラ画面の中で、演技なのか素なのか、台詞なのかアドリブなのかが分からない演出がされているのが特徴的な作品。
まるで街でイチャついているカップルを隠しカメラで盗撮したビデオを観ているかのような自然さでした。
コミカルなやり取りも要所要所で出てくるので飽きない工夫もされています。

チャーミングな女性・ユリに面白いように惹かれ恋に落ちてゆく男の子・みるめが非常に滑稽。
何だか劇中の登場人物に全く感情移入せず、えらく客観的に観てしまったが故に感動はしませんでした。
恋愛というものは、当事者には楽しく切なく真剣そのもののものであっても端からみれば非常に滑稽でバカげたものである。
作品自体を観て、タイトルの『人のセックスを笑うな』を考える時、そんな感想が出てくる映画でした。


映画『シルク』

2008-01-23 03:48:54 | エッセイ、コラム
原作:アレッサンドロ・バリッコ、監督:フランソワ・ジラール、主演:マイケル・ピット、の映画『シルク』を観てきました。

淡々とした芸術映画の側面が強い作品でした。

19世紀のフランスと日本を舞台に描かれた作品で、フランスは開放的で明るく色彩豊かに描かれ、一方日本は閉鎖的で陰鬱、色彩に乏しく、非常にミステリアスな場所として描かれていました。

ストーリー云々よりも詩情豊かな映像美でみせていく作品で、雰囲気を楽しむ映画であるように思いました。

非常に美しく詩的な、決して悪くはない作品ですが、ひどく面白かったか? と問われると「否」と答えざるを得ない、そんな感想の映画です。


丸い月

2008-01-22 05:24:21 | エッセイ、コラム
昨日は何となく気分が落ち着かなく、また乗らない日でもあった。
原因が今ひとつ特定出来ず、軽い風邪を引いている事、腰が痛い事、そしてそれの原因である「寒さ」に元凶があると思っていた。

そんな日は早く寝てしまうのに限るので、夕ご飯もそこそこパン一個で済まし、早い就寝とした。
ところが、早く床についたせいと、空腹とで3時前に目が覚めてしまう。
暫くベッドでウダウダしていたが、再び眠りにつけそうにもないので、深夜営業の牛丼屋に行って取り敢えず空腹を満たす事にした。

寒風吹き荒ぶ中、自転車を漕ぎ出し、何気なく空を見上げて合点がいく。
満月かどうかは定かでないが月が丸いのだ。
昨日の気分の悪さの元凶は丸い月だったらしい。
満月が人間にもたらすという高揚感に引きずられて、気分が普通の感じじゃなかった事に気付く。
煌々と輝く月の下、なる程、と一人冷気に震えながら納得した深夜3時だった。


匂い

2008-01-21 05:44:50 | エッセイ、コラム
昨日の夕方、外出した折、雪が降るという割には雪が降る前独特の匂いがしないなぁ、と思っていたらホントに降雪がなかった。
どんな匂いかと問われると上手く説明できないのだが、雪降る前にも匂いがするのである。
たまたまだけれども、気象予報士の天気予報よりも、自分の感覚器の方が上まわってしまった。