平太郎独白録

国際問題からスポーツまで、世の出来事に対し、独自の歴史観で語ります。

発足四ヶ月目でみる福田康夫内閣の評価と課題

2008年01月25日 | 政治システム
親愛なるアッティクスへ

福田康夫内閣が発足して、明日で丸4ヶ月だそうですね。
そこで、この辺で一度、福田政権というものを検証してみたいと思います。

まず、福田内閣というものは、一言で言って「地味」・・・というのがその印象です。
ここの本館の方のブログ・「平太郎独白録 親愛なるアッティクスへ」(http://heitaroh.exblog.jp/)に付いているタグ(右下欄参照)でも、小泉純一郎元総理は(32)、多分に、批判票が多かったとは言え、安倍晋三前総理でも(14)あるのに対し、福田康夫総理はわずかに(4)・・・。
まあ、派手であればいいというものでもないのでしょうが、あまりにも影が薄いような・・・。

福田政権が、それほどに地味な印象を与えているそもそもの理由の一つに、この政権が、「何をやりたいのか?」・・・という命題、方向性というものを打ち出していないということがあると思います。
まあ、福田総理にとっては、衆参ねじれ国会ということもあり、なかなか、思うような独自の政策を打ち出せない環境にいる・・・という点は割り引いて考える必要があるとは思いますが、それを考慮しても、何だか、ただ漠然とそこに存在しているような観が強いのです。
あの安倍前総理でも、多分に、短絡的な意向であったとはいえ、「憲法改正」という命題を掲げ、口だけだったとはいえ、「小泉改革を継続する」ということを唱えていたのに対し、福田政権は一体、何をしようとしているのか・・・が、イマイチ、鮮明ではない・・・と。

また、サブ・プライムローン問題の余波、原油高の影響などでの円高による(?)経済失速という点も、福田内閣にとっては気の毒な要素だったでしょう。
(ていうか、私的には、円高を言い訳にするのは、いい加減にやめませんかと言いたいのですが・・・。ドル・ショックプラザ合意から一体、何年経ってるんだ・・・と。)
しかし、福田内閣という物の有り様が、それらで巻き起こされた経済低迷に拍車を掛けているようにも思えるのです。
それは、本来、サブ・プライムローン問題では部外者だったはずの日本が蓋を開けてみれば、株価低迷一人負けになっている・・・というのが、その好例ではないでしょうか。
つまり、外国人投資家は、福田総理に対して、その手腕ではなく、姿勢に疑問符を付けているのだと・・・。

その上で、今、福田内閣にとって一番必要なことを言えば、やはり、内閣改造だと思います。
つまり、人心一新し、仕切り直しをする・・・と。
現内閣の閣僚の顔ぶれは、そもそも、安倍前総理の突然の辞任を受けての組閣・・・だっただけに、多くの閣僚が前政権からの横滑りであり、それは、あの時点では、混乱を避けるためにも妥当な人事だったと思いますが、一段落した以上は、早々に内閣改造を行い、安倍さんの思いつきではない、自政権が目指す方向に沿った適材適所の自前の閣僚をそろえるべきだと思うのです。
その上で、小泉内閣に置ける竹中平蔵氏のような経済政策の専門家を入閣させ、経済運営については一任すべきだ・・・と。
そして、人事によって、「小泉改革継続政権」なのか、「旧政策回帰政権」なのかをはっきりと打ち出すべきではないか・・・と。
もっとも、後者を選択したならば、株価の一層の下落は避けられないでしょうけどね・・・。

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