見えざる声

感じたこと・思ったこと・追想、思うままに書きなぐった文章の
羅列を目指し・・。

古い奴だと、お思いで・・・

2007年12月30日 | 音楽雑記
年の瀬になるに従い、なぜか昔に見た映画を思い出すことが
多くなった。
その中で特に「義理と人情」がテーマとなっている映画、「古
い奴だと、お思いでしょうが、古い奴ほど新しいものを欲しが
るものでございます・・・」の科白と共に、着流しの姿が決ま
っている「鶴田浩二」が思い出される。
高倉健でなく鶴田浩二なのは、近般沖縄「集団自決」の教科書
の混乱を聞くに付け、六十年前の出来事を、それもたった二行
の記述に噛み付き、「強制、強制」だけが一人歩きして、旧日
本軍は冷酷非道の軍隊であったの、どこを見ればそうなるのか
の混迷した頭脳の集団に、いい加減げんなりしてしてしまって
学徒出陣で航空整備兵であった「鶴田浩二」の私財を提供した
「遺骨収集」の思いは、どこか違った国の出来事みたいなのに
土の下で嘆いているのではないか・・・。
なんて、想像してしまうからである。

http://jp.youtube.com/watch?v=jdFu0VHv_rw
「同期の桜」
鶴田浩二の生き様には、この僚友たちの死がある。
特攻隊員でなく、その整備兵であった事実から当初「売名」と
罵られるも鶴田は黙して語らず、遺骨収集に尽力した。
この頃の鶴田は、どんな役も嫌がることなく相当な本数をこな
しているが、それは稼いだ金を収集につぎ込みたいが為であった
のではないだろうか。
そのうちに元特攻隊員達も彼を受け入れ、折に触れ交流を持った
という。そして彼の死の時には大勢の戦友と元特攻隊員が集まり、
亡骸に軍服を着せ棺を旭日旗で包み、葬送ラッパと軍歌で見送
っている。

http://jp.youtube.com/watch?v=93ZGB0HMwM0
「傷だらけの人生」
七十三年の映画となる、鶴田のヒット曲だが六十三年、尾崎士郎
の名作「人生劇場」の「残侠編」を映画化した時の飛車角役は、
ヒットしただけでなく、演じたかった役柄ではないだろうか。
松竹・東宝と渡り歩いた鶴田が、東映でこれまでの時代劇からの
脱皮に用意された「仁侠映画」というものに惹かれたのは、やはり
「義理と人情」の日本の美徳に共鳴したから・・・。

http://www.youtube.com/watch?v=wgwsSKoCDCI
「人生劇場」 村田英雄
この唄が、東映の波しぶきの映像にかぶった時の出だしは、ああ、
ここは日本なんだなぁ、と、つくづく思ったものだ。
で、少し横道にそれるが、今日昼休みテレビを見ていた。
珍しく日本放送協会の「のど自慢」の裏側特集である。
その中でイギリス人のコメントが、なんだか鶴田とかぶって
しまった。このイギリス人は「与作」を歌ったそうだが、
「日本が好きだ、それは義理と人情が、イギリスなどよりも
強く、日本より住みやすいところはない」と絶賛していた。
それを見ながら、イギリス人から見れば、今でもそう思える
風土が残っているのかと、ほろりとさせられた。
それと、あの沖縄の高校生の「おじ・おばぁが嘘を言っている
とでもいうのか」を平気で流す、印象操作が得意の同じ局とは
思えない驚きもあった。
洗脳された自虐史観ってのは、どこまでいっても救いようがない。
鶴田が生きていて、それらのブログを見ていたら、きっと呟く
だろう。
右を向いても左を見ても、バカと阿呆の絡み合い・・・。
英霊はそんなものを望んで、犠牲になったのではない、っと。

来年は苛立つことのない、年でありますように・・・。
         
  拙いブログをお読みいただき、ありがとうございました。
           「良いお年を、迎えてください」 




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。