sail hayabusa

千葉県 浦安にて活動中

第二回東京湾ダブルハンドヨットレース。

2013-04-30 23:21:12 | レース <ログ・写真編>
GW前半、大人のお祭りレース、
今年で第二回目の東京湾ダブルハンドヨットレース。
今回もN島がレースレポートを更新いたします。

4/27(土)はレース前の準備と艇長会議、ウェルカムパーティ。
昼過ぎに浦安マリーナに行き、使わないセールや備品を降ろし、
ジャックラインやハーネスの確認、明日すぐに出艇できるように準備を行う。

明日の早朝に下架することにして、クラブハウスでスーツに着替えて、
大会サイドがチャーターしてくれた
ディズニーのバスに乗ってパーティ会場のホテルへ。

ヨット用具にスーツも持っていくのは面倒ではありますが、
これぞ大人の遊び!って感じで非常に楽しいですね。
ホテルサンルートプラザで艇長会議とウェルカムパーティ。



スパークリングワインで乾杯。
たまにはこういうパーティも良いですね。

パーティ後は、オーナー宅に7人宿泊。
ビールと焼酎を飲みつつレースの戦略を立てる。
明日のレースに備えて12時には就寝。

レース当日は5時には起床(早すぎ?)
オーナー宅近くの牛丼屋で腹ごしらえしていざマリーナへ。

前日、僕がいろんな天気予報アプリで調べた際には微風の予報で、
海上保安庁の方だけが強風になると仰っていたらしいのですが、
いざマリーナに到着してみると北風ピューピュー。
海上保安庁だけが知る情報恐るべし。

念のために前日降ろしていたNo.2ジェノアを積みなおして
7時半には出艇。もちろん海面には一番乗り。

ディズニーシー沖に出てみると、微風予報もなんのその、
北風ブローがびゅんびゅん吹いている。
おそらくMAXで18ノット程度は吹いていたのではないか。

ひいこらひいこら言いながら、オーナーと二人でメインを上げる。
心配していた船外機も、強風の中なんとオーナー一人で上げて頂いた。

スタート時には若干落ち着き、12ノット程度の風の中スタート。
上目の安全な位置からスピードに乗っていい感じにスタートできたと思ったら
ゼネラルリコールになってしまう。

20分程度の待ち時間の後、再スタート。

僕らは、ライン真ん中からやや上目でウェイティングし、
スタート30秒前からアビームでライン近辺を帆走、
10秒前からスピードに乗せたままベアして、
上の三番手付近からジェノア帆走でスタート。
回りの艇からかなりバウを出せていた。

僕自身は、ジャストのスタートだったかと思ったが、
なんとリコール旗掲揚。

思えば昨年のダブルハンドレースでもリコールしており、
今年もリコールだとすると洒落にならない。
オーナーと相談して、かなり迷った結果、
1分程度走ったあとに戻ることにした。

結構いい風が吹いている中で、後続艇を避けながらスタートラインまで戻り、
再度スタートした時には同クラス全艇がかなり遠くに。
悲しみの再スタート。おそらく3分程度の遅れか。

きを取り直してスターボでスピンを展開。
なんとしてでも追いつくぞと落として走る。

予報だと北風~西風~南風だったので、
いつ風が振れてもいいようにスターボでなるべく落として走っていたが、
まったく西に変わらない。

海ほたる手前の回航マークまでは、結局ワンジャイブで
デッドラン気味のコースとなってしまった。
最下位からここまでで10艇程度を抜く。

回航マークに近づくにつれて、だんだんと風が落ちてきており、
丁度僕らが回航した時点で、北風と南風が打ち消しあって
ほとんど無風になってしまう。

この時点で、先頭集団とは10分以上の差があり、
イーグル艇、SPRAY艇、TSURUGI艇、
NABY BLUE艇が首位争いをしていたように思う。

先頭の4艇が回航後しばらくスターボで走り、
その後4艇とも左海面に進んでいたが、どうにも進んでいないように見えたので
ひょろひょろの北風?西風?の中、僕らはそのまま右海面に進む。

1ノットから2ノットの超微風。
微風スペシャルの隼の本領発揮である。
北から南に強烈に流れる潮の中、なんとか0.5ノット程度の艇速で
じりじりとポテンシャルを稼いでいく。

左海面では、ほとんど風が入ってないのか
強い潮の押されて止まっている艇、バックしている艇が多い。

午後になり、南風が入ってくるのは左海面のほうが2~3分程度早かったが、
他の艇が止まっている間に先頭艇との距離を詰めていたので
なんとか勝負できそうなポテンシャルで僕らもスピンを上げて、
ランニングでフィニッシュに向かう。
この時点で前方には3艇。無風のどさくさにまぎれて1艇抜けていた。

安定した南風でかつランニングなので、
コースでの有利不利はそこまで出ない。
なので僕らは極力スピードが一定になるように
ガイバックして落として走る。集中集中。

YAMAHA26のTSURUGI艇とNAVY BLUE艇が若干のぼり目のランニングで先行。
なんとかランニングのレグ1/4程度でイーグル艇に追いつく。
イーグル艇のほうがレーティングが低いので、
このままだと先行できたとしても負けてしまう。
いかに前の26フィート艇に追いつくかが勝負だ。

事前に計算したところ、YAMAHA26Ⅱとのレーティング差が
1時間のレースで1分半ちょっと。3時間弱のレース時間なので
4分半以内にフィニッシュする必要がある。

うまいことに若干風が上がってきており、
フィニッシュ近くになると艇速が6ノット程度出るようになった。
振れも入ったので最後にジャイブしポートでフィニッシュラインへ。
ラストジャイブもオーナーのトリムがビシッと決まって
ダブルハンドでも全くスピンが潰れない。

先にTSURUGI艇とNAVY BLUE艇がフィニッシュし、
僕らはなんとか4分20秒差でフィニッシュホーン。
イーグル艇は僕らの1分半後にフィニッシュ。
着順3位!あのスタートからよくぞ!

いやー緊迫した非常に楽しいレースだった!
うまいこと得意なランニングばかりのコースで、
しかも無風のどさくさにゴボウ抜きできた良い展開でした。
(実力というよりはほとんどマグレですが)

マリーナに戻ってオーナーとビールで乾杯!


快晴で乾いたカラダにしみわたる・・・・!
解装後は、そのままマリーナでお酒タイム。ご馳走様です。

18時から夢の島マリーナで表彰式。
昨日の正装したパーティも良いですが、
缶ビールを飲みつつ、ジーパンにシャツの気楽な表彰式もステキ。

Bクラスの優勝はやはりイーグル艇。
お揃いのキャップとTシャツがカッコいいですね。
僕らはなんとレーティングに助けられ準優勝!
あの悲しみの再スタートからは考えられない好成績!



今回、僕は舵を握っていただけですが、
オーナーには、セールアップからジェノア、スピントリム、
ランナーにコントロールロープまで、何から何までやって頂いてます。

ショートハンド仕様のクルージング艇ならまだしも、
ランナー仕様のレーサーなのでかなり大変です。
さすが日夜トレーニングを欠かさない鉄人ですね。

来年は是非優勝目指しましょう!

DHYC練習!

2013-04-24 22:57:27 | レース<ハンドリング編>
先週末、4月28日開催のスバル座カップダブルハンドレースに向けて、
ダブルハンドでの動作確認、練習を行ってきました。

今年に入ってから、週末になると荒れ狂う東京湾。
TYC、TBCで予定されていた4レースのうち、
まだ1レースしか実施できていない。
気持ちはしっかりレースモードではあるものの、
なかなかセーリングができずうずうずしてました。

土曜日はずっと雨、日曜日が午後から晴れとのことで、
日曜日の昼に浦安マリーナに集合。
今回はオーナーと僕とS原君。
雨はなかなか降りやまず、結局3時前の出航。

最初はS原君にはコックピットに入ってもらい、
完全にダブルハンドでセールアップから動作練習までやってみる。
風は東よりの北風で7~12ノット程度か。

セールアップ時は、メインのタックが引っかかるのと、
リーチのバテンがランナーにかかりやすいので、
機走で風軸を向けつつ慎重に行う。

順風で動作練習を行ってみたので、以下確認。

【クローズ】
順風時まではヘルム+メインを一人で担当し、
クルーがワッチ+ジブトリム+ヒールトリム。
強風ではメインの出し入れの幅が増えるので、トラベラー+ヘルムにして
クルーがメインを持ったほうが効率が良さそう。

【タック】
①タック前にジブとランナーがすぐにチェンジできるように
 シートのたるみを取っておく。
②ジブカット⇒ランナー引き込み⇒風軸
 ⇒新しい上のランナーセット⇒ジブの引き込み。
③ヘルムスは、すぐにクローズにあわせずに、風軸からゆっくりと
 クローズに落とすようにするとジブが引き込みやすい。

【ジャイブ】
①クルーがジャイブ前に両側のツイカーを引き込み、
 スピンを若干固めに固定してポールカット。
②クルーがランナーをしっかり引き込み、
 それにあわせてヘルムスがメインを引き込む。
③ランtoランでジャイブし、風が強い場合はしっかりと当て舵でコントロールする。
④ポールセットを行う際に、ガイが引きすぎているケースがあるので
 ヘルムスが新しいガイをコントロールして、正しい位置にセットする。
⑤ポールセット完了したら風下側のツイカーをカットしてトリム開始。

こんなところでしょうか。

順風までであれば、スピンも潰れずにばっちりジャイブできました。
良いコンビネーションのチェックができたと思います。
1時間ちょっとの練習でしたが、二人でひたすら動作をやると
けっこうな運動量ですね。



あとは当日の天気と、
エンジンを格納する余裕があるかどうか。。
非常に楽しみですね。