山の頂から

やさしい風

父さん・・・

2008-09-06 23:39:58 | Weblog
  蒸し暑く霧が一面に立ち込めた朝だった。
モモを促して散歩を終わし5時半前には家を出た。
この時間でも結構散歩をしている人が多い。
6時少し前に母と病室に到着。今日の父は調子が悪そうだった。
涙ぐみながら父の身の回りの世話をする母が気になった。
ひとまず帰宅し、また出直そうと考えた。

 今日の父は状態がよくない。皆、心配をして集まった。
日中は頗る好天。連絡を取ると店は忙しそうだった。皮肉なものだ。
いったん帰宅をすると洗いものは山のよう。
有り難いが辛い現実。
一生懸命、片づけをし病室へ戻ると、友人の御主人が亡くなったとのメールが入る。
まだ50歳代だ。つい先日、玉子焼きを食べに来てくれたのに・・・
癌の再発だった。 言いようのない虚脱感。
まるで大きな嵐が吹き荒れるような感じのこの季節。

 「父さん、父さん、父さん~~」と車を走らせながら心で叫ぶ。
若くて元気な頃の父ばかりが思い浮かぶ毎日。