☆初恋ブログ☆

「初恋銀色鉄塔」とは少年少女子供以上大人未満の思春期の為のトキメキドキドキ映画です

初恋銀色鉄塔

2005-08-08 03:20:44 | 監督/勝又悠
クランクアップの瞬間、僕とスタッフの磯辺っちは初めて抱き合った。
持ち上げてぐるぐるとまわった。

8月7日、2か月という僕が初めて体験する長い撮影が幕を閉じる。
初恋銀色鉄塔、クランクアップ。

この2か月間のいろんな思い出はやっぱり甦る。
いい事や楽しいことだけではなかった。
いい事や楽しいことの倍くらい辛いことやめんどくさいことがあって、
その度に僕は映画の手強さを改めて知った。

救われたのは「楽しかったです」とか「ありがとう」とか
そういう言葉。

「さようなら」とか「お元気で」とかそういう言葉じゃなくて
また明日が見えてきそうな、みんなのその言葉。

言葉はいつも僕のハートを掴んで、離れずに、抱きしめていった。


山手通り。
バイクのケツに乗りながら。

初めての恋に対して、スタートとかカットとか、
そういう言葉をもう僕は吐かないんだなって思ったら
少しだけ涙がこぼれた。

でも、これが終わりじゃない。
始まりなんだ。始まったばっかりなんだ。


初恋を経て、人は人の存在を理解し尊重し、そしてまた人を好きになるならば

僕は明日、新しい恋を見つけることになる。
初めてじゃない気持ちで人を好きになる。
慣れた掌で、夢を撫でてやる。

そんなキラキラ輝く新しい恋の始まりの瞬間なんだ。



鉄塔の向こう側。
ずっと背中合わせだった二人は
口笛の合図で向かい合い、一緒に歩き出す。
そんな優しい日々。愛しい日々。

伝えた?伝えたよ。


もう僕らは背中合わせじゃない。

銀色の明日がやってくるんだ。


初恋銀色鉄塔に関わっていただいた全ての皆様。
愛を持って作品に寄り添ってくれた皆様。



本当にありがとうございました。

本当にお疲れ様でした。




初恋銀色鉄塔 

監督 勝又悠

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