今日は、まだ少し時間があるので、
昨今、何かと言われながら、手がつけにくい、視覚化戦略について書いて見ることにします。
この社会、多くのことがデジタルデータに移して客観的な見方、
つまりは事実として集めたデータを法則という器に入れて認識しようとすることが、
何よりも優先されていきます。
しかし、人間の目に見えたものは、その見た人にとっては事実であるわけです。
AさんとBクンが、同じクルマを同じ角度からみていたとしたら、
そのクルマのある光景は、事実として同じであるという認識もあります。
双方の見方、見る位置、見る時間、クルマに対する経験や印象などによって、
同じように見えているようでも、少しは違うということもあるのかもしれません。
事実は、幾つも存在するという可笑しなことになるわけです。
それが大騒ぎにならないのは、人間が言葉や名前を使って、
その一つ一つの違いが認識できるようになっているからではないでしょうか。
ただ「言葉」といっても発話したり文字にしたりするだけでなく、
地球上だけでも多種多様な言語があり複合的に使われたりしています。
また、日常の言葉のやり取りでも、同じ言葉でも書き手の意図によって
いくつもの意味を表すこともできますね。
説明する対象も多様に変化するうえ、言葉自体も多種多様です。
いえいえ、それだけではありません。
言語に対して「非言語」というドデカイ世界があります。
このこと自体は、今後の機会にしますが、
なんでもないようでも、自らが健全であると認識をえるには、
気の遠くなるほど多様な言語やメッセージにすれ違いながら、
それらの多様性に対応した社会や組織であるために何が必要なのか、
考えていきたいと思います。
図は、そのような人間社会の多様性を乗り越えていくための原則や
コミュニケーションのために、これからの組織が、
ぜひ具備していきたい要素のチェック・マトリクスです。
あなたの組織に具備しているもの、そうでないものを
これでチェックしてみてください。