病院広報(はとはあと)評価支援情報

「はとはあと」は、市民の暮らしに必要な、誠実で適切な医療情報を評価し、支援することで参加施設の透明性と“信頼を高めます。

病院広報専門指導員認定のための講座を開講(講座の趣旨)

2017-01-04 19:08:47 | はとはあと最新情報
◎病院広報専門指導員の使命とは?

 病院広報の円滑な体制づくりを支援する病院広報専門指導員(以下HIS-SD)を養成する講座を行っていますが、過去2回の経験をふまえ今年からさらに目的を明確に、会員はじめ病院広報の現場に貢献いたします。
 では、HIS-SDの使命とは何なのかを考えてみたいと思います。病院経営の議論に「集患」という言葉が衒いもなく使われることがあります。「患者を集める」という意味のようです。しかし重要なことは決して集めるという上から目線ではなく、「評判を聞いて患者さんが集まれる環境」をつくることと言いかえるべきだと思います。
 その点からも、まず「そのことに無関心な企業や施設などがおこなっている広報活動」と、「病院などヘルスケア施設がおこなうべき社会的な広報活動」との違いを明確に認識することから始める必要があります。いわば揺るぎない信頼に向けて、利用者との関わりを常に改善し、適切な情報を伝え努力することが基本です。
 
 HIS-SDは、その自覚のもとに主体的で協働できる関係や仕組みを創発し、個々の経営とコミュニケーションに必要な見識や指導力を発揮して、組織管理や人材育成など、適切な地域医療と組織経営の実現を目指すための学び合い場とします。その志をもって病院・施設のあるべき姿に磨きをかけつつ、それぞれが持つ真価(強み)に着目し、無駄なサービスの配置が整然とするよう眼差しを定めることです。HIS-SDは、主役である広報実務者を支援、相談に乗りながら、組織全体の方向を導くフォロワー的役割を期待していきます。

◎開講にご賛同いただいた講師陣

中山健夫 京都大学大学院健康情報学 教授
今西二郎 明治国際医療大学統合医学 教授
美留町利朗 地域計画医療研究所 代表・経営コンサルタント
蝦名玲子 合資会社グローバルヘルスコミュニケーションズ代表
石田章一 NPO法人日本HIS研究センター代表理事 ほか

◎想定されるHIS-SDの具体的役割とは

 広報専門指導員(HIS-SD)は、病院広報による広い見識を構築し、広報実務者への支援を通じて、次のような役割と地域の期待に応えるよう務めます。
1) 患者・職員・市民・連携先との交流を企画・開催または支援する
2) 法人トップ・経営者層との会談し、組織のあるべき方向を提言する
3) 組織の強みを分析、外部と連携・協働して地域の健康に貢献する
4) マスコミなどと情報交流をおこない最新かつ専門情報を蓄積する
5) 内外コミュニケーション活動の企画指導により質的向上を図る
6) NPO-HISと連携して、医療の関連組織の付加価値を提言する
今後、HIS-SDは、法人の管理職または嘱託あるいは外部専門家、顧問など施設の事情や状況により多様な背景・スタンスが考えられます。

■病院広報専門指導員(HIS-SD)認定に向けた研修内容
 〜認定必要単位は20単位〜

 一泊5講座 (講義4+ワークショップ+交流会)への参加により:11単位が修得可能です。特に講義はもちろん全体のプロセスでは、各地からの関係者との交流・議論を重要視し、「その場に身を置く」ことが学びと考えていきます。また、その後に、実施する遠隔通信指導(3課題のレポート提出)で9単位。認定には合計20単位取得が最低必要になります。
また、合計20単位以上受講後+面接を行い受講者の希望や現場把握に務めます。(現在実施カリキュラムおよび日時未定)

■期日 3月3日〜4日(1泊2日)
■受講料など詳しい情報は、追って下記または当ブログでも解説します。
http;//www.j-his.jp/
http://blog.goo.ne.jp/hatoheart/

■研修・宿泊会場:ホテル京都エミナース(予定) 
京都市西京区大原野東境谷2-4 洛西ニュータウン内
(JR東海道本線桂川駅または阪急洛西口駅下車…ヤサカバスで9分)
天然温泉あり露店風呂(大浴場)・16レーンボウリング場などの設備あり