A GRAIN OF SAND

一粒の砂のように
小さな存在だけど
今日も世界の片隅で
生きていた証

ハルモニア

2010-09-24 00:34:33 | Weblog
音の波にのって



たどり着いた岸辺



砂に浮かぶ詩の断片と



崩れかけた大理石の舞台






柱に寄り掛かる



歌姫たちの亡骸が



いつかの旋律を教えてくれる





それは



世界の霧を晴らす



希望の鎮魂歌





音楽を失くした僕らが



最初に奏でる旋律








次元を超えて



宇宙の果てへと旅せし風よ



届けておくれ



遠い昔のハルモニア



生命溢れる楽園を



再びここに築くため










時空を超えて



永久(とわ)の楔を打つ光よ



照らしておくれ



遥か未来のハルモニア



幾度生まれ変わっても



揺らがない明日が欲しいから



ここに不朽の灯をともそう











さあ歌え



命あるもの



その身に連なる種の螺旋



途切れることのなきように



さあ響け



命なきもの



原子の記憶を呼び覚まし



再び輪廻の輪を回せ









不朽の灯をともし



永久の楽園をここに





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