A GRAIN OF SAND

一粒の砂のように
小さな存在だけど
今日も世界の片隅で
生きていた証

紡ぐ言葉

2008-11-27 02:05:16 | Weblog

日々紡ぐ言葉に



意味はあるのか







こうして書き綴ることで



何が変わるというのか







ふと



そんな疑問を抱くことがある






だがすぐにこう考える



たとえ意味などなくても



たとえ何ひとつ変えられないとしても



それでもやはり私は



言葉を紡ぎ続けるだろう








今日も



ここに生きた証として







今日の私が



明日の私と同じとは限らないから







これは昨日の私への答え



明日の私への問い







あなたへ



私は今日も紡ぎます



あなたとの絆として







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お願い

2008-11-24 20:10:25 | Weblog
わたしがあなたに望むこと



それはただひとつのこと



どうか



どうかもう私の名前を呼ばないで









わたしたちはふたりとも孤独で



互いに愛しすぎて



互いを知らなすぎた



互いに求めすぎて



互いを壊し合った








あなたの腕に抱かれていると



現実を見ずに済んだ



あなたの声に包まれていると



真実を知らずに済んだ








あなたを愛していた



深く深く








私は魂の芯から



あなたに魅せられ



いつだって



あなただけが欲しかった







だけどもう



私の名前を呼ばないで



私を呼び戻さないで









あなたなしの私を



思い出してしまったから







もう一度



世界を真っ直ぐ見たいと



そう望んでしまったから







私は



あなたを愛していたけれど



いま言えるたしかなこと



それは



あなたを愛してはいけなかった






.

夜のドライブ

2008-11-17 23:04:02 | Weblog
真夜中のドライブ



ステレオから流れる



少し古い音楽を口ずさむ






運転席のあなたは



わたしの鼻歌を聴きながら



ただ黙ってハンドルを握る






そうやっていつも



二人は明るい夜の街を



抜け出す







車は



真っ暗な道を疾走する



街の灯を避けるように







このままずっと



朝なんて来なければいいのに



このままずっと



どこまでも



どこまでも



星が照らす夜道を走っていけたらいいのに







そんなことを思いながら



わたしは歌を口ずさみながら



ほんの少し期待する






隣りで黙っているあなたも



そう思っていてくれたらと






.

スプートニク

2008-11-04 00:33:36 | Weblog
ねぇ

クドリャフカ

僕にはわからないよ

どうして君が

そんな死に方をしなきゃならなかったのか





ねぇ

クドリャフカ

ごめんね

どうしても僕には想像できないんだ

そのとき君が

感じたであろう

恐怖を

孤独を

絶望を






僕にはわからないよ

クドリャフカ

僕らはここでしか

生きていけるはずがないのに

どうして宇宙を目指すのだろう





どんなに遠くへ行けたって

僕らの帰る場所は

ここ以外のどこにもないのに





ねぇ

クドリャフカ

君の命の灯は

冷たい宇宙で消えてしまったけれど

君はここへ戻ってきたよね?

塵となって

そして風になったよね?






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