goo blog サービス終了のお知らせ 

アラビア語に興味があります。

 イランはペルシア語の国です。トルコはトルコ語で、現代トルコ語はローマ字で表記されます。

イラクの特殊警備会社 6

2005年05月14日 07時05分15秒 | イラク市民レポート
付随的な疑問...

● 爆発物を仕掛けられた車の爆発、無差別に攻撃するロケット弾、銃の乱射や軍の浅薄さにより、過去から現在に至るまで、日々数十いや数千という犠牲者がイラクの路上倒れ、これからも倒れ続けるだろう。一部に、ハッジ・アブダッラやその他の人たちにしても、数十年来イラク国民が払わせられている血の税金の一部に過ぎないではないかという人がいる。
 このような発言には、多くの混同と危険が含まれる。正体不明の犯人の犯行と処理されても、人民は人民の権利を放棄しない。加害者の罪が被害者の流した血で洗い流されることもない!!

● では、ハッジ・アブダッラその他多くの人々は、どちらに向かって権利を主張すればよいのか?と聞いてみたい。

● 外国の特殊警備会社の業務が闇に包まれた状況にある中、誰に異議申し立てを起こせばよいのか?

● 内務省や法務省に代表される政府は、このような質問に答えようとしたか?そもそも答えも持っていないのではないか?

● その他、あれこれあるが、どうやってこの現象を封じ込め、特殊警備会社の危険から人々を守ることができるのか?

● 弁護士アブドル・アディーム・アナード氏は、この現象を封じ込めるために、以下のような仕組みを提案する。
「このような事件を解き明かせば、治安情勢の悪化を背景にしていることに突き当たる。

 しかし、占領軍の軍事活動と占領により誕生した武装勢力とイラクで営業する特殊警備会社の起こす事故を混同しては誤りに陥る。一番目と二番目を規定する法律は異なる。特殊警備会社が起こす事件はイラク民法に従う。特殊警備会社は武装活動を行ってはいるが、イラクで営業する外資系民間企業に過ぎない。何がいいたいかというと、これら警備会社の起こした事件を軍や武装背力が行ったその他の事件と混同すると、国の公共の権利や個人の権利が失われてしまうということだ。」

 よって、被害を受けた国民は、加害側の企業を相手取りイラクの裁判所に損害賠償を求めて告訴する権利があるのだが、ここで問題になるのは、このような事業はまだ国が法律の枠組みに組み込んでいないため、被害者は容疑を誰に向けたらよいのかわからない。」

● アナード氏は続ける、「この怠慢の責任は、私の考えではイラク政府にある。本来ならば、専門の会議所を設けて、国内の全ての警備会社名と国籍、従業員名を登録させる。
それを警備契約のプロセスに組み込むようにして、被害者が警備会社の従業員個人ではなく、責任のある企業に権利を要求できるようにするべきである。」

● さらに、「内務省がこれら企業に帰属するキャラバンの移動記録を報告させるようにすれば、事故が発生した場所と、日時が特定されれば、警備会社名を特定できるようになり、事故を起こした犯人にたどり着くことが可能となる。
我々にこれら権利を保持する権利が与えられているならば、このようにすれば、人々の権利を守ることができよう。」

● 本件は、責任のある各関係方面に問題を提起したので、大筋2点の調査を願う。

第一:これら企業がイラクの国家経済に与えている影響及び、イラク警備会社の設立がどの程度可能かを調査し、今回発見したような無駄遣いから公金を守るためにも、外国企業の存在を禁じる。

第二:先に述べたような事故に巻き込まれてしまった場合にも人々の権利が保障されるよう、警備事業の法的枠組み作りを研究する。 (了)

最新の画像もっと見る

2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
トラックバックさせていただきました (nofrills)
2005-05-30 06:37:35
はじめまして。イラクについて,またイラクから英米のジャーナリストや人道支援組織の人たちが英語で発信している記事などを日本語で紹介するウェブログを運営している者です。



「イラク市民レポート」のカテゴリにある記事を当方で紹介させていただきました(トラックバックした記事がそれです)。貴重な情報をありがとうございます。取り急ぎご挨拶まで。
返信する
今後ともどうぞよろしく (haruko)
2005-05-31 12:45:34
ありがとうございます。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。