回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

役所とは

2015年01月29日 15時41分38秒 | 日記

毎年この時期になると所得税の確定申告しなければならない。かつては税務署には縁がなかったのだが、ここ数年は所轄の税務署に赴いて手続きをしている。都内の住宅地の中にある税務署なのだが、職員によってこれほどまでに対応の違う役所も珍しいように思う。一つは嫌がらせが生きがいではないかと思われるような横柄、傲岸そのくせ税務知識に乏しいタイプ、もう一つは納税者に対する当然の配慮を払い、沈着かつ税務知識も十分(もちろんIT機器の知識もある)タイプの両極端。今回も最初の窓口の担当者はいかに相手に不快な思いをさせるかに腐心しているタイプだった。そこをやり過ごした後の担当者は極めてフレンドリーでスムースに小一時間で一件落着となった。採用時には決してエキセントリックな人物を採用しているはずはなく、入署後の研修も同じはずなのにどうしてこのような違いが生まれるのか、たぶん十人十色ともいう、持って生まれた個性、三つ子の魂百まで、を地で行っているようだ。

ほぼ同じようなことを同じ地域の年金事務所でも体験。海外も絡む国民年金の任意加入についての照会だったのだが電話に出てきた女性職員の、いかにも門前払いを食わせようとする対応に手を焼いたあと、同人もさすがに業務知識の不足から、途中から上司の課長に丸投げ。ところがその課長が正反対の誠実かつ専門家らしい対応とまさに対照的。結果的にはこちらも無事目的を達することができた。

結果から見れば自分は幸運な方だと思うべきなのだろう。始めの対応によって物事が紛糾してしまうことはいくらでもありうるのではないだろうか。こうしてみると日本の役所は、たぶん、先進国はどこも同じなのかもしれないが、上記のような正反対の二つのタイプによって構成されているようだ。

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21世紀はテロの世紀

2015年01月25日 16時38分31秒 | 日記

ISISによる日本人人質殺害には言葉もない。

2001年9月11日のニューヨーク同時多発テロ発生の時、その爆心地にいて、WTCの崩壊と犠牲者が消えない炎の中で焼かれてゆくさまを肌で感じ、何か地球の軸でも変わってしまったような感覚を覚えたのだが、21世紀はその始まりからテロに血塗られた世紀になっている。その後も自爆テロは勿論、あらゆる形態のテロが世界中で数えきれないほど発生し続けている。

20世紀には2度の世界大戦が起きた。21世紀のテロとの戦いは、この二つの大戦にも匹敵するようなものになるのだろうか。

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雪の公園

2015年01月24日 17時03分11秒 | 日記

冬の日差しを浴びるエゾマツとナナカマド。よく見るとエゾマツには松かさが顔をのぞかせている。ナナカマドの実は色は赤いけれどもさすがに萎みはじめている。

今日のBBCのニュースを見ていたら、ヘンリー8世がガーデニングに大いに興味を持っていたという証拠が見つかったらしい。ガーデニングの専門書をヘンリー8世が熱心に読んでいた形跡があったという。物議をかもしたイギリス国王だが、庭好きなところはさすがにイギリス的というべきかもしれない。気に入ったといって部下からハンプトン宮殿を取り上げたところはいかにも暴君らしいが、テームズ河畔のこの宮殿はガーデニングにはとても適している。そんな背景があったのかもしれない。

クリックして拡大。

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バズーカ - ECBの場合

2015年01月23日 16時50分37秒 | 日記

欧州中央銀行(ECB)が昨日発表した新たな量的緩和(Quantitative Easing-QE)は今年3月からECBが毎月600億ユーロ(8兆4000億円)、来年9月まで少なくとも総額1兆1000億ユーロ(150兆円超)の債券を買い入れ、資金供給するというもの。ただし、買い入れた債券の80%については対象国の中央銀行によるRisk Sharing危険分担(損失分担)を条件としており、ECBが純粋に買い入れるのは最高額で2200億ユーロにとどまることになる。したがって、発表時にマスコミがもてはやしたような「バズーカ」が急速に萎みつつあるようだ。もちろん、買い取り債権の80%を関係する国の中銀に危険負担させなければ、財務規律は全くタガが外れ、財政健全化はますます遠ざかることになるし、さらには市中に資金供給しデフレを回避するという趣旨からも外れる。

しかし、量的緩和によって本当に資金が回りだすのだろうか?これまで行ってきた低金利で駄目なら今度はアメリカや日本がやったような量的緩和で、ということだが、金融機関は不良債権を発生させずに貸し出しを増やせるのか、単に資本市場に流れて株価のバブルを起こし、富める者がますます富むということにならないのか、先行きは不透明だ。さらには問題児ギリシャの選挙の行方もある。

ところで、本物のバズーカ砲は後方に向かって爆風が発生するため、砲の後方に壁や障害物があってはいけないし、また、仰角を上げすぎると後方の地面に爆風が当たって極めて危険なことにもなる兵器である。バズーカ砲の射手は常に危険と隣り合わせだ。今回のECBのQEが本当にバズーカなら、射手であるECBは大きな危険を負っていることになる。

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安堵

2015年01月22日 17時37分04秒 | 日記

NY在住の知人が、昨夏の癌検診で精密検査をするように勧められていた。先週帰国して早速検査したところ、異常なしとのこと。何はともあれ一安心だ。方々、大動脈解離の手術を受けた大学時代の恩師は、手術後集中治療室に移されたが、差し迫った危険はないようだ、との情報が同人をよく知る某大学の名誉教授からもたらされた。同人も名誉教授ということで勤務先だった大学の付属病院での手術。夏はゴルフ、冬はスキーそしてJALホノルルマラソンの常連だった恩師だが、どうもそこまでの回復は難しそうだという。ただ、まずは命あっての物種、ということで、少しでも普通の生活が送れるようになればそれで良しとしなければならない。

昨夜は恩師も会員になっている交流会の月次会合に参加。個別の企業によるのだろうが、全体には景気回復の動きが著しい。今や誰も「アベノミクス」などとは言わないが、外需、内需ともに回復傾向にあるということか。この会の冒頭、司会が先月中の物故者名を読み上げるのだが、その中には働き盛りの方も交じっている。まさに志半ばで斃れたというところだろう、本人の無念さを思うと胸が痛む。やはり健康管理は大事だ。と言いつつ、旧知の弁護士とつい盃を重ねてしまった。ところで、下の写真はスウェーデンの「Passglas」。8角形のガラス製のグラスに横線が彫られている。16-17世紀、ワインを回し飲みする際に呑む量を平等にするために考え出されたという。回し飲みではなくとも、飲みすぎ防止には役立つかもしれない。もし、強固な意志があれば、の話だが。

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