生きる

ここ一週間　がんの話題が多かったですね

がん患者様のサポートしている関係で、常に身近な問題です

心を痛めている問題でもあります

癌治す＝抗がん剤　現代医学で癌自体を叩くには

有効だとおもわれます

ただこの7年間の中でも自分の大事にしたい方と

たくさんのお別れしたのは事実ですし

ご来店を最後にに連絡が取れない方もおります

今週もこんなことがありました。

抗がん剤の脱毛でウイッグを作り

順調に回復しデビュー直前だったI様

御予約が「木野さんにご相談したいことが」とのこと

ウイッグを外して自髪デビューのことかなと

お2階にご案内しました

ただいつものI様ではなくうつむき気味なのが気になりました

木野　「いよいよデビューですか」

Ｉ様　「木野さん・・・・」

ただならぬ気配を感じそこからI様の涙は止まりません

Ｉ様　「再発しちゃたの・・・もう抗がん剤始めてるの」

木野　「えっ・・・・」

昨年ウイッグを作ったときには娘さんからも

メッセージを頂いた。何で・・・何で・・・

I様　　「木野さんにどうしても伝えたくて
　　　　そしてまたウイッグをお願いします」

木野　「もちろんです・・・」

沢山のお話を聞いてというか聞くしかできません

一言返すだけで大粒の涙のIさま

自分の無力さをかみしめるだけです

「また来ます」とIさま

無意識のうちに握手して肩をトントンと

木野「　やれることやります　そこだけでも安心してください」

お帰りなるIさまの後ろ姿を見守るしかできませんでした


抗がん剤後　はたから見ても万全とは思えなかったＩさま

最近フェイスブックなどでも抗がん剤の問題は大きく取り上げられています

その先頭に立つ有名人のうつみんこと「内海　聡」医師

超有名人なので調べてください

昨年　名古屋の友人のパーティーでお会いしてお話ししました

木野　　「内海先生　抗がん剤治療で髪が抜けた方を美容師としてサポート
　　　　してるんですけど再発や転移の方が最近増えてきました
　　　　どう思います」

うつみん「どう思うって・・そういう方は○んじゃってください　本読みました？」

木野　　「読みましたよ」

うつみん「じゃわかるでしょ・・」

簡単なやりとりでしたがそういうゴールはないだろと思い

やっぱりキチガイ医師だな・・好きじゃない　いやな思いをしました

あれから１年近く彼のフェイスブックの書き込みを見るたび

再発が増えるたび　だんだんと抗がん剤大丈夫かとの思いになって来たのは事実です

治療後３年４年たっても元に戻らない髪を見ればひしひしと感じます

抗がん剤はかけみたいなもんです　その時　治す以上に身体キズつけてます

その割合にかけるのは御本人　家族の意思

それ以上何も言えないし美容師の自分が口を挟む問題でもないし

声を大にして言いたい　でも言えない

やっぱり無力さを感じる今日このころです