YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

映画!世界でいちばん美しい村

2017-07-29 09:01:07 | 雑感・お知らせ


遅ればせながら、ドキュメンタリー映画「世界でいちばん美しい村」を見てきました!!

今日は映画の感想ブログです。

見てきた映画は、ネパール地震の震源の村「ラブラック」に暮らすある家族のあたたかな毎日を1年間通して追った叙事詩的な物語。

地震発生の3日後に現地入りした報道カメラマン石川梵氏がその惨状を目の当たりにし、復興支援の気持ちに突き動かされてスタートしたプロジェクト。

遠いヒマラヤの地を思いながら、いったいどんな村なのだろうと想像していた世界を、映像を通して、ついにこの目で見ることができました。

見てきた映画館は横浜のミニシアター



横浜名画座を引き継いで建てられた、シネマ ジャック&ベティ。

上映終了後、監督のトークとエンディングを歌う「はなおと」のミニライブもあって、超お得でした。



↑トーク&ミニライブは撮影じゃんじゃんしてOKとのこと

映画は圧巻でした。
脚色、演技指導などはほとんどなしという、まさにドキュメンタリー。

それにも関わらず登場する人物の豊かな表情が多くのことを語っている、そんな映画でした。中でもアシュバドルとプナムという兄妹のキラキラの笑顔がとにかく素敵。どんな名子役もかなわないんじゃないかっていう…

やはり人生はドラマなのです!!

監督自身もミニトークで「支援という気持ちで始めたプロジェクトが、気がつけばこの村の人々の魅力にすっかり惹きつけられていた」とおっしゃっていた通り、震災からの復興のドラマというよりは、ヒマラヤの麓に慎ましく暮らす日常の物語でした。

世界でいちばん美しい村とはいったいどこなんだろう?
そんな疑問に監督は、「この映画を見て美しいと感じた、観客の皆様一人一人の心の中にその村はあるのではないか」とおっしゃっていました。

また、この映画は監督と家族との交流の物語でもあります。村人たちが監督に心を開いていく様子がその表情から感じられました。


公式hpより

映画の中で、学校が再開され、何もかも無くなってしまった村の、何もほとんどない学校で、子どもたちがくるくる回りながらきらっきらの笑顔で遊ぶ場面がありました。

ただ手をつないで、ときには一人で両手を広げて、ひたすら回っては、笑い転げる子どもたち。

テレビもなく、ゲーム機もなく、ボールだってないけれど、それでも楽しむことを生み出す子どもたち。

思い出したのはアマゾンで出会った子どもたち



この子達も川辺でひたすら回ってました。いちばん小さな子なんて、まだ幼稚園にも行ってないような年で、回りすぎてゲーゲー吐いてました。

どうしようって心配したのはわたしだけで、吐き終わるとスクッと立ち上がり、笑顔でお兄さんお姉さんの方へ駆け寄ってまた回ってました。

楽しむために、遊び道具なんて必要ないんだなぁ…。そして、遊びの中で強くなっていく。



朝のアマゾン川に朝食の魚を取りに来た兄弟。家族のために働くことが当たり前。一人一人、ちゃんと自分の役目を果たし支え合って生きている。

映画の中の子どもたちも、水を運んだり、家を建てるための木を運んだり、地面を掘ってならしたり…。

その力強さ。そして、家族をつなぐ深い愛情。あのアマゾンで感じた想いが、この映画で再び胸によみがえってきました。

生きること!!

そして、もう一つ思い出した、黒柳さんが書かれた「トットちゃんとトットちゃんたち」のあとがき。



国連親善大使として訪れた国々での子どもたちの生きる姿と自殺する子どもが後を絶たない日本とを比べ、豊かさとは何かと問いかけています。

豊かさ…

「世界でいちばん美しい村」はそのことを深く考えさせられる映画でした。






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