YNWC的な日常

街の中でも季節を感じて暮らしたい。生き物や自然のの話を中心に美味しい食べ物、散歩のことなど綴っていきます

ついに検証!因幡の白兎

2016-06-21 06:02:01 | 三ッ池公園の自然情報
本日、夏至です!!
横浜日の出4:27、日の入り19:00
南中時刻11:43…雨ですけど(^^;;



三ッ池の水辺にガマが茂る季節。
ガマと言えば「因幡の白兎」。
サメに騙され皮を剥かれてしまった痛々しい兎に大国主の命(おおくにぬしのみこと)が「ガマの穂にくるまるといいよ」と声をかけるシーンがありますよね。

わたし、この場面でいう「ガマの穂」って、ずーっとこれだと思ってました↓



ウインナーみたいなモコモコのガマの穂。
これが熟すと割れて綿毛が出てきます。出てくるというよりはわこの穂全体が綿毛を押し固めたような作りになっているので、それがほぐれるといった方がいいかもしれません。



でもこれ、種子が小さい割には硬くてチクチクと痛いのです。目にでも入ったら一大事になりかねません。

そのチクチク感に気づいてからというもの、大国主の命って案外意地悪じゃん…なんて勝手に思っていたのです。ところが、その後、大国主の命がいうガマの穂は、花が咲いている頃のものだと知りました。

ガマの花粉は「蒲黄(ほおう)」と呼ばれ、漢方では止血・活血化瘀の効能があり、吐血や喀血、鼻血、下血、血尿、外傷などあらゆる出血に用いるそうです。

それで一度じっくりと観察してみたいと思いつつ、なかなか出会うことができずにいました。その蒲黄を三ッ池公園でついにじっくりと観察!!



確かにこれは柔らかくて効果がありそうです。

「因幡の白兎」の神話は、古事記が出典になっていて、薬草を使っていろいろな病気や怪我の治療を行っていた当時の人たちの考え方を知ることができる重要な手がかりになっているそうです。日本の医薬としての始まりにもあたるんだとか!!!

ちなみに、三ッ池公園にあるのはヒメガマという種類で、雄花の塊と、雌花の塊の間が5〜6cm離れているのが特徴です。



上の方が雄花。雌花よりもずっと穂が長いです。そして、ちょうど花粉がたくさん出ていました。

ガマの花粉は、薬草にするほかには、インドの一部や南太平洋の島では花粉を練ってパンのようにして焼いて食用にしているそうです。また、現在日本では、冬期のミツバチの食料として輸入されているそうです


せっかくなので、雌花も観察。



これ、誰かが同じ目的で縦に裂いたとしか思えません。







あまりに密集していてよくわかりませんが、真ん中に花茎があってそこにたくさんの花が付いているようです。

検証!
…とか言いつつ、これはルーペがないとよくわからないサイズの花です(^^;;

なお、雄花の方は花が終わると花茎から剥がれ落ちてしまうようです。



なるほど。
それでガマの穂は、串に刺されたように見えるわけなんですね。

まだまだスッキリ解明というわけではないのですが、ガマの花や穂について、実物をこの目で確認することができました。次回(すでに来年以降になりそうです)は、ルーペ持参でもっとしっかり観察してみたいと思います。

神話の中での大国主の命は、心優しく博学なんだってこともよくわかりました。


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