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ヨシュア記16章 自分たちの相続地を受け継いだ

2022年04月18日 07時22分31秒 | ヨシュア記
ヨシュア記16章 ヨセフ族の相続地
昨日のユダ族に次いで、ヨセフ族の相続地の境界が示されて行きます。単なる地理的説明ですが、ここから何を読み取るのか。頭の中で聖書地理を整理し、理解しながら、そもそも、マナセとエフライムに対して、どんな祈りがあったか思い起こしたいところです。
1.ヨセフ族の境界線
 つまり、イスラエルの祖、ヤコブは、天に召される前に、ヨセフの子、マナセとエフライムを祝福して祈りました。マナセとエフライムを祝福することはヨセフを祝福することと同じであったわけですが、その時ヤコブは手を交差させ、弟のエフライムが兄のマナセよりも大きくなり、その子孫は国々に満ちるほどになる、と祈ったのです(創世記48:16-20)。その時のヤコブの祈りは、単純に読めば、部族の繁栄と拡大を祈るものでした。続いて創世記はヤコブが、12人の息子たち、一人一人のために祈った祈りを記録していますが(創世記49章)そこでヨセフについては、マナセとエフライムの区別なく、「上よりの天の祝福、下に横たわる大水の祝福、乳房と胎の祝福があるように」(創世記49:25)と祈っており、これもある種、部族の暮らしが限りなく豊かになっていくことをイメージさせるのです。
2.祝福の意味
その祈りを念頭に、改めて、この16章を読むと、エフライムが受けた相続地の大きさは、17章に描かれるマナセの相続地よりは小さいことがわかります。マナセの領土は、ヨルダン川の東と西に分かれ、エフライムの7、8倍の大きさとなっているのです。祝福を単純に、この世的な繁栄と考えると、なんとヤコブの祈りは聞かれていない、祈ったとおりにはなっていない、ということになるでしょう。
ただ、モーセがシナイの荒野で20歳以上の軍務につくことのできる男子を数え上げた、第一回目の人口調査の時には、エフライム族は4万5百人、マナセ族3万2千2百人で、エフライム族が確かに多かったのです(民数記1:33、35)。しかし第二回目の人口調査、いわゆるカナン征服の戦いに出ていく直前の時には、これが逆転しています。ただそれはあくまでも一時的な現象で、旧約の歴史全体の流れの中では、エフライム族が人数的には勝っていたと考えられています。つまり、受けた相続地は小さいものの、数的には多かったということです。
けれども、こうした土地や、人数がどうのこうのというよりも、ヤコブの祈りには、もっと違う意図、つまり霊的な意味での祝福が祈られていたと考えることがよいのでしょう。というのもヨシュアは、エフライム部族出身で、後に出てくるサムエルもそうです。つまり、信仰の精神を代々引き継がせていく要の部族となっていることに注目しなくてはならないわけです。
そのような意味では、聖書が語る「祝福」は、土地や物を得るというよりも、正統な信仰の精神を受け継いでいく、重要な役割を担うことにあるのであって、それは、ヤコブが、イサクから受け継いだ長子の権利と祝福の祈りに通じるものがあるのです。ヤコブの人生は、エサウに比べたら、波乱万丈であったと思います。彼は、自分の人生にはいろいろなわざわいがあり、先祖の人生に何ら勝るものはない、とファラオの前で告白しています。が、それはこの世の尺度で考えたらそうなるのであって、実際には、そのような人生を生きたとしても、ヤコブは、全能の神と共にそのわざわいに満ちた人生を乗り越え、生き延びる祝福に与っているのです。
3.祝福の根拠 
他人の人生と比べて、私にはこれがない、あれがない、と思うようなことは、あるものでしょう。しかしそのようなことでくさくさするのは止めて、むしろ、神と共に生きる素晴らしさ、喜びというものについて理解を深めたいところではないでしょうか。世の中には、物を持つ喜びもあるのだけれども、神があなたとともにいる。神があなたを救いだされる。神があなたを助けられる、と神を示すことができる祝福、喜びもある、というわけです。物の祝福というのは、いずれ尽きてしまうものでしょう。いや、尽きずとも、それを天国に持っていくということは全くできないことです。しかし、神の存在と恵みを分かち与える祝福は、決して尽きることがない、永遠の祝福なのです。では今日もよき一日となるように祈ります。

<クイズコーナー>
最初に、昨日のクイズです。ヨルダン川の東側と西側、両方に相続地を持った部族は、何部族であったでしょうか?答えはマナセ族でした。では、今日の聖書クイズを一つ、ユダ族が相続した土地に含まれていない町の名前はどれでしょうか?①ヘブロン、②エン・ゲディ、③ハツォル、答えはまた明日。では今日もよき一日となるように祈ります。

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