北国の小さな家の大きな家族 "Happy Horse Inn"

競走馬、乗用馬のふるさと北海道の馬産地で、家族として暮らす二頭のサラブレッドの様子を中心に発信していました。

マイネルディンプル サポータークラブ

2023年11月23日 | マイネルディンプル サポータークラブ

マイネルディンプル サポータークラブは
マイネルディンプル、スプレモ会
通称スピプークラブとして生まれ変わりました

 

こちらをご覧ください

https://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary/e/bc21ef02a40f71b2c824d8a871665b9f

 

会則はこちら

https://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary/e/c1c86df2736d837ba55bd875c828f9b7

 

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以下はオリジナルのご紹介文

 

2014年1月1日付け

このたび、長年、乗馬として懸命に生きてきた、マイネルディンプル号のサポータークラブを発足し、サポーターを募集する運びとなりましたので、謹んでご案内申し上げます。本文最後に入会フォームをリンクしておりますので、ご協力頂ける方は、こちらのリンクからお申し込み下さい。よろしくお願い申し上げます。

 

【マイネルディンプルってどんな馬?】

1994年4月8日生まれ サラブレッドのマイネルディンプルは、1997年1月に競走馬としてデビューし、5月までに9戦し、二着一回の未勝利馬として引退。後に札幌競馬場の誘導馬となりました。

2006年頃まで、誘導馬をするかたわら、札幌競馬場乗馬センターで、高校生や社会人の乗用馬としてスーパーホースとして活躍、「マイネルに乗りたい!」ととりあいになるほどの人気馬でした。

しかし10歳を過ぎると、芦毛の宿命ともいえる、メラノーマ(悪性黒色腫)に苦しみます。JRAにて手術を成功させた後、静かな環境を求めて馬産地静内の乗馬クラブに移動しました。

静内の乗馬クラブ時代でもメラノーマは再発し、食道が圧迫され食餌がとれず衰弱したことがあり、関係者も諦めかけたことがあったそうです。また、右前、右トモを痛めており、歩くたびに股関節は、「ぎし、ぎし」と音をたてます。さらにメラノーマも不定期に症状が悪化し、馬房で横になることも多くなり、騎乗者の安全を考え、2012年春、乗馬引退が決定しました。18歳でした。

通常、体中に黒い悪性腫瘍ができている芦毛の馬はひきとる業者がなく、殺処分となります。

 

“私”が、偶然このクラブに短期間、横浜から連れて来た長年の愛馬、マイネルスプレモを預けていた時に、横になっているマイネルディンプルを見て事情を聞いたところ、クラブでは処分について検討をしていたところでした。調べてみれば、札幌競馬場のスーパーホース。もともと、「馬生の最後だけでも幸せにしてやりたい」という願望が強かった私は、「その活躍にふさわしい最期を送らせたい。自宅に連れて行き、病状が悪化した時、安楽死、火葬します」、と2012年7月、自宅にひきとって来ました。

自宅に到着した時の様子です ↓

 

2012年の冬は、メラノーマが噴火し(腫瘍が裂けて、黒い液体を噴出します)、尿の出も悪くなり、喉を餌が通りにくくなり、もはやこれまでか、と何度も獣医さんに診て頂きましたが、2013年の春を迎えてから怒涛の勢いで元気に復活したのです!

そして2013年の夏となり、獣医さんに診て頂いたところ、「まだまだ7~8年は生きられる勢いがある」とのこと。眼の輝き、食への執着など!そうなりますと、一人の力では長期間にわたる「生」を支えきれなくなりました。

プーを迎えるために、厩舎の増改築、放牧地の拡張、牧柵工事追加、飼料庫の購入、そしてまる一年以上の維持費で既に150万円ほど貯蓄を崩して使っています。もうこれ以上、私とスプレモのための貯蓄を削るわけにはゆきません。この時、獣医さんと話し合い、とにかくもう一度元気に夏を過ごさせて、2014年の冬が厳しくなる頃に安楽死にしようと結論しました。

そんな時に、たまたまインターネットで知った「マイネルスティング先輩」から引退馬ネットと巡り合いました。

 

【サポート会員の皆様へ】

ディンプルは、札幌時代は、「王子」、「プリンス」と呼ばれる、雄大な馬格の美しい白馬でした。静内では、愛情を持って「ディンディン」と呼ばれていました。自宅にひきとった私は、「プリンス」と呼ばれていたことから、プーちゃんと呼ぶことにしました。どうぞ、プーちゃんと呼んで下さい。

正会員:お一人、一月1500円の会費、
あるいは
賛助会員:随時ご寄付

により、ディンプルの生涯を支えます。

完治不能な病を持っておりますので、延命治療はせず、日々をハッピーに、そして最期は苦痛のないお別れをすることを目指しています。

競走馬として無名、乗馬としてスーパーホース、それでも切ない最期は来てしまいます。それまで見たこともなかった素人が偶然にひきとり、つないだ命です。賛同頂けましたら、以下より入会お申し込み頂ければ幸いです。

このサポータークラブでは、プーさんの様子を「幸福馬日記」ブログ、http://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary を通じてご報告しています。

日々の様子を伝える「幸福馬日記」ページと、収支をリアルタイムで報告する「ディンプルサポーター様報告書」ページの二種類、それぞれにパスワードがついています。パスワードを紛失した場合は、お知らせください。再送信します。

email: supi.pooh@icloud.com (アットマークは半角に修正して下さい)

批判目的の方のご入会はお断り申し上げます。


https://rha.or.jp/contact-members/inq05_6.html

 

会則(インターネット表示用)はこちら ↓

https://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary/e/3dda197d77d119579562230ec52f5f05

 

収支のご報告は、「幸福馬日記」ブログのサポーターページですべての領収証を公開しています。

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【お世話をする“私”のこと。。。】

私は普通のサラリーマンを2012年に引退しました。競馬デビュー前から一口馬主として見守り2006年から自馬にした愛馬、マイネルスプレモと共白髪の生活をまっとうするために、横浜からスプレモの生まれ故郷、馬産地は静内に移住して来ました。家を建て、馬1頭用の厩舎と放牧地を用意。

運命のめぐりあわせでディンプルが来ることになったため、厩舎の増築、放牧地の拡張など手間もお金もかかりましたが、余命わずかな馬が、最後に楽しく幸せになれるように、できる限りの手を尽くしたつもりです。

ところが「余命はこの先も長い」、と診断され、一人で長期間、まる抱えすることの困難さから、サポーター募集させて頂くこととなりました。生きている間にできることを精一杯してあげる、というのが私の馬に対する基本的なスタンスで、ワクチンは言うに及ばず、獣医さんによる健康診断や整歯など健康管理や、装蹄師さんによる定期的な削蹄(30~40日周期)はしっかりしています。馬を健康に維持することがどんなことか、サポーターさんになって頂くことで、詳細を知ることになると思います。

 

 

 

 

プーちゃん、2022年4月8日で28歳の誕生日を迎えました!

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2020年11月に北海道から山梨に移動しました。二頭とも元気に過ごしています。

日々の様子は、新しいブログでお知らせしています

https://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary/

 


移住の失敗談についてーはじめに

2022年08月04日 | 公開ページ

今後、都会を離れて移住したいと考えている方に、私の失敗談についてこちらで解説してゆきます。

 

まず土地購入、住宅建設はすべて詐欺でした。

それは徹底した手口で、建築業者、地権者、行政、農協、地域住民をまきこんでのことです。

結論から、北海道の田舎では、とくに馬産地では、モラルが崩壊していますので、海千山千でなければ、避けたほうが良いと思います。

 

2012年に4月に移住し6月、7月に馬を自宅に迎えいれ

2020年11月8日に馬達を山梨県に移動

2021年4月に厩舎解体、3~5月にかけて自身が引っ越し、

2021年4月から住宅売却の手続きを始めました。

この段階で、新築の時に行政に提出していた建築確認申請の図面に誤りを発見

町内業者は信用できないため、遠方の業者に測量のやり直しを委託したところ、なんと一年かかりました。

そして今年5月に測量を終了し、通行権(地役権)を登記しようとしたところ、驚きの事実が判明しました。

業者だけでなく地権者も 詐欺に加担していました。

 

ということで、この詐欺の手口の詳細を、実際の図面や音声ファイルを交えて、こちらのページで公開してゆきます。

馬が好きだから馬産地へ?

やめておいたほうがいい。現地に誰か信頼できる友人がいて、まともな業者や地権者を紹介してくれれば別ですが、それとてお金で操られているかもしれません。

 

~つづく

 

 


【重要】Happy Horse Innからのお知らせ

2022年04月20日 | うまや便り

ゲストハウスについてお知らせします。

2015年をもって宿所提供の営業は終了しました。閉業し、旅館業の許可証を返上しました。

また、2020年11月に馬達は山梨県に移動し、2021年5月をもって、厩舎を解体、放牧地を返却しました。

馬達の様子は以下のブログでお知らせしています。

http://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary

こちらをブックマークして下さい。

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二頭は、2020年11月に山梨県に移動しました。

ご見学は不可、体験ボランティア募集はありません。

近況は、上記ブログでご確認下さい。

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 【静内での馬達の様子】

人の気配を感じると、馬達は早速、おねだり作戦!

 

 

 

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【山梨の牧場での様子】

富士山が見えます。

丸馬場で追い運動もできますし、各馬場で騎乗、放牧もできます。

雨が多い時にはウォーキングマシンを使います。

隣家の動物が遊びに来ることもあります。

外に出るとごろごろ。腫れた日の砂馬場でのゴロゴロは最高です。

いつもぴったりくっついているので、マグネットブラザースとも呼んでいます。

2021年4月8日にプーちゃんは 27歳 の誕生日を迎えました。

G1ゼッケンに年齢を入れました!

照れくさくて思わず、💩!

人間では、そろそろ80才近くなりましたので、日々の管理にはとても気を使っていただいています。

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2022年4月8日、プーちゃんは28才の誕生日を迎えました。

サポータークラブの有志会員さんが、「幸福長寿賞」の優勝レイを作ってくださいました。ここにはサポーターさんや支援者の皆さんから寄せられるお祝いメッセージが、鶴、亀、富士や♡などの形のフェルトにびっしりと書き込まれています。

クッシング症候群を発症したため、冬毛がぼさぼさ伸び、抜けないことから、全身に毛刈りをしています。毛量が多いため少しずつですよ。

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山梨の牧場での見学につきましては、スタッフが忙しいことと、コロナ感染症の関係で、一般の見学はお断りしています。サポーターさんは、事前に発起人にお知らせください。

牧場は、厩務スタッフを募集しています。少し都会を離れて馬と共に日々を過ごしたいという方がおられましたら、 幸福馬日記 にコメントください。

https://blog.goo.ne.jp/happy-horse-diary/

こちらのHappy Horse Innブログにコメント頂きますと、お返事が遅くなります。

よろしくお願いします。

 


2015-8-24 ~ アメリカのある町の挑戦

2015年08月24日 | 幸福馬日記

2015-8-24 月曜日 曇時々霧雨

今朝はちょっと遅くなりました。馬達は、「待ってたよー」と嬉しそう。昨夜、雨のため、ひさしぶりに窓開け「おはようさん」です。

https://youtu.be/BoDiO_3MfN8


アメリカで、元競走馬の余生に関する大きな動きがありましたね!

http://offtrackthoroughbreds.com/2015/08/20/saratoga-springs-pledges-to-help-ottbs/

競馬の町として知られるサラトガスプリングス市では、競走馬の余生を支えることを公約としました。

すべての競走馬を救うことは不可能でも、競馬によって潤う、個人、組織、行政が一丸となって競走馬が引退した後の余生を支援する活動の数々を公約に掲げたのです。

同市は、下に紹介する記事によれば、過去にも運動資金を得るためにNYの団体がタッグを組んだことがあり、サラトガスプリングスはその舞台となりました。今回はその進化形ともいえる、行政が独立してできることをやる、という意思表明でしょう。

http://www.jairs.jp/contents/newsprot/2012/16/3.html

記事中の「「私たちは引退馬に異なる分野で新しい職業を見つける機会を与えたいと考えています。これは私たちの“雇用創出計画”です。サラブレッドはやるべき仕事があるときには、より健康で幸せです」というコメントには、そのとおりと思います。うちの二頭も何もしていないように見えても、私がスポークスウーマンをすることで、彼らの姿、行動、仕草を皆さんに見て頂くことで、仕事をしていますからね!

冒頭のサラトガスプリングス市の新たなプレスリリースによれば、公立学校教育の中では、「競走馬が引退した後のこと」を人道的な教育として紹介するそうですし、引退競走馬のファンドレイザー(基金集め)となる活動がしやすくなるよう、工夫をするそうです。具体的には積極的にチャリティイベントなどを支援するなど、行政ができることは測り知れず多数あり、その結果、観光にも好影響が期待されています。なにぶん、馬の町、競馬の殿堂の町と言われていますから、町中、いたるところに馬のオブジェがあるそうですよ。

とても大きな一歩だと思うのですが、日本ではあまり報道されていないようなのが残念です。「サラトガスプリングス 競走馬 引退」で検索しても上記で紹介したニュースリリースが日本語で紹介されているページは見つけられませんでした。日本では、競走馬が競馬界を引退すると、一律「乗馬」として扱われ、その行く先は、聞くな、というタブーがあります。

そのタブーによって、数々の不幸が過去におこっているのですよね。

北島三郎さんは、競馬を引退するとみんな乗馬になると思っていたそうです。そうでないことを知り、今は、ご愛馬が確実に乗馬クラブに到達できるよう、気を使っておられるようです。これは馬主として、とても素晴らしいことだと思います。

ただし一般論として、乗馬に向かない馬を馬主が有名だから乗馬にする、、、となれば、本末転倒です。乗馬に向いている馬を確実に乗馬の道に向けて頂きたい、と思います。通常、馬主は、自分の愛馬が、乗馬向きかどうかなどはわからないでしょうから、こ馬主と厩舎側のコミュニケーションを円滑にして、乗馬施設に渡すもの、そうでないものが相互に正しく認識できるようにすることが、この国における馬事文化改善の一歩だと思いますがいかがでしょう。


乗馬施設に渡されたはずの馬を肥育場からレスキューする馬主さんもいます。華やかな競馬の裏では、真実でないことがたくさん起こっている、ということです。そして困ったことに、今は、肉価格が高騰していて、肉屋さんからの買い取り額が魅力的なものとなっています。そのせいか、他人にレスキューさせて(買い取り)、その馬を「大切に育てますから」と言って譲渡してもらう新手のビジネスもあるようです。譲渡されたら途端に、その「目的」に使われてしまう。。。「話が違う」と言っても、譲渡された以上は、新しいオーナーの描く運命へと落ちて行く。。。気をつけましょうね。


もしもレスキューした馬を、他人に譲渡するならば、契約書を交わすことです。その目的、最期をどうするかを明記すべきです。人道的な最期を保証してあげなければ、レスキューした意味がありません。日本はまだアメリカのように「契約文化」が浸透しておらず、くち約束が主体。あえて証拠を残さないように仲介する人達もいるかもしれません。馬の身を守れるのは、その馬を愛し、最期がどうあるべきかを考えている「あなた」だけだということを、肝に銘じましょう。


アメリカがどうやって引退競走馬を支えてゆこうとしているのかとても興味深いですし、彼らの講じる対策は、日本でも有効なものがあるはずです。そういう意味でもサラトガスプリングスから眼を離せなくなりました。

 

ところで、札幌記念では、ヒットザターゲットが二着に来てくれて、複勝810円がつきました。

母ラティールは、タマモクロスの子。放牧地では、かわいらしく人間に寄ってきて、撫でようと手を伸ばすとがぶーーっ、とやっちゃうコマッタ馬だったというタマモクロス。イナズマクロスという娘がいて、応援していました。

競馬は、何かひとつを思い出すと、たくさんの馬の名前や、その当時、自分がどんなだったのか、いろいろなことがらが思い出されますね!これもまた競馬の醍醐味。


馬とすごすボランティアさん募集しています!

写真はボランティアさんとの楽しいひととき。

二頭は、一所懸命草をむしって運んで下さるボランティアさん達と、家族の一員みたいな顔して楽しく過ごしました。すでにアブもいない秋の気配の馬産地ですから、この暑そうな様子は、いまではなつかしい。(笑)
 

 たくさんの幸せをもたらしてくれるサラブレッド達に、何かお返しをしよう。。。そんな心から始まったサラトガスプリングス市の活動を心から応援します。日本でも、同様に取り組む町が現れれば、馬を連れて移住します。馬を用いた町おこし、エクイツーリズムには、行政の積極性が不可欠ですから!どこかにないか?どんどん人を呼ぶ企画をしたいものですね!


2015-8-22

2015年08月22日 | 幸福馬日記

2015-8-22 土曜日 雨後曇

放牧から戻って馬房でまったりしていたら、佐川急便さんがにんじんを!早速、馬達に報告です。

https://youtu.be/pJKFCYX9Szc

馬達からの「ありがとー」の表情を見て下さいね!

6月頃からにんじんがカビていたり、黒ずんでいたりすることがあり、箱買いを控えていました。家計の中から、スーパーで一日4本分を目安に、切らすことなく買い与えてきましたが、そろそろ箱での輸送がOKになる頃です。先週は地元で箱で買い、ちょうど無くなったので、どうしようかなぁ、と考えていた時に届いたのですよ!

今日のように湿度の高い日には、寝わらを外で干せません。ただ、昨日まで、パリパリに乾かすことができていたのと、毎晩、夜飼いの時に濡れた寝わらは入れ変えているため、朝の馬房は、それほど汚れないのです。

夕飼いを食べ、その後夜飼いが出るまでの間に、一番多量に排泄しているように思いますよ。自室に戻った安心感からか、戻るとすぐに排泄します。自分の臭いをしっかりつけて、よりリラックスするのかもしれませんねぇ。

尿とりマンホールがあれば、こんな苦労は要らないのですが、マンホールの掃除、消毒は、大変でしょう。あえてマンホールを作るか、と聞かれると、Noです。自動的にコンポストに排水できるな仕組みがあればよいですがーーー。


毎日、繰り広げられる夜飼いの風景です。お湯で飼葉をふやかしている間に、ボロを拾い、少し馬を待たせているのですがーーーー。


写真だけではよくわからないと思いますので、動画もどうぞ。 ↓

https://youtu.be/bqTKNsUAXZ0


余談ですが、長い夜の後の朝飼いは、馬にとっては、とても嬉しいものだと思います。「早く♪早く♪朝になぁれ~♪」っていう感じで待ってますよね。


朝飼いはたっぷり食べて欲しいですが、ひとつ問題が。

馬の胃袋は案外小さく、家庭用のバケツほどしかありません。胃の中で飼葉が水分を十分含んで膨らみますと、胃破裂、胃捻転などの原因になることがあります。犬が大量に食べた後、フリスビーやボール遊びをすると捻転を起こすのと同じ原理ですね。


一回の飼葉では、ドライフード3種類(ヘイキューブ、チモシーカット、ペレット)の容積合計としては2リットルほど、重量としては1kg程度しか与えませんが、これを5リットル程度のお湯でふやかして与えています。十分お湯を含んでふんわりしてきたところで与えます。


朝飼いで気をつけるべきは、馬達は放牧地に出ると嬉しくてゴロンゴロンするということ。胃の中にパンパンに入った状態でゴロンゴロンは、胃粘膜が乏しい馬にはあまり良いことではありません。


そこで、我が家では、ふやかした朝飼いを食べ終わった後、しばらく待たせます。馬が馬房にいるこの時間を使い、どんどん寝わらを出しています。コバラが落ち着いた頃、乾草をちびちび与え、落ち着いたところで外に出します。たいていは、嬉しくて、泥あるいは砂場に一目散に向かい、転がって嬉しそうにしています。


馬の餌やりの基本は、少量頻回です。朝、昼、夕、夜、とたっぷりふやかした飼葉の他に、各飼葉の間に乾草をフリーアクセスとして、放牧地の青草をちびちび(これが大事!)食べてもらいます。雨が降ると、牧草も雑草もグンと伸びます。伸び過ぎた草は、馬は食べませんし、草を食べる時に穂が目に当たるなどして、流涙、赤目の原因になります。大変めんどうですが、草刈り機をかついで放牧地の中の草丈を揃える作業をします。

そして今の時期は、肥料をまいたり種を撒いたり、来年春をイメージして作業します。

じゃがいもやにんじんの畑を作ろうと思っていた所に、たくさん牧草が生えてくれました。畑を諦め、採草地にします♪

雑草を抜いて、堆肥をどんどこまいて、じゃんじゃか青草を生やします。