2011年度の教員採用試験の結果が出たようだ。
友人の息子は、新卒で採用が決定したようだ。
友人は、嘘のようだと驚いていた。
採用試験を受ける時に、数年がかりでチャレンジすると言っていたもの。
非正規教員、7人に1人 財政難で毎年増加し10万人超(朝日新聞) - goo ニュース
各地の公立小中学校で、正規採用の教員ではない常勤講師や非常勤講師が増え、昨年は約10万5千人と全体の15.1%を占めた。文部科学省の調査でわかった。この7年間で約3万7千人増えており、こうした「非正規教員」が7人に1人を超えるまでになっている。財政難の自治体が、安い給料で済む非正規の採用に動いているためだが、任期が限られ、「教育活動の水準を保てない」と懸念する声が上がっている。
文科省によると、全国の非正規教員のデータがあるのは2002年以降で、同年(5月1日)の人数は約6万8千人と教員全体(約67万3千人)の10.1%だった。以後、毎年増え続けており、09年は約10万5千人に。全体の15%を占めるまでになった。
内訳をみると、正規採用の教員と同じようにフルタイムで勤める常勤講師は02年の約4万1千人から09年には約5万7千人と38%増加。授業時間だけ勤務するなど、パートタイムで働く非常勤講師は02年の約2万7千人から09年には約4万8千人と8割近く増えた。
非正規教員の増加の背景には、少人数指導や35人以下学級を進めるため、給与のより安い教員で頭数をそろえようという自治体側の姿勢がある。国の規制緩和が後押しした。
文科省は、1クラス40人を標準とした学級編成を01年から都道府県レベルで弾力化。続いて06年には市町村も、自前で教員を雇えば少人数学級にできるようにした。また04年、教員給与の半分を負担していた義務教育費国庫負担制度を緩め、国の計算した総額内なら、給与や人数を自由に決められるようにした。自治体側は人件費を抑制する動きを加速させ、非正規の採用が拡大した。
自治体側には「今後、少子化が進んで教員の数が過剰になっても、任期の限られた非正規教員を抱えておけば人数調整がしやすい」という思惑もある。
ただ、非正規教員は「次年度も雇用されるあてがなく、学校側が人事などの計画を立てにくい」「特に非常勤講師の場合、児童生徒とのかかわりが細切れになり、生活全体を踏まえた指導ができない」といった問題が指摘されている。
常勤講師は正規教員と同じくフルタイム(週約40時間)働き、学級担任もできる。非常勤講師は「直接担当する授業時間だけ」「週20時間」といった限られた時間の指導を担う。いずれも、非正規の身分で教壇に立ちながら正規採用を目指す人が多い。
月給は、たとえば大阪府の小中学校の場合、大卒の正規採用は、初任給が19万9700円、45歳では38万3500円、60歳は42万1500円。一方、常勤講師は初任給が19万5900円で、途切れず働き続けられたとしても45歳で31万円となった後は頭打ちに。非常勤講師は時間給で2790円と、さらに安い。
小学校の時、担任の若い先生は臨時採用だった。
若いなりの未熟さはあったけれど、はつらつとしたパワーがあった。
1年担任を持った翌年は別の学校に異動し、その翌年には戻ってきた。
それから2年担任も持った。
その頃には…
『担任を持ちながら採用試験を受けるのは、大変だよね。』
『現場で培ったものを、採用試験で得点に付けてくれないかな~』
なんて、言葉が保護者の中から出ていた。
その先生は、翌年には都会の採用試験に合格し、遠距離恋愛の恋人と結婚しました。
他にも、臨時採用の先生はたくさんいるものね。
諦めて、田舎に帰った人…
野球の指導がしたくて、採用試験を受け続けている人…
合格する保証もない中で、実際は不安が大きいだろうな~。
今、中学校等で担当外の教科を教えている先生がいる。
以前からもあったし、自分が子供の頃もあった。
特に、小規模校に多い。
ここの県では、そこに力を入れ初めているらしい。
でも、それにも臨時採用の先生。
この件で、ある県議と話したところ、雇用の問題と教育の現場の話しは別の問題だと言う。
私たちの目線は、なんで総合的に検討できないのだろう?と思うんだけれど…
義務教育費国庫負担制度を廃止するような話しも過去にはあったけれど…
今の段階で予算なんて言って、非正規採用の割合が増えると言うことは…
予算の掛けられない自治体との格差がでないのだろうか?
ひも付き補助金を廃止と言うけれど、中身はきちんと吟味してやるべきではないかな?
と私は思っている。
ちなみに、臨時採用の先生って、ほとんど任期が1年未満なんだよね。
4月中に採用して、3月の30日にはお役御免。
つまり、ボーナスなんて出ないんじゃないかな?