今年1月26日、老犬カレンが天国へ旅立ちました。昨年の9月8日に県南保健所を出所し、約4か月半私の家で世話をしていました。捕獲されたのは9月1日でしたが、公開された写真を見ても、立つこともできないシニア犬でしたので、遺棄されたのだと思います。捕獲時、ボロボロの錆びた古い首輪をつけていました。毛は抜けきっておらず、ボロボロの状態。その上、1週間の抑留生活で、糞尿にまみれ、悪臭を放っていました。すぐに獣医師に診ていただき、「蛆が湧く寸前。すぐに洗わないといけない」と言われ、衰弱していたカレンを、2回洗いました。毛の中には、黒ゴマをかけたようにノミとダニがびっしり。どんな飼い方をされていたのか想像できます。その挙句に、歩けない老犬を遺棄した飼い主。呆れます。
不自由な体で、抑留生活を強いられたカレンは、ガタガタ震えていました。朝晩の輸液で、体力も回復。回復後は、徘徊運動を始め、糞尿した上を元気に踏み固めました。オムツをするようになり、掃除も楽になりました。サークルで行動範囲を狭くするのではなく、ある程度室内を自由にさせると、徘徊音で夜中に起こされることもなくなりました。
9月・・・出所直後の写真です。なかなかの美人です。
オムツになった頃。床には、低反発マットを敷きました。
寒くなり、寒さに耐えられないと思い、洋服を着せました。
カレンは、とても優しい性格の犬で、猫とも仲良しになりました。
夜中、冷え込むようになってからは、一緒に布団で寝ていました。毎晩、お布団に寝かせて、冷たくなった手足の肉球をマッサージします。肉球が温まると嬉しくなる・・・そんな毎日。カレンは、夜中にトイレに行きたくなると必死に動こうとします。床に移動させ、トイレが終わるとオムツ交換。そんな毎日でしたが、不思議と苦にはなりませんでした。
お洋服、東京のボラさんより、たくさんご支援いただきました。ベルベット風の高級服に身を包んで・・・。
猫を枕に寝ています。仲良しでした。
本当に可愛いお婆ちゃんでした。
カレンは、オムツをした天使。旅立ってから約一か月経ちます。
ブロ友さんより、豪華な花束をいただきました。カレンに本当にたくさんのご支援をいただきました。有難うございます。
まだまだ生きて欲しかった。長年飼われてきた飼い主に捨てられ、抑留場で衰弱し、ガタガタ震えていた老犬カレン。幸せな思い出をいっぱい持って旅立ってほしいと思っていました。
カレンは本当に可愛い犬でした。