特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

チューリップの球根500個を植えました

2011-12-28 16:24:00 | 花里ガーデン
 先日のクリスマス寒波の前に、やっとチューリップの球根植えが終わりました。全部で500個です。これは、会員の会費から購入させていただきました。

 今年は例年と違い、土を削ってから植えなければなりませんでした。そのため、時間もかかりました。まだ全部の土削りが終了したわけではありませんが、来春可愛いチューリップが咲くことを祈り必死に植えました。

 この花壇の近くに、原発周辺から避難された方がいて、3月11日の日のことを教えていただきました。その地域は、津波にも襲われたそうです。たくさんの知り合いが津波で命を失ったそうです。家があるのに帰ることができない方々もたくさんいらっしゃいますが、津波で家を失った方々もいらっしゃるのです。

 花壇の作業をしながら、いろんな人とお話をします。ある戦争体験もある高齢の方に質問をしてみました。「戦争と今回の震災とどちらが大変でしたか?」
 その方のお話では、「白河は爆撃を受けたわけではないので、今回の震災も大変だった。こんな体験は生まれて初めて」ということでした。

 戦争と比較できるほどの体験を今年私たちはしました。改めて、亡くなった方々のご冥福をお祈りすると共に、復興へ向けて歩いて行こうと思います。
 「頑張ろう」という言葉は、心が傷ついた人に言ってはいけないといいます。頑張りたくても頑張れない人にとっては、この言葉は辛いものです。私は、苦しい時「負けない」と言う言葉を呪文のように唱えます。3回も続けると「絶対に!負けない!!」と強気になってきます。100歩進むのが「頑張る」だとすれば、「退かない」ことが私にとっての「負けない」です。

 人は、誰も自分の運命を知りません。私も、被ばく者になるとは思いませんでした。それでも、今生きています。たくさんの人が亡くなった大震災で生き残りました。この「生」を大切にしたいと思います。

 お子さんをお持ちの方々・・・放射能の不安や恐怖の中での9カ月間、本当にご苦労様でした。若いママさんたちがマスクをして落ち葉集めのボランティアをされている姿を見て、私は福島の復興を確信しました。

 フクシマは絶対に負けません


 例え、政治が私たちを差別しても侮辱しても、私たちの誇りまで奪うことはできません
 免疫力をアップさせ、被ばくに打ち勝つために、笑顔でいましょう 誇り高き白河市民・・・いつの日か世界が私たちの素晴らしさを知ることでしょう。

 今年一年、私たちは負けませんでした。頑張り抜きました。

 笑顔で、新年を迎えましょう どうぞ良いお年をお迎えください


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福島県放射線低減化事業参加、NPOと町内会合同除染活動

2011-12-07 13:15:04 | 放射能問題・除染
 先月、11月26日(土)に花里倶楽部は通学路の除染を行いました。

 県の放射線低減化事業に参加を申し込み、認可をいただき、高圧洗浄機や放射線測定器を購入させていただきました。水タンクをのせる軽トラックは、市役所からお借りしました。

 私たちが除染したのは、向新蔵の友月山公園前~白一小正門前までの通学路です。ここは、とにかく落ち葉が多く、拾っても拾っても数日後には降り積もるようなところです。

 この日は、花里花壇設置の時からご協力をいただいている地元南町町内会の役員の方々が参加してくださいました。ご協力、ありがとうございました。


福島県放射線低減化事業参加、NPOと町内会合同除染活動


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この高圧洗浄機での除染活動には、交通整理と軽トラック運転手と洗浄する人と、少なくとも3人以上の人員が必要です。他、落ち葉を集めるのも大変な作業。町内会からたくさん応援に来ていただき、本当に助かりました。



高圧洗浄機は、ものすごい音を出しますので、近所のわんちゃんもビックリしていました。



アメリカンピットブルだそうです。顔は怖いけど優しい女の子ですよ。



洗い終わった後の道です。サッパリしています。一ヶ所、数値が特に高い場所がありましたが、そこは大幅に下がりました。その他は、下がり幅は少ないようです。また、空間の方が高いという特徴があり、これは周囲が山だからだと思われます。



この日までに集めた落ち葉を軽トラックに積んで運びました。山もりにして二往復です。この落ち葉集めが大変! まだまだあります。毎年、その年には終わりません。



旗宿の採石場が、草の一時預かり場です。この日は、白坂地区や関辺地区、白一小PTA等でも除染活動が行われました。

すべて、民間のボランティアにより行われているという現実を、ぜひ全国の方々に知っていただきたいものです。



この日の空です。不気味にクッキリ色分けされていました。



こんな空を見たのは初めてです。



除染ですが、まだまだまだ終わりません。落ち葉は道に敷き詰められています。本来、紅葉色に敷き詰められた通学路は、本当に美しいものです。それが、今では恐ろしい景色となっています。

この落ち葉は、市役所の土手に市役所が植えた桜などの木と愛宕神社の木と白一小の木から落ちる葉っぱです。公共及び公共に近い場所から落ちるのですが、誰も拾いには来ません。権利と管理。これを申し上げたい。土地の権利者は管理までもする必要があるのではないですか?ボランティアにも限度があります。それほどの量なのです。また、市や神社の落ち葉が私の庭いっぱいに落ちています。これも大変な量です。ご近所の方も同じです。今までは、市からボランティア袋をいただくことができました。また、ゴミ削減のために落ち葉で腐葉土をつくっていました。今はセシウムが含まれているのでできません。ではどうすればいいのか?わかりません。

権利と管理


土地の所有者は、その落ち葉にも責任を持ってください。


今年は、白一小PTAの方々が落ち葉拾いをしてくださっています。ありがとうございます。


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