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世に二つとない記録と物語

2024年05月12日 | 産経抄

子がわれか

われが子なのか

わからぬまで

子を抱き湯に入り

子を抱き眠る

(亡き歌人・河野裕子)

 

4月に撮ったカーネーション椿を❣

 

 

今朝のコラム・産経抄は「ぐっ!」と

胸に迫るものがありました

 

十数年も前になる

散歩に訪れた公園で

赤ん坊を抱いたまま

顔中を涙にする母親を見かけた

傍には案じ顔の幼い男の子も

お兄ちゃんだろう

聞けば男の子を遊具で遊ばせるうちに

いすの上のバッグを置引きされたという

「お金は?」

「取られました それはいいんですけど

母子手帳は返してほしくて・・・」

嗚咽で後は言葉にならない

 

母胎や胎児の健康状態

1カ月児健診から6歳児健診までの記録

受けた予防接種の数

母子手帳には多くの記入欄がある

出産が近づくにつれて

揺れ動く思いを書き留める欄もある

母となる人 なった人がつづる

世に二つとない記録であり物語であろう

 

「子どもの成長の証しまで盗まれた気がする」

「なぜ置きっぱなしにしてしまったのか」

母親は声を潤ませながら自分の行いを悔やむのだ

犯人にわずかでも人の心あらば、と

願うしかなかった

 

公園の母親が母子手帳に記したのも

亡き歌人の河野裕子さんの一首のような日々ではなかったか

 

この時節になると

あの悲嘆に暮れた母親を想い出す

母子手帳は手元に戻ってきただろうか

公園を訪れる度に姿を探したものの

会ったのは その一度きりだった

小さかった男の子も赤ん坊も

いまは母親が流した涙の意味を

理解できる年頃だろう

(5/12産経抄より抜粋)

 

 

母が亡くなり、遺品の整理をしていたら

セピア色の母子手帳と

桐の箱に収められた「へその緒」を

見付けたのは そう遠くない日でした

 

今日は母の日

お墓参りに行って来ました

日頃の無沙汰を詫び

”ありがとう”を伝えて来ました

 

皆さんはどんな母の日でしたか?

 

 

4月に写したカーネーション椿は

日野町鎌掛・鈴鹿国定公園は遊歩道にて

 

 

 

🌸いつも有難うございます🌸

コメントおやすみしています

 

 

 

 

 

 

 



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