笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
新アドレス→http://hana58.hatenablog.com/

セクハラVS笑い について。

2014年11月05日 | 面白い女性
女性のお笑いファンとしては
根深いテーマであります。

中島らもさんが
著書で「笑いとは差別」すること
ということを書いておりました。
批判や批評
また
ランク付けをして
自分より下のものを茶化すといった
笑いの手法は
昔も今も主流っちゃ主流です。

分かりやすく言うと

後ろ姿がものすごく美しい女性が振り返ると
顔面がすごいブスだった。
ズコー!

ってやつです。
よくあるよね。

でも
真面目にこの話を分析すると
「ズコー!」じゃねーよ
ってことです。
ブスの立場になって考えてみろ。
お前の期待など知るか。
勝手に落胆されて
笑いの材料になる不細工な女性の気持ちは
一瞬たりともこの話には入ってないです。
百歩譲って
女性芸人さんが往々にしてそうであるように
自分の容姿を自己分析していて
笑いとして理解できる女性であったとしても
それって
よーくよーく自分の立場を考えて物語を面白いかどうかを考えたときに
はたして
面白いか?

ここまで書いて
女性蔑視を糾弾したいのか
つーとそうではなくて
こういう目線も考えながら
わたしは笑っているよ
ということを
おせっかいにも
お伝えしたい。

笑うよ。
面白いやつはね。
たとえばこの間のTBSラジオ『エレ片のコント太郎』
「ブスのババアライター」というワードに爆笑しました。
失礼や偏見が振り切ってたからね。
笑いに変わる瞬間もいくつもある。
おもしろいからって全てを認めるわけではないけど
むかつく感情に笑いが打ち勝つこともあるわけです。
「ひどいなー」って笑う。
笑うことにおいてわたしは好き嫌いは二の次にしたい。
だから嫌いな芸人さんでも笑うよう心がけるよ。
それはいいとして。

上記のたとえ話。
逆に
振り返って顔が不細工な男性は
オチになり得るか?
と考えてみますと
まあ
ありえる
とも思うし
女性のときほど強いオチにはならないとも思うわけです。
上記の話は「ギャップ」ってところの笑いなんでしょうけど
女性の場合は
男性が金持ちと思ったら超貧乏だった
とか
気が合って好きになったらゲイだったとか
独身だと思ってたのに既婚者だったとかいったオチのほうが強い。
でそれは笑いと結びついているか
といったら
そこまででもない。
女性の場合
容姿へのこだわりはそこまで笑いと結びつかない。
たぶん
男性と女性で思考の仕方が違うんだと思います。

そこから発想するに
「ブス」で笑いをとろうと考える男性芸人は(一部女性芸人さんもいる←男脳)
男尊女卑をそこまで意識して言っているわけではなく
ただの無知やガサツな至らなさにより
発言しているのだと考える次第。

たとえば
妊活前の森三中大島さんが
『ブラマヨとゆかいな仲間たち アツアツっ!』で
テレビ見ていると吉田さんはちょいちょい
「オンナ」と発言すると言っておりました。
わたしもどこかで気になっていたので
スッとしました。
吉田さんにその自覚はなく
でも観覧に来ている女性に
「いやだよね!」と大島さんがきくと
みんなウンウン頷いていた。

こういう発言をすると
すぐに
対立してるととられそうですが
そういうことでもないんだよ。

不愉快さを
巧く面白く笑いが溢れる場所に
持っていくには
どうしたらいいか
って話しです。
究極
仲良くなるにはどうしたらいいか
ってことです。
ポイントは無知に気付いてもらえるかどうかです。
だから
大島さんのように
ガンガン言っていくべきなんです。
話術と機転で切り返していく。
面白くって腕のある女性芸人さんをもっと世間に。
って思っている。

ラジオやSNS媒体で
「ブスのくせに」って良く出てくるけど
その一個一個に
突っかかるのは
つまらないでしょう。
だから聞き流している、笑う。
でも心のどこかで「ん?」とも思っていますよ。

このテーマでいちばん「揺れた」想い出は
すごく昔に深夜のくりぃむシチューの番組で、
女性だらけの水泳大会みたいな企画があって
グラビアアイドル(小林恵美さんも出てたな)ばかりのなかに
ハリセンボンの近藤春菜ちゃんが出ていて
どんな場面に登場しても
かならずおっぱいが出ちゃう
というキャラをやっていました。
そこはすべて春菜ちゃんがオチになり
あとはまったく笑いどころがない企画だったので
春菜ちゃんの役目はものすごく重要で
そしてもちろん「成立」はしていたのですが、
わたしは少しだけモヤモヤしていた。
その何年もあとに
春菜ちゃんが一番大変だった出演番組として
番組名は明かさないながらも
「おっぱい出さなきゃいけない」企画と言っていて
ああ、やっぱり嫌だったんだ
と酸っぱい気持ちになったのでした。
だってそもそもそういう芸風じゃないものね。
春菜ちゃんは見た目ももちろんコミカルだけど
話術に優れた芸人さんじゃないですか。
体もそんなに張らないでしょう。
おっぱい見せんな!
やめろやめろ!
みたいな演出だったから引っかかったのかも。
女性が演出したら
こうはなっただろうか?
わたしは
絶対になっていないと思う。
普通に考えたら、
だいぶひどいからね。
女性が裸になって、
見せるな!って言ってオチにするなんて。
春菜ちゃんだったから助かったんだぜ。
そして放送もできた。
今もこのときのことを考えると
心がギュッとします。
正直、勝手に傷ついてるよ。

その後もこの番組は名前を変えながら続いていて
春菜ちゃんを頼りにする企画を多く放送してたんだけど
最近はどうかな。
たまに好きな芸人さんが出ると録画します。

ながなが書きながら
もう一回言うけど
攻撃したいわけではなくて
融合策を考えている。
そのためには面白い女性よ
もっと世に出ろ~
と思っている。
春菜ちゃんも才能ある世に出た芸人さんだったからこそ
この話がわたしの記憶にも残ったわけで
過ぎ去っていくこういう話しはいくらでもあるはずなのです。
面白くなければ
お茶の間にも届かない。
まず何より先に面白くなくてはいけない。

前に
「フェミニズムとして
 こう思う」
的なことを書いたら
フェミニズムを言う人=攻撃をしたい人
と勘ぐった人より
内容とは全く関係のない非難を浴びた。
意味も知らねーくせによ!
とその時は唾吐いたもんですが、
それだけ浸透していない
ってことよね。
女の子としての立場や観点からモノを考えることは全部フェミニズムだよ。
それを言葉にする人をフェミニストというだよ。
いろんな思想や団体、派閥があって、
中には男性蔑視も含まれるけど
そればっかりが有名のわりには
それだけではないのです。

最後すっかり固くなりましたが
また金曜日。

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