季節の中

季節を感じるお話とフォト~ゆたりと流れる日時計の時

尾瀬 春 水芭蕉咲く尾瀬に

2024年01月07日 | 山でみた花

新宿バスタ22時発の大型の高速バスは、平日だけあって、10人にも満たず、がら空き、一人で4席をベットがわりに横になる。後ろの席のには、写真を撮りに泊まりがけで行かれる方だった。ザックには、一眼レフカメラとレンズ3本としっかりした三脚が。私なんか、軟弱なので、出かける前に、ズーム一本を迷い、単焦点レンズ一本にしたんですよと乗車前に言葉を交わした。

水芭蕉が今週末まで見頃と見た瞬間、夏が来れば思い出すが浮かび、水芭蕉が浮かぶ。この時期は、行ったことがない。平日だから、きっと静かでのんびり歩けるかもと。

鳩待峠行きの一番バスは、あっとおどろく満員、でもこの時間の乗客は、山に入る装備の方がほとんど。鳩待峠では、軽い朝食で済ませ歩き出した。朝靄の中を朝日を感じながら歩き、写真も撮りたいと思った。山の鼻までの木道の脇には、少しばかりの残雪が二、三箇所あるが、あとは乾いていた。地上では終わってしまった春の花が咲いている。残雪の向こうの雪解けには、水芭蕉が咲いている。白樺の木に明るい陽が入る。新緑も美しい。

山の鼻から牛首分岐は、朝靄の中、斜光を背負った影絵の様な燧ヶ岳と木道と歩む人が一体になっている。振り向けば、残雪の白と新緑とが朝日に輝く。そして、池塘には、「逆さ燧ヶ岳、逆さ至仏山」が風がなく、さざなみ一つなく綺麗に映る。この描像が、歩みと共に、前景、空気感がかわり、二つの山は違った表情が現れる。

歩みを進めるにつれ、大きな三脚に一眼レフカメラをセットし、写真を撮る人が多くなる。更には、朝の一瞬を撮り終えた人が動き始めていた。水芭蕉の群生地には沢山の人人が集まっている。下の大堀川の群生地の向こうには、至仏山が美しい。

水芭蕉(みずばしょう)里芋(さといも)科

・学名   Lysichiton   camtschatcense    Lysichiton :       ミズバショウ属    camtschatcense :       カムチャッカの  Lysichiton(リシチトン)は、  ギリシャ語の  「lysis(分離)   + chiton(衣服)」が語源。  花をおおうまわりの部分が、  服のようにちょっと   離れたところにあることから。

東電小屋には、峰桜が咲いていた。ここから先は、樹林帯にかわり新緑が楽しめる。そして、尾瀬の雪解け水を全部集めて流れる様な只見川が、水量を増し、湿原のせせらぎの音から轟音にかわる。

見晴から竜宮十字路に向かって進むころ、正面には、至仏山、背後に燧ヶ岳と往路と逆になり、朝靄も晴れ、夏山の様な両山に出会う。それにしても、山の鼻方向から、何十人ものグループが、沢山来る。繁華街の様にも思えてきた。

年間30数万人が訪れるという尾瀬、特に、水芭蕉の時期、夏の花の時期、草紅葉の時期が多く、一日、千人以上が入山するという。

人にちょっと疲れ、早仕舞いすることにした。山の鼻、鳩待峠の途中は、おどろくほどの人人でした。山の鼻、鳩待峠間は、上りでかなり辛そうな方々が多かった。

遥かな尾瀬遠い空は
身近に行ける素晴らしい自然と思えた。そして、この自然を守る活動に感謝したい。

注 2017年6月6日に行った尾瀬の記録です。尾瀬には、テント泊を含めて4度ほど2015年から2017年まで通いました。尾瀬、至仏山の花をこれから書いてみたいと思います。


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