嘘つきを反省する日記

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『ボックス!』/百田尚樹著 【読後感想】

2010年05月12日 | Book
  


マイパソが悲鳴を上げ始めて、早数ヶ月。
おばあちゃんノートPCなので、天寿の日が近そうでコワユす。
そんなこんなで、皆々様ご無沙汰しております。

普段なら絶対手に取らないジャンルのスポーツ青春小説を、この度読む機会が有りました。
TV番組「探偵!ナイトスクープ」の放送作家などの放送作家として活躍している百田尚樹氏著作の
ボクシングを題材とした青春スポーツ小説『ボックス!』
今月22日から市原隼人主演で映画も公開されるそうです。

ほぼステレオタイプの高校スポーツクラブの爽やか爽快青春小説で、友情・ライバル・葛藤・淡い恋心・同級生の死・部活顧問の謎の過去、など、青春小説には欠かせない素材題材が万遍なく織り込まれています。

高校の部活動の中で、アマチュアボクシング競技を題材としているのですが、非常に分かりやすく、ボクシングを知らない読者でも問題なく読み進められます。

高校からボクシングを始めたもう一人の主人公でもある木樽、運命的にボクシング部の顧問となる若い女性教師曜子。
この二人の視点で物語りは進むのですが、どちらも「ボクシング知識ゼロ」状態の設定なので、彼らが質問したり知っていこうとする場面などで、読者も一緒にボクシングの簡略知識を自然な形で得ていく事が出来ます。

成績優秀だが気も弱くて臆病者でケンカも弱く貧弱でイジメられっ子だった木樽と、
勉強はさっぱりだが明るくひょうきんでスポーツ万能、正義感が強くケンカっ早いが熱しやすく冷めやすい努力の苦手な鏑矢。
幼馴染で親友のこの二人がボクシングを通して成長し、やがてライバルとなる。ライバルとしての一戦を超えたところに待つ大きな壁との戦いは・・・?!
みたいな、びっくりする位、何処にでも有りそうな青春スポーツ小説で、読み始める前は、正直全く期待していませんでした。

が、
読み始めると、ストーリー展開が速く、文体の簡易さも手伝って
上下巻2冊にも関わらず、あっという間に読み終えました。
悪くない作品だと思います。

映画化にも適した題材と思います。
キャストもナイスな感じで、鏑矢役は市原隼人クン、ぴったりでしょう。
観たいと思いますが、映画館まで足を運ぶかどうかは決めかえるところです。

<関連サイト>

映画『ボックス!』公式サイト

ボックス! - goo 映画