らんかみち

童話から老話まで

初夢で歳をとったと自覚し

2015年01月02日 | 暮らしの落とし穴
 初夢は悪夢ではなかった……まあ、素晴らしいものではなかったけど、そんなに悪くはなかった。7年ほど前まで足繁く通った飲み屋を訪ねるという夢の中の設定は、実際に2回ほど実施している。あのときは旧知の飲み仲間はもとより、初めて会う常連さんとも飲んだけど、やっぱり危ない酔っ払いたちだった。

 あれから3年くらい経っているから、マスターは70歳に手が届きそうなはず。それが夢の中では依然として若く、常連さんたちも若いまま。一晩に一度は喧嘩の起きるデンジャラスな店だったけど、みなさん穏やかに飲んでいる。こういうのは歳をとったおかげだろうか。

 それにしても、みなさん昔のままなのにどうしてぼくだけ歳をとっているんだろう。不思議に思いながら飲んでいて気づいた。彼らは歳をとっていないというより、成長していないんだ! 相も変わらず博打の自慢話を吹聴しながら明日のレースを予想したり、どこそこのスナックのママが色っぽいだのと、馬鹿話ばっかり。

 夢から覚めて気がついた。英語の箴言に“A man is not old until regrets take the place of dreams.”というのがある。後悔が夢に取って代わるまで、人は年寄りではない。つまり、夢より後悔の方が多くなったら歳をとったということ。
 そういや、ここんとこ後悔ばかりしてる気がする。年が明けて、ぼくは確実に歳をとったんだなぁ。お~い、飲み屋のマスターや常連さんたち、あんたたちの実際はどうなのぉ?