しょぼい毎日

いつも理想はでっかいが、結果はしょぼい・・・。そんな日常を綴ってみました

自分史上最大の豪華旅行(1)

2008-01-01 23:59:34 | 鉄道

Img_224112月23日に年末年始西日本乗り放題切符を購入しました。JR西日本管内の鉄道線と宮島航路が乗り放題出来ます。今回は、奮発して2日間有効のグリーン車にも乗れるTYPEを購入しました

今回の旅では5つの目標・行動指針を立てました。

1.鉄道写真を撮る

2.おいしいものを食べる

3.しっかりした温泉に浸かる

4.出来るだけ多くの種類または珍しいグリーン車に乗車する

5.初詣で行き、おみくじを引く

この5つの目標・行動指針に従い行動すれば充実した、素晴らしい年末年始を過ごせるはずと、思っていました・・・。でもこんな事って絵に描いた餅だったんですね・・・・。

12月31日(月) 大晦日 ついにその日が来ました

徳島の実家を午前3時に、車で出ます。高松自動車道を通って坂出ICへ。そこから坂出駅直下の市営地下駐車場に車を入れます。それから、坂出駅でJR西日本の最初の駅の「児島」までの切符を購入します。

4:59発の岡山行き始発マリンライナーで旅は始まりました。

2008_001

←700系新幹線グリーン車

岡山駅始発6:00発東京行き<のぞみ>でグリーン車旅行はスタートします。思えば平成になってからのグリーン利用は関東地区の普通列車のみ。優等列車のグリーン車旅行は20年ぶりです。700系グリーン車は、ほとんど空の状態で出発。あたりは真っ暗です。私もあっという間に眠りに落ちます。これもシートの座り心地良さのせい?気がつけば新大阪到着直前でした。危なかった!

新大阪から在来線に乗り換えします。これまた始発のサンダーバードに乗り継ぎです。この列車はグリーン券が確保できず、指定席車に乗車します。新幹線のグリーン車から在来線の普通席車に変わると、シートの狭さを実感します。おまけに指定席車は満席状態である上に、私の隣席通路側の方は、新弟子検査に合格出来そうな立派な体格の方で、終点富山に着く間、終始、圧迫感がありました。

↓681系グリーン車

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2008_007雪の降りしきる富山駅から、<はくたか>越後湯沢行きに乗り継ぎます。こちらは、グリーン席です。乗車率1/4位でしょうか。1+2列の3列シートで、今度は独立した1シートを確保し、やっと一息・・・。さっきまで体をくの字にして寝ていたので、広々したシートで開放感を満喫します。ちょっと早いですが富山駅で買った駅弁を頂きます。いつもはコンビニ弁当で済ます昼食も、指針に従いちょっとリッチに「ぶりかまめし」をいただきます。

糸魚川で下車

2008_0212008_044駅構内には国鉄時代の塗装で活躍する3両の大糸線専用気動車がスタンバイ。少しの間その姿に見とれます。3両?すこし引っかかるものがありましたが、やがてスタンバイ中の1編成がホームに滑り込んで来ました。これに乗り込み平岩駅を目指します。ここで山間のカーブした鉄橋を走る列車を撮影するつもりです。

平岩駅では、おばあちゃんが運転士に何か訴えています。ローカル線らしい「ふれあい、いっぱいの良いカット」と思い1枚ぱちり。おもえば、このときに22008_055_2人のやりとりを聞いておけば良かった。列車が去って、おばあちゃんが話しかけてきました。「糸魚川行きの列車がバスになったみたいなんだけんど、遅れて来ないんだ」これに対し私は「・・・・」。反対方向から来る列車を撮影に来て、その列車が来ないなら、私は何をしにここに来たんだ・・・。ショックで思わず卒倒しかけました。代行バスが遅れて国道を通過するらしい旨、糸魚川駅の指令?より放送があり、百メートル程歩き、代行バスを待ちます。そのうち私の乗ってきた列車を撮影していたという東京からの鉄ちゃんがやって来て、状況を説明してくれました。午前に積雪があり急遽ラッセル車が出動したとの事。その作業の間合い時間を取るため何本か運休しているとのこと。糸魚川駅で感じた違和感は本来3両しかない車両が全部残っていた事だったんだと、ようやく理解。てことは、朝は、何本か走っていなかったて事になる・・・・。代行バスはものすごく遅れて来ました。外から見ても超満員の様でした。そして、なぜか我々を無視して(分からなかった可能性あり)そのまま通り過ぎていきました。おばあちゃんは、こんな寒い場所では、これ以上待てないから、孫に車で迎えに来てもらうことにして、寒い吹きさらしのバス停?から去っていきました。哀れ、鉄道マニア2人だけが吹雪きの山中に取り残されてしまいました。視界は閉ざされ、雷鳴まで聞こえてきます。我々は仕方無く、暖房のない平岩駅の駅舎で下り列車を待ちます。雪に閉ざされるとマイナス思考に陥るのか、「どうせ次の列車も1~2時間位遅れてやってくるのさ」と言い合ううちに、なぜか糸魚川行きが、定刻通りに入ってきました。日本の鉄道も捨てたものでは無いな!と心の中で大糸線に感謝しました。

2008_069_2 さて、糸魚川の一駅手前。姫川駅で下車します。駅前に温泉施設があるからです。この駅から、さっきまで乗っていた列車を後追いで撮ったのが、唯一の大糸線走行写真となりました。ものすごい時間を掛けたのに、これだけの成果とは、すこし凹んでしまいました。と言うわけで目的1.の写真は失敗・・・・。残念!

さて黒姫駅から雪に足を取られながらたどり着いたのがフォッサマグナ糸魚川温泉ひすい2008_073の湯。建物正面に間欠泉があり、時折熱湯が爆発状態であたりに散らばっていきます。ワイルドで期待出来そうです。1000円を支払い入館します。源泉は、糸魚川温泉姫栄の湯2号井といい、ナトリウム・カルシウム-塩化物泉で、源泉温度は97度。かなり濃い泉質で、塩辛く苦く、ヨウ素、臭素を含むためか、特有の臭気があります。室内の浴槽は循環式の様で、程良い温度に調整されていましたが、露天風呂は源泉が注がれていて熱かったです。でも雪見風呂であり、気持良かった!

お風呂上がりに食べた富山湾の海洋深層水を使った塩ソフトという、軽い塩味のソフトクリームが秀逸でありました。そうこうしているうちに、日は暮れていきます。

夕食を金沢で取るべく、特急で引き返します。以前行ったことのある知る人ぞ知る、第七餃子でビールを飲みながら、2007年最後の食事をとるつもりでした。念のため金沢駅からお店に電話するとつながらない。HPを印刷した紙を見てみると年末年始はお休みと書いてある。またやってしまいました!旅先でのチョンボ!それならばと、北陸の有名ラーメン店を紹介している冊子を頼りにほとんど人通りのない駅近辺を歩きます。が、行く店全てこの時期はお休み・・・・。通りでは、もはや開いている店すら無い。駅近くで居酒屋をやっとの事で発見。とりあえずジョッキ生と白エビの天ぷらを注文し、一人旅の虚しさを、ひしひしと感じながら金沢の夜は更けていきました。

2008_1042008_130 金沢駅に戻り、急行「能登」で直江津まで戻ります。

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