今年の1月に加入したハイキングクラブのハイクも、3月以来ご無沙汰していた。主に、私たちが参加できるような短い距離のハイクがなかなか出てこなかったことと、ティムの足が痛んでそれまで歩いていた距離さえ無理になっていたことが原因だった。幸い、同じように長距離ハイキングができないご主人を持つ近所の奥さんと知り合いになり、4人で1週間おきに2,3マイル弱の短距離週末ハイクを始めて、いくらかティムの脚も慣れてきた。
5日前にメイルが来たハイキングクラブのハイクは、7マイルハイクだけど、オプショナルで5マイルハイクもできるとあり、私の心は躍った。「自信がない」と渋るティムに途中で無理だと思ったら、そのまま帰ればいいじゃないと、無理やり説き伏せ、参加の返信を送った。
でも、やっぱりいきなりは、私も無理。で、翌日の本番4日前、二人で練習ハイクを実行。
本番では、帰りに歩く短いトレイルを往復する3マイル弱のコースならば、無理もないだろう。もし、できそうならば、本番で行きに歩くトレイルを帰りにとって戻るもよしということで。トレイルの入り口まで車でどれぐらいかかるのかも確かめておきたかったし。
目的地は、アナデール州立公園。めざすは、レイク・イルサンジョという人造湖。
4日前のその日はいいお天気に恵まれ、地図を片手に、人に尋ねながら、トレイルに入る。日陰のコースは気持ちいい。
そのうち、岩だらけの石ぼこ道、それも坂になり、
いつになったら、湖に到着できるやらと、内心落ち込んでいたのが顔に出ていたのかも、反対側から下りて来た見知らぬ人に、「もう少しだよ、あの角を回ったら。。」とか、声をかけられ、気を取り直す。
しかし、その角を過ぎても、また次の角が2,3度来て、やっと湖到着。
「きれい!」着た甲斐あり。ティムも嬉しそう、よかった。
これなら、違うトレイルで帰ってもいいかも、と思っていたが、ピクニックベンチで食事をしているおじさんに、ハローと声をかけたら、なんと、「そのトレイルで帰るなら、注意していくほうがいいよ」と教えてくれた。「たちの悪いホーンネットの巣がトレイルの脇にあるみたいだから、右側を取って帰るほうがいい。」自分は昨日歩いていて、そのホーンネットがいきなり、自分の首に直進してきて、あっという間に刺され、あれはナイフで刺されたように痛かったと言ったのだ。自分の友達も別の日に刺されているとも。
当然その日は、もと来たトレイルを戻った。本番で帰る道だから、それはそれでよい。
だが、まず帰宅して調べた。ホーンネットって、いったい何?日本語で出てきたのを見てびっくり。ええーっ?!!!!スズメバチ!
その習性は、まず、バイブレーション、黒い色に攻撃的になること。だから、黒髪を隠す帽子が必要。それも、白か薄い色、銀色がいいらしい。だから、白っぽいベストを昨日買いに行った。
それとバナナやオレンジはもっていかないほうがいい。香水も付けないほうがいい、特に花の匂いの。皮膚はできるだけ露出しないほうがいい。
8・9・10月が一番刺されやすい。
刺されたら、大声を出さないこと、手で払いのけないこと、よけい刺激してまた刺されるらしい。飛んできたら、身を低くして、じっとしていること。など、いろいろ読み漁った。
で、本番の今日、少しドキドキしながら、まさかの時のために、途中で、トイレ休憩に寄ったたマーケットで、抗ヒスタミンクリームも購入して、備えた。
結果は、無事帰還。どこに行ったのやら、蜂っこいっぴきいなかったんだけどお。
でも、参加者のひとりと話していたティムによると、彼の友達も、なんと私たちが練習で歩いたトレイルで、刺されたそうだ。結局、どこのトレイルにも、出てくるときには出てくるんだろうと言う話で終わったらしい。
さて、久しぶりのグループハイキング、やっぱり、7マイルのハイク目指している人たちの脚、早ーぃ!初めだけでもと思って、できるだけがんばったけど、無理、すぐだめ。先頭さんは遥か彼方。湖でやっと合流。でも、いい経験。どれぐらい自分の足が弱いかよくわかる。
とりあえず、トイレ休憩を取って、主流の人たちと分かれ、リーダーから任された人にくっついて、短距離組で歩くつもりだった。
しかし、その人はちょっと入る道を間違えたのか、でも、わかっているから大丈夫とは言っていたのだが、、、、
あのねえ、こんな草だらけのところ、ティックにでも取り付かれたら大変。「僕たちは、別の道を行きますのでー!」とティムに言ってもらって、別行動。こういうとき、相手も「オーケーィ!」で済むから、気が楽。要は一人ひとりの責任だから。
しばらくは持参した地図を頼りに歩き始め、また、向こうから走って来た若い女の子にも尋ねて、道確認。
はれて、二人で自由ハイキング。
まだ歩いたことのない湖の北側を通るトレイルを回った。今日は日曜日だから、歩く人、走る人、自転車の人、馬の人、いっぱいだから、ある意味安心。
反対側から見る湖の景色もなかなかいい。
やっと湖正面に戻る。
4日前には雲ひとつない青空だったが、今日は雲に覆われているから、水の色も違う。湖を見ながら、持ってきたサンドイッチの3分の1を食べて(どういうわけかそれで十分だった)、一息ついたあとは、見覚えのあるトレイルで帰途に。
立ち上がったら、もう、脚が、、、、。でも二人だけだから、自分たちのペースで歩ける。岩だらけ、小石だらけの下り坂、やだなあ、と思っていたら、後ろから、マウンテンバイクのグループが、私たちの横を走り抜けていった。「すごーい。」
そろりそろりと坂を下り、最後は足を引きずる気分で車に戻った。
5マイルハイク完遂。帰宅して、残りのサンドイッチを食べながら、オレンジジュースにワインを少し混ぜて飲んだら、筋肉痛がすうっと軽くなって、楽になった。昼寝3時間後には凍ったように硬くなっていた体もほぼ回復。不思議に、今晩は食欲がない。夕食無しで、早く寝ようかな?
久しぶりの長めのハイキング、充実感あり。