日本の甲冑について調べようとすると、まず間違いなく笹間良彦先生の著作にぶち当たってしまうわけである。
まったくお世話になりっぱなしなのである。
ちばてつや先生の「コマ割り基準」のように逃れられないのである(?)。
で、われながらでかした!と思うのは4半世紀前に「これは詳しい!」と紀伊国屋書店で手にして購入した良彦先生の「日本の甲冑武具事典」が、4半世紀たった今でも最強の甲冑資料のひとつで、現在からするとカラー写真の図版に乏しいのが唯一弱点といえるが、このインターネット時代、国宝重文クラスの甲冑は様々な角度からの解像度高目の画像が博物館のHPで公開されていることも少なくないので、それはもはや問題ではないのだ。
で最近、「日本の甲冑武具事典」を補完するような「日本合戦図典」という良彦先生の著作を知り、ことに巻末の「武具の変遷と馬具」という章で、和式の馬装についてその仕組みが事細かに図版で説明されており!、なんとなく想像ではわかっていたつもりの馬具の装着の仕方を完全に理解することができたのだった(大平伏)。
図録日本の甲冑武具事典 (1981年) | |
笹間 良彦 | |
柏書房 |
イラストで時代考証 日本合戦図典 | |
笹間 良彦 | |
雄山閣 |