怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

麻雀人口増加計画☆インディーズプロジェクト【予告】(4)/コンセプト

2016-07-12 13:30:00 | 萩原玲二作品
【予告】大崎初音×萩原玲二『麻雀人口増加計画☆(MPGP)』インディーズプロジェクト _ クラウドファンディング - FUNDIY(ファンディー)

クラウドファンディングが明日の正午から開始されます!

麻雀人口増加計画☆制作委員会(@mpgp_iep)_ Twitterのアカウントでもつぶやきました、「漫画」としての『麻雀人口増加計画☆』の、漫画家からのステイトメント的文章を以下に―――


漫画『麻雀人口増加計画☆』の「コンセプト」について記します。

本作を通常の漫画作品のように、たとえば7話分を32×6折の単行本にまとめ、あとがき漫画のおまけをそえて‥‥‥といったルーチンな流れ作業でパッケージするだけでは、どうも自分はグッとこない、というのがあります。

ドキュメントとフィクションのミックスは、『はっぽうやぶれ』からの麻雀漫画の伝統でもありますが、それ以上に本作は、「女流麻雀プロ」という特殊で限定的でなんとも不思議な存在の魅力を、多角的にスケッチしてこそ意義があるのではないか。

漫画というプロットには収斂できない要素や補完すべき情報、それはテキストの形で漫画と同等に配されるべきではないか。

つまり、本作のコンセプトは「コミックス」というより、漫画も載っている「ムック」というイメージが自分には該当するのであります。

しかし、そんなカテゴリーはほぼ類例がないですから、「商業」ではなかなかむつかしい、では!‥‥‥という流れも、今回のクラウドファンディングにはあります。

ですから、「商業」では編集者に敬遠され、破棄されてしまいかねない、微に入り細を穿った高密度のコンテンツを、まずは第一の目的にしたいと考えています。

幸運にも、この私家版(インディー・エディション)がイシューされ、それを手にした女流麻雀プロ志望者に「なるほどなるほど~」と理解が生まれ、かつプロテスト受験、麻雀普及活動、麻雀人口増加計画!のきっかけとなってくれれば、それは支援者各位にとっても、とてつもなくうれしみの事態ではないでしょうか。



‥‥‥


支援コースのひとつに「カラースケッチコース」というのがありまして、ファンディングのページにサンプル画像は必要なので、それ用の「習作」として、ものすごい久しぶりに水彩色鉛筆とかリキテックスとかを引っ張り出したのでした。

驚いたのはホルベインの透明水彩の半分以上がチューブの中で化石化しており!、いかに悠久の年月が流れたのかが、その‥‥‥

ちょこっと色をのせた、雰囲気だけですが‥‥‥というのが↓



↑のように、いかにも水彩!といったタッチで仕上げていきたいと思っています。
基本のモチーフはキービジュアルかと。