怠惰なひな菊

漫画家・萩原玲二(はぎわられいじ)の怠惰なブログ(2006~2019)

マンガ図書館Z ~ 『キューナナ・オーヴァドライヴ』

2016-07-07 08:07:28 | 萩原玲二配信作品




マンガ図書館Zで、萩原玲二の旧作『キューナナ・オーヴァドライヴ』が、7/5から配信させていただいているようであります。

ぜひ、ごアクセスを!

PDFでの購入も可能ということで、よろしくどうぞなのであります!


ジョン・フォードがピーター・ボグダノヴィッチのインタビューで『駅馬車』〔1939〕について、

「今でも、この映画は大好きだ。ストーリーは、モーパッサンの『脂肪の塊』そのものだ」


と語っていて、これをなぞると、

「『キューナナ・オーヴァドライヴ』のストーリーは、宮崎駿の『ハンスの帰還』そのものだ」

ということになります(!)。


本作は2003~4年くらいの執筆で、自分にとっては完全アナログから仕上げデジタルへの移行期で、今振り返ると試行錯誤の山盛り感にめまいを禁じえず、忸怩たるものがないといえば、ぐぬぬであります。

日ソ戦、ソ満国境からの脱出劇という主題は、もっと多くの作家が取り上げるべき大東亜戦争のモティーフではないかと。

視線を変えてリメイクしてみたいとか妄想しつつ、戦車漫画として九七式(新砲塔)とT34/85の戦闘シーンはあまり前例がないのでは?という、自負もあるわけです。

タイトルはギブスンのあれですね‥‥‥『ビアンカ・オーバースタディ』‥‥‥ではなく‥‥‥


インタビュー ジョン・フォード

「私は敗けいくさのほうが好きだ。ハッピー・エンドというのが大嫌いだからな」―『荒野の決闘』『静かなる男』『リオ・グランデの砦』『シャイアン』『捜索者』『駅馬車』『わが谷は緑なりき』…サイレントからトーキー、カラーへ―ハリウッドを生きた「映画の巨人」が若き映画人に語り遺した貴重なインタビュー。

文遊社