HageOyaji通信

進路指導ガイダンスの一環として、高校生が≪生き切る力≫を持った自立型人間へのアドバイス、サジェッション・・・になれば

第1106話≪金貨・銀貨がもらえる「復興応援国債」とは?≫

2012年03月02日 | 時事用語
 高校生のみなさん、(^◇^)ノ お~ぃ~ゲンキか!

 みなさん、国債の発行残高と借入金などを合計した「国の債務残高」(国の借金)はまもなく約1000兆円を越えようとしていますね。

 国債とは、国が発行する債券で、国が財政上の必要に応じて、社会資本の拡充や歳入不足の填補などをおこなうために発行する債券で、正式名称は「国庫債券」です。

 日本の国債は、利払いや償還額に応じて、「利付債」「割引債」「物価連動債」に分類されております。

 ≪固定利付債≫とは、半年ごとに固定された利子が支払われ、償還時に額面金額が支払われる
 ≪変動利付債≫とは、半年ごとに市場金利に合わせた利子が支払われる
 ≪割引債≫とは、額面以下の価格で発行され、償還時に額面金額を受け取る
 ≪物価連動債≫とは、金利は固定だが元本と利息が全国消費者物価指数に連動して増減


 そして償還時期は、

  15年以上先のもの⇒超長期国債、
  10年のもの ⇒長期国債、
  2年~6年のもの⇒中期国債、
  6ヵ月のもの⇒短期国債

 と呼ばれています。


 又、最近「赤字国債」という言葉を耳にしますね。

 これは発行体である日本政府の目的によって分類されており、

 ≪赤字国債≫とは、歳入の不足を補うためのもの
 ≪建設国債≫とは、道路、住宅、港湾といった社会資本を建設するためのもの
 ≪交付国債≫、≪財政投融資特別会計国債≫、≪借換国債≫、≪個人向け国債≫

 があります。

 さて、そういう状況下で、昨年の12/6に「個人向け復興応援国債及び東日本大震災復興事業記念貨幣(仮称)を発行します」と報道発表があり、更に2/21に「個人向け復興応援国債の発行条件等」の報道発表が続き、「復興応援国債」の募集がいよいよ3/5から始まります。

 簡単に言うと、この「復興応援国債」は、現行の変動10 年の個人向け国債をベースに最初の3年間は低金利ですが、集めたお金の多くを復興に使わせて欲しいとして集め、その代わり、3年経過したら、記念の金貨や銀貨を贈呈するという国債です。

 現在も既に募集している「個人向け復興国債」と区別するのは紛らわしいですが、これは安住財務大臣の感謝状が付くだけです。


 もう少し詳細に書きますと、「復興応援国債」(第801 回債)の発行の日から3年後に当たる利払日(15日)を基準日として、基準日に100万円以上の残高を有している方を対象に、残高1,000万円毎に1万円金貨1枚、100万円毎に1000円銀貨1枚を、国債購入者限定特製ケースに入れて財務省又は取扱金融機関から発送するというものです。


 最後に「個人向け復興応援国債の発行条件」を抜粋しておきます。

  ◆利率:当初3 年間の適用利率 年率0.05%(税引後0.04%)
    当初3 年間の適用利率は個人向け国債の下限金利である0.05%です。
    4 年目以降の適用利率は「基準金利×0.66(但し、下限は0.05%)」として算出
    4 年目以降の適用利率は半年毎に見直し
  ◆募集期間:平成24 年3 月5 日~平成24 年3 月30 日
  ◆発行日:平成24 年4 月16 日  
  ◆利払日:毎年4 月15 日及び10 月15 日(年2 回)
  ◆償還期限:平成34 年4 月15 日
  ◆記念貨幣の贈呈:
   この国債(第801 回債)を平成27 年4 月15 日時点で100 万円以上お持ちの方には、平成27 年度中に限定発行する「東日本大震災復興事業記念貨幣」を、残高1,000 万円毎に一万円金貨1 枚、100 万円毎に千円銀貨1 枚を国債購入者限定特製ケースに入れて贈呈

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