国内回帰

FIFA Club World Cup UAE 2017 Second round
Urawa 0 x 1 Al Jazira @Zayed Sports City Stadium

ここまで国際舞台では別の顔を見せてきた今シーズンの浦和レッズでしたが、見事アジア王者に輝き、１０年ぶりの晴れの舞台を迎えたところでその魔法がとけて国内と同じ顔に戻ってしまった。そんな印象の試合でした。もとよりアウェイで開催国王者との対戦ということで簡単な試合ではないとは思っていましたが、前後分断でカウンター狙い、攻撃は技術のある前線の３人にお任せという極めて現実的な開催国ＵＡＥ王者のアルジャジーラさんの思う壺の試合となり、見事に術中に嵌ってしまいました。

長澤やマウリシオを起用していれば、とか、興梠があのチャンスで決めていれば、とか、主審がハンドを取ってくれていれば、などなど「たられば」を
言い始めればきりがありませんが、それは取りも直さずチームとして打つべき手をすべて打ち尽さないままの敗退、という拭い難い印象の裏返しなのかもしれません。欧州王者への挑戦権を手に出来なかったことにより、恐らく世間一般の印象は前回大会の開催国王者＞今大会のアジア王者となるだろうことが口惜しくてなりませんが、それでもＪクラブ唯一となる２度目のアジア制覇の輝きが色褪せることはありません（自分に言い聞かせるように）。

諸々をふまえれば来季に向けて暗澹たる気持ちになりそうなところですが、まだ５位決定戦のアフリカ王者との戦いになります。前回に続いてアフリカ王者との試合が大会の締めくくりというのも何かの縁。しっかりと勝って来季に繋げる試合にしたいところです。ましかし、一筋縄でいかないというか、一直線に登り詰められないあたりが何とも浦和らしいというかなんというか…という気もします。

ＦＩＦＡクラブワールドカップＵＡＥ２０１７２回戦
浦和０×１＠アルジャジーラ＠ザイードスポーツシティスタジアム