MM氏と山を歩いて、触発されてリベンジに行ったつもり。
当然撮影スタイルの違いからMM氏の軽いフットワークの量産撮影には太刀打ち出来ないのだが
撮ってきた写真をパソコンの大きなディスプレイでゆっくり見ていたら気が付いた。
「おお、なかなかいい色出てんじゃん。」
すこし、意外。棚からぼた餅的な…。
狙っていたわけではないんだけどちょっと満足。
写真の上達の為に勉強、訓練、反省を心がけていたものがちょっとは実を結んでくれたか。
と、思った途端他のアラも見えてくる。
長い事一眼をいじってきたが、ずーっとカメラ任せでただ漠然と撮っていただけ。
成功も成長も無し。今にして思えばフィルム勿体無い。
ちゃんと撮ろうと勉強し始めたのはここ数年。
以前若い時の私はきかん坊、今の私は輪をかけてきかん坊。
前に聞いたような記憶があるんだが露出と色の関係。
この頃色を露出でコントロールできる事を学んだ。
まだまだ道の途中ではあるのだが頭に深く刻み込むために書き記す。
確かにカメラのプログラムに頼ったり任せたりしていると見えてこないものがある。
人に教えてもらったり本に書いてあったりしてもきかん坊の私はわかっているつもりになって
随分遠回りして来た。
きかん坊。
露出を調整する事で写真に色が載ってくる。
そうして…
そうして、最近のデジタルカメラはいろいろなシーンで撮影が可能になるように簡単に撮れるように
様々な機能を詰め込んであるが、なるべくその機能の全てをいじらないようにして
撮影の基本に忠実に、カメラの設定に頼らないように撮影すると
載ってきた色が今度はさらに豊かになる様に思う。
当然、写真の根幹であるところの絶対的な必要条件「光」がそれを左右するのは
言わずもがな。
風景写真のジャンルで語られる事の多いマジックアワーの様な光のシーンが
キノコ撮影にもあると感じて来た。
そこらへんのところはまだ少しだけ感じる事が出来る様になってきたと言うだけで
じゃあどうすれば良いのか?というのはこれからの課題なのだけど。
MM氏との邂逅の後に撮ってきた写真を見ていてそこらへんのところを
感じられる様になったのはとても大きな収穫だ。
そういう良く撮れたと思える写真を見ていると、キノコを見つけた時に肉眼で見ていた時には
気づかなかったとても多くの色を持っている事に驚いたりする。
それぞれのキノコに全く違う味、旨味がある様にキノコの色もそれぞれがとても複雑で、とても深い。
で、そういう事に気が付くと、上の写真なんかPLフィルターが欲しくなっちゃう。
ハレーション、逆光、反射、解析現象。どれも画をシラけさせる。
うーん。 物欲。物欲。