くらぶとろぴか

きもちはいつもシパダンの海の中。シパダンとコタキナバル旅の備忘録、ときどき弾丸、そしてホームワークアウトおたく。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(215)ヤシャベラ Cheilinus fasciatus

2015-01-29 09:43:09 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のヤシャベラ。


青かぶりした1カットしかないヤシャベラ。
夜叉倍良。
なんで夜叉なのかはわからない。
夜叉という言葉から思い浮かべる恐ろしげな感じもしなければ、迫力もない。
ヤシャでも、シパダンにはいないヤシャハゼは、姿は美しいけれど、顔には鬼気迫るものがあるから、ヤシャとつくのも理解できる。
ヤシャベラの学名にあるcheilinusというギリシャ語は、くちびるのことだそうで、ナポレオンと同じモチノウオ属にあたるがくちびるファミリー。
30-40cmの図体で、マイペースにうろうろしている。
どうみても夜叉は名前負けー。
英語はRedbreasted wrasseで、こっちがしっくり。


まりん・らいふ・いん・しぱだん(214)ケサガケベラ Bodianus mesothorax

2015-01-28 11:24:35 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のケサガケベラ。


袈裟懸倍良。
背から胸にかけての黒い班が、袈裟をかけているように見えるということらしい。
非常に和な発想で、袈裟というイメージが浮かびにくいであろう英語では、たくさんの名まえを持っている。

Mesothorax hogfish。
mesothoraxって何?と思ったら、昆虫の中胸のことだった。
カブトムシ以外の虫はおしなべてこわい私に虫のことはわからない。

Splitlevel hogfish。

split-levelというのは、中二階式の、という住宅用語らしく、カラーの分け目を中二階に見たてるとは。

Eclipse hogfish。

言われてみれば、日食や月食のかげりのよう?
よく考えるもんだ。

Blackbelt hogfish。
いちばんわかりやすい。

Coral hogfishというのもある。
なんでコーラルリーフに棲む数多のベラたちの中で、このベラがコーラルと形容されるのかわかりかねる。
どっちみちブタ鼻系ベラで、残念な感じ。
なのに、けっこうたくさん写真があったのは、シパダンのほうぼうで見られるということだ。
ってことは、コーラルリーフなら、どこにでもいるということかな?

ホンソメワケベラと一緒♪


幼魚♪

黄色いスポットと、ベラ特有の素早い動きで、やたらと目につく。
ということは・・・
やっぱり、コーラルリーフのそこいらじゅうにいるってことなのかな。


まりん・らいふ・いん・しぱだん(213) ブダイベラ Pseudodax moluccanus

2015-01-27 12:15:02 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のブダイベラ。


ブダイ似ってことなのかな?
確かにウロコはブダイっぽいけれど、しっかりベラ顔。
Chiseltooth wrasseということで、のみのような形の歯を持つらしい。
この写真では見えませんね。
幼魚の頃はホンソメワケベラに似てかわいいようだし、クリーニングもするらしい。
最近になってシパダンの魚コレクションをはじめたから、はじめて気づいた魚のひとつと思われ。
デジカメが普及したからこそ、被写体にしたと思う。
こう考えると、銀塩時代はいかに多くのものを見過ごしてきたことか。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(212) ヒメニセモチノウオ Pseudocheilinus evanidus

2015-01-26 08:45:48 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のヒメニセモチノウオ。


姫擬黐之魚と書くそうで。
くちばしからえらぶたにかけて走る白いラインがポイント。
英語名は、もうひとつの特徴である体の細いしましまで、Striated wrasseという。
Sacrlet pin stripe wrasseと呼ばれ、光を当てれば赤がキレイなベラ。
このカラリングが姫たるゆえん?


まりん・らいふ・いん・しぱだん(211)ホホスジモチノウオ Oxycheilinus digramma

2015-01-23 08:50:39 | シパダン図鑑
スズキ目ベラ科のホホスジモチノウオ。


最初は、ナポレオンjuvがいたー!と誤認識してしまったほど、モチノウオとつくだけあって、ナポレオンことメガネモチノウオと目つきがよく似ている。
ホホスジモチノウオはホホスジモチノウオ属、メガネモチノウオはモチノウオ属で、同じベラ科内でも所属は違うんだけれど・・・。

Cheek-lined wrasseで、ピンクのほほすじが目印。
よく似たヒトスジモチノウオは、このほほすじがえらぶたに達し、ホホスジモチノウオは達しないんだそうだ。
Bandcheek wrasseとも言う。

会うたびにちがった色彩を持つ、カメレオン野郎。


スタッグホーンクレストで、ちょくちょく見かける。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(210)ナメラヤッコ Centropyge vrolikii

2015-01-22 08:48:53 | シパダン図鑑
スズキ目キンチャクダイ科のナメラヤッコ。


滑奴と書くらしい。
英語ではPearl scale angelfishというらしい。
真珠のようなうろこになめら、そんなすべすべ感や光沢は感じられないけれど。
Half black angelfishという、まんまな英名もある。
最近GETした「ネイチャーウォッチングガイドブック海水魚」には、♂1匹にたいして♀数匹のハーレムでみられると書いてあったが、バラクーダ・ポイントで会ったこの子は単体で、しかもシコクスズメダイについてゆきそう。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(209)アブラヤッコ Centropyge tibicen

2015-01-21 08:42:24 | シパダン図鑑
スズキ目キンチャクダイ科のアブラヤッコ。



ボディの白い斑紋でひと目で、あ!油!とわかる。
とりわけバラクーダ・ポイントで、油出現率が高いように思う。
英名は、Keyhole angelfish。
白い斑紋を鍵穴に見立ててる。
でも、もうひとつの英名Puller angelfishや、油奴はわかりかねる。
なんかギトギトしそうでいやだ。
真ん前から見ればCUTEなのに。


まりん・らいふ・いん・しぱだん(208)シテンヤッコ Apolemichthys trimaculatus

2015-01-20 08:53:52 | シパダン図鑑
スズキ目キンチャクダイ科のシテンヤッコ。


黄色いボディに、マットなブルーのくちびる、そして何と言っても、まろ眉が特徴。
日本語では四点奴。
まろ眉を形成する額の黒い点、えらぶたにあるグレーっぽい点×両面で四点ということらしい。
でも、英語では threespot angelfish。

ヤッコ類の中ではおとなしい性質だそうで、ダイバーと会えば、そそくさと方向転換してしまう。
ブルーの海に黄色のパキーっとした写真をイメージしても、ビビられて画角になかなかおさまってくれずにかなわない。
まろはいつも困り顔。





まりん・らいふ・いん・しぱだん(207)タソガレスズメダイ Chromis xanthochira

2015-01-19 10:04:51 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のタソガレスズメダイ。


黄昏雀鯛?
たしかにバラクーダポイントで、たそがれてたかも?
私にしてみれば、むしろ黄昏の古語、「誰そ彼?」
光をあててもかなり渋い色味なのに、まして水中で見たら、「どちらのスズメダイさんかい?」となる。
胸びれのつけ根が黄色、尾びれにも黄色が入ったスズメダイが、私の持っている古くて重い、そして背表紙から真っ二つにこわれてしまった「日本の海水魚」にはいない。
「海水魚 ひと目で特徴がわかる図解付き」でやっとみつけた。
学名から「THE REEF FISH OF THE WORLD」には載っていたのだが、そのイラストは、もっと明るいベージュな色彩だったので、見落としてしまった。
黄色の腋が目印で、英名はまんま、Yellow-axil chromis。
わかりやすい。

たぶん、また次に会ったときには、「誰そ彼?」と思うことだろう。

まりん・らいふ・いん・しぱだん(206)アルファスズメダイ Chromis alpha

2015-01-16 08:46:02 | シパダン図鑑
スズキ目スズメダイ科のアルファスズメダイ。


あんまりなじみがない。
さらに見覚えもない。
ボケた写真が出て来てはじめて、え?こんなのいたっけ?
でも、いたから写真があるわけで、しかも、ホワイトチップアベニュー、スタッグホーンクレストと、出会った場所も違うのだから、シパダンの島まわり、いろんなところに棲んでいるのだろう。
これらのボケた写真を見て、この真鯛色のスズメダイなに?と思ったレベル。
よく見れば、おなかは青みがかっている。
側線が目立つのが特徴的。


手持ちの図鑑では見つけられなくて、webでスズメダイをぐぐって、やっとみつけたアルファスズメダイ。
Yellow-speckled chromisという英名だそうで、「REEF FISHES of the World」には載っていた。
黄色い点々、あるのかなぁ?
webで見ると、幼魚はブルーがかったボディに黄色いテールがとってもCUTE。
これは探さなくてはいけない。
というわけで、スズメダイにかかわりだしたら、いろいろ探さなくてはならず、たいへん!