広重「梅屋敷」

京急梅屋敷の梅が見頃になってきました。

昨日春一番もふいたとか、事務所内にいたので全く実感がわかないのですが、春はどんどんやってきております。じきに沈丁花が香り卒業式があって、桜も咲いて入学式があって決算があって総会があって……こんな事は考えないでおくとして。
蒲田の梅屋敷は昔からなかなかの景勝地、名園だったらしくてこのような梅園が沢山あったようです、その中でも有名だった梅園を和中散とかいう漢方薬で財をなした人が所有したのが現在残っている梅屋敷です。

ここでは色々明治維新の頃などにも事件の記録が沢山ありますが「ダイアモンド事件」という馬鹿馬鹿しい事件が私は気に入っております。庭先の石で出来た手水鉢の台をとある外国人が「これダイヤモンドです。貴女は知りませんか？　たくさんのお金になる。日本の人そういうこと知らない。私の国でも大変珍しい、人はみんな喜びます。おお！　勿体ない！」とまぁいかにもうさんくさい事を言い出した。

当時の日本人はダイアモンドという言葉は知っていたけどほとんどの人がダイアなど見たこともないからそう言う物かと思ってしまった。しかも６０万両の価値があるとまで言われてしまい有頂天♪後生大事に下へも置かぬ扱いのダイアモンド、調子に乗って大盤振る舞いはするは宮内庁に召し上げてもらおうとかまぁ大騒ぎ、結局いざ売るという時に鑑定してもらったらただの石ころにほんの少しの水晶とルビー、せいぜい２００円程度の物だとか。かの外国人を問いただせば「私は日本のダイヤモンドとは言いました。世界のダイヤモンドとは言っていません」と逃げ口上。（何でも鑑定団をみるようです）
オーナーはショックで頭がおかしくなり夫婦共に亡くなってしまった、負債も抱えて商売もおじゃん！結局梅屋敷は次の所有者の元非常によく整備されたらしいのだが、その後のいきさつから第百銀行が所有するようになってからホームレスが住み着くようなボロボロ公園になってしまったとか。

現在は守る会が復興させた後、公共の公園となったので、なんとか維持はされています。

梅屋敷は東海道を旅立つ者達の最後の別れの場だったとか、品川から約６キロ、ここで最後の別れの杯を交わして旅の無事を祈ったようですね。

ＰＵＰＰＹの１ｓｔアルバムに入っている私のオリジナル曲、この季節の歌です。

いつか、またね・・

かよいなれた この坂道 登り切ればきのうと同じ
景色なのに なぜかしら 少しちがう
窓際の あなたの席 ふざけて彫った イニシャル
明日からは 知らない誰かの 思い出を 刻むのね
たくさんの友達と 楽しい思い出 悲しい思い出
大事に心の図書館に しまって 鍵をかけるわ


放課後の 教室に ギター弾くあなたがいた
静かな歌 廊下で一人 聞いていた
寄せ書きの 白いノート 三番目に 書いてもらう
「いつかまたね」って書いてくれたね 少し照れた 感じで
たくさんの友達と 楽しい思い出 悲しい思い出
大事に心の図書館に しまって 鍵をかけるわ
いつか またね・・ いつか またね・・ いつか またね・・