通訳案内士の気ままな生活

現役通訳ガイドのブログです。プライベートから気になる収入などの話まで!?包み隠さずお話します!

通訳案内士の収入

2010-02-13 17:30:43 | 通訳案内士情報
結構気になるお話ですが
なかなか聞きづらい話題です。
簡潔に結論から行きます。

ガイドは基本的にフリーランスです。
社員で採用してるエージェントはほとんどありません。

観光案内の日当は
半日で
10000~20000円程度
一日で
15000~35000円程度

あくまで決まった金額は無く、
エージェント(旅行会社、派遣会社)によっても違いますし
ガイドの経験によっても違います。
以前は旅行業団体とガイド団体の話し合いで日当を決めていましたが
独占禁止法に触れて今は完全自由です。
この他に食事手当、前泊手当、時間外手当までしっかり付くエージェントもあれば
全く付かないところもあります。

さて、このほかに斡旋という業務があります。
これはガイド資格が無くてもできる資格です。
空港や駅、ホテル間の送迎とか、タクシーへの乗せ込みとか。
ガイドなしの添乗や国際会議のインフォメーションデスクとかもあります。
これも業務によって色々です。

斡旋業務の日当は
3000円~20000円程度

ガイドに斡旋業務を依頼するエージェントもいれば
ガイドとは別の人間を手配するエージェントも居ます。


さて、これに稼働日数を掛けていくとだいたいの年収がわかります。

例1
観光ガイドのみで200日
200日x28000円=560万円

例2
観光ガイド、斡旋含めて230日
230日x18000円=414万円

例3
ガイドのみで100日
100日x28000円=280万円

例4
観光ガイド、斡旋含めて100日
100日x18000円=180万円

これを多いと思うか、少ないと思うかは個人差があると思いますが。
またどの仕事をどの割合でやるかによって平均日当もだいぶ変ってきます。

ただ、なかなか新人が100日お仕事をもらうのは難しいです
よっぽど上手くやらないと。

専業とか兼業とかよくいいますが
時には2週間もの長期ツアーに出るガイドの
兼業というのは非常に困難です。

観光庁も統計を出していますので参考にしてください。

100万円程度で専業が多いのは配偶者の方がいらっしゃる方だと思います。
それしか仕事がないのか、望んでその程度に仕事を調整してるのかは不明です。
印象的には仕事量を抑えてのんびり生活されてる方も多いです。

体力的にはガイドは200日が限界だと思います。
また200日仕事をしてれば売れっ子ガイドとも言えます。

200日働いても165日は休みです。
実際は30日ぐらいは営業、事務処理などに使うと思いますが。

収入はさほど高くありませんが、
休みの多さや、ストレスの少なさを考えると
悪い仕事ではありません。
日本のではなかなか1ヶ月とか休める会社は無いですからねー。

ただ、やる気があっても
30日就業で、335日休みでとなると
かなりストレスです
実際この状態に耐え切れずに辞めてしまう人も多いです。
このあたりはフリーランスの実力世界の厳しさもあります。
フリーランスの実力は営業、情報収集、コネ作り、先読み力なども
多分に含まれています。

人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
突然ですが… ()
2010-02-15 00:33:16
これからカナダに留学するのですが、カナダでオススメの場所やこれは体験した方がいい!!などあれば教えて下さい。
返信する
Re (やすし)
2010-02-15 00:53:24
Jさんこんばんは。
カナダは広いのでどこに留学に行くのでしょうか?
とりあえずMUSTはカナディアンロッキーですね。
レイクルイーズ、モーレンレイク、アサバスカ氷河、ジャスパーなどは是非行ってください。
春のバンクーバーやヴィクトリアは花がきれいです。
夏はロッキーです。
秋はケベック、ナイアガラの紅葉です。
冬はオーロラや、スキーです。
沢山お勧めはありますよ。
楽しんできてください。
返信する
Unknown ()
2010-02-15 08:44:54
参考になりました。ありがとうございます!!
今のところトロントに行く予定です。せっかく留学するので、英語を上達する為にも日本人が少ない所に行きたいと思っています。バンクーバーは日本人がいっぱいいると聞きましたが…どうなんですか?
返信する
Unknown (やすし)
2010-02-15 18:30:14
やはり西海岸には日本人口が多くなりますが、バンクーバーもトロントも大きな都市ですからそれなりに日本人は多く居ます。
日本人が少ないところがよければ大都市から離れた小さな街に行くといいと思います。
ですが僕の経験では日本人の仲間は重要ですよ。困ったときに助けてくれるのはやはり日本人の友達です。色々な情報も共有できます。英語だけ話しているとかなりストレスが溜まります。Jさんの英語レベルはわかりませんが、自分の言いたいことの5割ぐらいしかいえないと、自分の性格まで誤解されてしまいます。大人しい子だなーとか。
日本人でも熱心な友達を作り、一緒にイベントに出かけたり、友達の和を広げていくといいと思います。
返信する
Unknown (J)
2010-02-15 23:17:36
やっぱり日本人の友達はいた方がいいですよね…。たとえ日本人がたくさんいても、自分の心持ち次第ってことですね。
色々質問してしまってすみません!!ホント参考になります。
人によって違いはあると思いますが、英語ってどれくらいの期間で習得できますか?今のところ1年間留学しようと思っているのですが、たった1年で英語を理解出来るのか不安です。せっかく行くのだから2~3年はいた方がいいのかなと最近思っています。やすしさんはどうでしたか?
返信する
Unknown (やすし)
2010-02-16 22:07:56
スタートポイントがどこなのか、で目標がどこなのかにもよりますね。留学の目的やどんな学校なのかわからないので答えるのは難しいですが、1年でできることは限られてます。
ボーっとしてたらあっという間です。暗記物の勉強とかなら頑張れば時間短縮できますが、英語が聞こえるようになるとかはなかなか時間がかかります。半年~1年ぐらいでちょっと進歩を感じるぐらいではないでしょうか。
あとは性格も結構関係します。おしゃべりな人ならすぐ上達しますし、聞き手な感じだと時間がかかります。
僕はそれなりに不自由しなくなったのは3年ぐらいです。でも、英語のプロとしてはまだまだ継続して勉強しないといけません。でも、現地で生活や仕事をする分には十分だと思います。
返信する
Unknown ()
2010-02-17 08:48:05
留学のビザだとバイトなどが出来ないので、ワーホリで行こうと思っています。語学学校に通いながら、バイトをしようかなと…。ボランティアなども積極的にやるつもりです。ゆくゆくは国際貢献できる仕事に就こうと思っています。ワーホリのビザは1年間だけなので、なんとかワークビザを取得して、2~3年はカナダに居たいという考えです。やっぱり1年間だけでは色々学ぶにも短いような気がするので。英語はいま勉強中です。できるだけ英語の基礎を作って現地に行きたいと思います。
返信する
Unknown (やすし)
2010-02-17 16:18:07
行く前に準備をしていくと、現地での充実度は違いますから頑張ってくださいね。
語学の上達に重きをおくのであれば、ワーホリビザだと半年間しか学校に通えないという制限が付いてしまうので要注意です。またちゃんとした学校に行くなら授業のあとにも宿題が出るので、バイトをする時間もないかも知れません。そもそも英語がほとんど喋れなくても雇ってくれるのは日本語環境の職場しかありません。
ワーホリは使い方によっては大変便利なビザなので有効に使いましょう。
たとえば、1年は勉強に専念して、2年目はワーホリで再入国して仕事をする。3年目は同じ職場でワークを出してもらう。これが上手くいけば理想的ですね。
ワークビザを取るのは特定の業種を除いて難しいです。そして嫌でも転職もできません。
その点ワーホリには雇用主や業種の制限もないので、自分に合う職場が見つかるまで転職可能です。
ワーホリビザは英語力さえあればどこでも使えます。普通は単純労働は外国人にはできませんが、マクドナルドやショップなどでカナダ人に混ざって仕事をすることもできます。
でも、英語力が無いうちに使ってしまうと有効には使えません。本来の目的はカナダでの休暇を楽しむためですから、ほとんどの人は滞在費を稼ぎながら旅行して帰るので、英語力も仕事で使えるまでにはなかなか上達していないと思います。あくまで個人差はありますけどね。
返信する
Unknown ()
2010-02-18 07:43:00
ワークビザって嫌でも転職できないんですね。初めて知りました。
留学したことがある友人が数人いるのですが、『語学学校は友達できるからいいけど、NOVAとか英会話教室と一緒。別に行かなくても大丈夫だよ』って言われるんです。自分の周りの留学経験者がみんなそういうので、語学学校ってそんなに悪い所なの?っていう疑問があります。学校選びで気をつけた方がいい点などがあれば教えて下さい。
返信する
Unknown (やすし)
2010-02-18 20:02:40
結論から言うと、目標次第です。1年のワーホリでしたら語学学校(ESL)で十分です。

少なくとも自分が上達しないのを学校のせいにする人はどこの学校に行ってもだめです。日本の英会話学校でも、予習復習もせずにタダ授業に来るだけの人と、熱心に学校外でも勉強して授業でも吸収しようとする人では上達度合いも全然違いますよね。お金払って教えてもらう消費者の気持ちで行ったらダメですね。あくまで積極的に学び取る学生の気持ちで行かないと。

ESLにも種類があって会話を目的としたところと、大学進学などを目的とした大学付属のESLなどがあります。会話ができるようになるというのは非常に曖昧な目標なので甘えも出やすいです。気をつけないと流されて終わりです。
進学目的のESLは厳しいです。長いエッセイを書いたり、プレゼンテーションをしたりもします。自己満足のレベルではなく学校でカナダ人に混ざってやれるレベルをめざします。終了すれば大学入学の資格が満たされたりするので、当然落第もあります。

大雑把に学校の難しさはこんな順番です。
街の中のESL、大学付属のESL、College、Uviversity。
Jさんがもしワークビザを取ってお仕事したいなら、ライバルはCollegeやUniversityを普通に卒業したカナダ人です。
日本での特定分野での職歴があれば、英語力で負けていても仕事をもらえる可能性はありますが、特に無ければやはり英語がハンデになってしまいます。
どこのレベルを目指していくかで、どの学校に行くのかも変ってきます。

そこまで頑張ると楽しくないこともいっぱいあります。普通にホリデーを楽しむのも手です。でも、頑張れば実力と自身はつきますよ。
返信する

コメントを投稿