マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

喘息(気管支喘息)(おまけ:咳のテープ!?)

2010年03月12日 | 診療
ホクナリンテープと言います。
他にも別名で同じテープもありますが。
気管支拡張剤です。
原則「喘息のお薬」というわけです。

その昔病院規模は中くらい以下なのに、近畿地方の小児科で一番ホクナリンテープを
処方した実績のある病院で研修医時代を過ごしました。
製薬会社の人(MR)に近畿一ですと言われて、みんなで「お~っ」てなったのがなつかしい。
で、処方するのに個人的にはまったく抵抗はありません。
何しろ魔法のテープなんですから。

でもやはり薬です。
本当はむやみやたらと使ってはいけないのもわかっているつもりです。
小児科医の中にも咳だけでは絶対処方しないとおっしゃる方も結構おられます。
ちなみに量を守らず使いすぎたり、感受性が強い人だったりすると、
ドキドキと動悸がしたり、手が震える(振戦)なんてことは十分ありえます。
くれぐれもご注意を。

でも「咳のテープください」はしょっちゅうお願いされます。
使って効果が実感できなければここまで処方を希望されないでしょうからね。

「夜に咳が出て寝られなかったので、残っていたテープを貼ったら寝ました」
えー。。。このテープは24時間かけてゆっくり吸収されてじんわり効く薬のはず。。。
貼ったら寝た!
これはもう魔法です。
母の愛以外の何物でもありませんね。

というわけでいつも外来では
「こっそりセロハンテープにすり替えて渡しても効くんやで」と半分本気で言ってます。
「咳のテープではないからね!」とこっそり言い訳付きで^^

一応は用法・用量を守って正しくお使いくださいね。
上のお子さんのテープを下の子にが一番多い困ったケースです。。。
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