マキノ病院小児科ブログ

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おしっこ(その2:夜尿症)

2010年03月05日 | 診療
おねしょ(夜尿症)。

小学1年生くらいではだいたい1割くらいにおねしょがあるとか。
それから大きくなるにつれて毎年そのうちの1割くらいがおねしょを卒業していくそうです。
小学高学年以上ではほとんどみられなくなってきますが、一部は大人までそのままなことも。
修学旅行が最大の関門であることは言うまでもありません。
単純に考えて、100人いたら1年生で10人おねしょ。
5,6年生でも5人くらいと結構な頻度なわけですからね。

①おむつがはずれてからもずっといわゆる夜の「おもらし」が続いているのが1次性夜尿。
②一旦おねしょがない時期がしっかりあったのに、
 またおねしょするようになったというのが、2次性夜尿。

②は頻度としてはかなり少ないはずです。原因として多いのはやはり心因性。
それ以外では感染やその他の病気を考えることになるのでしっかり調べる必要があります。
①も②も昼間におもらしがないか、うんちも一緒にもらしたりしないかはかなり重要です。

膀胱が未熟(大きさが足りない)でおしっこをたくさん溜められない、
腎臓がおしっこを濃くしておしっこの量を減らす力がまだ足りない、
水分の取りすぎ、塩分の取りすぎ、冷え症などなどがおねしょの原因となります。

ではまずはどうしましょうか。
「あせらず、怒らず、起こさず」は有名でしょうか。
あせってもいいことはなく、怒るのは余計にひどくなるだけ、
夜中に起こしてトイレに連れて行くのもかえってよくないということですね。

おしっこトレーニングも重要。
おしっこをしたいと思ってからもしばらくは我慢。できるだけ我慢。
おしっこをしている途中でおしっこを止める。
これで膀胱を鍛えるというわけ。

あとは夕方以降の水分摂取量を控える、塩分も控えるとちょっと難しいですが、これまた大事。
必ず冬はおねしょがひどくなる時期(寒いというだけでイメージできそうですね)なので、
あたたかくしないといけません。

「起こさず」に反している気もするのになぜが有効なのが「おねしょアラーム」。
寝ているときにパンツの中につけておきます。
夜中おねしょをしてしまうと、濡れはじめの時点でアラームが鳴ります。
その刺激に反応することがいいのだそうです。
効果が出るまでにしばらく時間がかかることも多いみたいですが、
やってみる価値はかなりありそうです。
インターネットで簡単に手に入ります。

あとは薬物療法もありますね。
鼻に薬を投与するのですが、水分のとりすぎに注意する必要があります。
薬をやめると再発も多いみたいです。

おねしょが気になる場合は、とりあえずおしっこ日記のようなものを記録してもらいつつ、
簡単な尿の検査をしておきます。
そしておしっこトレーニングや水分管理などで経過をみてあげるのが基本でしょうか。
あまり言い過ぎるとストレスになっても困りますので、「あせらず」頑張るのが一番だと思います。


追記)
その2その3
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