マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

喘息(気管支喘息)

2010年03月10日 | 診療
喘息の「気(け)」があると言われました。

やたら聞きますね。

喘息性(様)気管支炎という病名があります。
喘息ではないのでややこしい。
風邪をひいたときにゼーゼー・ヒューヒューいいやすい子がいます。
特に乳幼児はもともと気管支が細く狭いことから
ちょっと気管支が炎症で荒れたりすると簡単にゼーゼー・ヒューヒューの原因となります。

喘息性気管支炎の子が近いうち、あるいは喘息になるかははっきりとわかりません。
ある程度なりやすいのはおそらく事実なんですけどね。
だから「気(け)」があるなんて言ってちょっとごまかしておくわけです。
喘息性気管支炎も立て続けに起こすような場合は喘息扱いとする方針もありますけどね。
でも多くはそのまま喘息にならずに大きくなっていきます。
でもでも「気がある」と言われた事実は残ります。

今回の新型インフルエンザの騒動でもよく相談がありました。
「昔喘息の気がと言われて。。。で心配です。」

お母さん方は「アトピー」や「喘息」という言葉に敏感です。
できるだけ誤解の少ないようにしたいものです。

というわけで、マキノの小児科医は「け」がキライです。
悪いとは言ってませんよ。
自分が使うのはキライなんですね。
使いたくないだけなので、喘息かどうかはわからないねと逃げているのにはかわりませんが。。。

今日は「気(け)」だけのお話でした。
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