マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

ひきつけ(≒熱性けいれん)(その2)

2010年01月18日 | 診療
ひきつけシリーズ続きです。


さて実際にわが子がけいれんを起こしてしまった場合、冷静になんてできるわけないのです。
とりあえず救急車を呼んでもらって結構です。
すぐ止まるかどうかなんて我々でもわかりません。
けいれんが止まっているかどうかの判断も難しいことも多いのです。
たまには一旦止まったはずのけいれんがすぐにまた起こることもあります。
救急隊がもう止まっていると言っていたので、ちょっと安心していたら
病院到着時に全然止まってないなんてことも結構ありました。

救急車を呼んで病院に着いた頃には落ち着いていた。。。
それならありがたいことではないですか。

けんれんが落ち着いて、まずまず受け答えしてくれたり、
あるいは泣き出したりなどはひとまず安心のサインかと思います。
すぐにけいれんが止まっても1時間くらいは
なんだかはっきりしてくれないことも結構あります。
けいれん止めの坐薬を使うと尚更ですね。
落ち着いていても早めにしっかり診てもらっておくことが大事です。

発熱の話でも少し触れましたが、けいれんが怖いからと解熱剤で熱を下げようとすることには
あまりメリットはないと考えています。
多くは熱のあがる際、場合によってはまだ熱に気づいていないような段階でけいれんが起こります。
熱をあげようとする身体と解熱剤では正直勝負になりません。
下手に熱をさげようとする分だけ余計にしんどいということにもなりかねません。
坐薬は上手に使ってあげましょう。


(その3)に続きます。。。
http://blog.goo.ne.jp/gto8513/e/2df325000af993530cb431919e3889ee
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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
下痢 (河原)
2010-01-18 14:41:55
返信です。
「下痢」は予定になかったので
いつかコメントしてみたいと思います。
「体重」はとりかかってみたものの、
なかなかうまくまとめられないので
期待せずにお待ちくださいね。
返信する

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