映画～ブラインドサイト 小さな登山者たち

　　☆公式サイト☆


きらら的にすべての人にオススメなドキュメンタリー作品


チベットに住む目の見えない子どもたちがエベレスト登頂を目指すドキュメンタリー。
古くからの迷信で盲人への偏見が根強いチベット社会で、盲目のドイツ人教育者サブリエ・テンバーケンが盲人学校を設立した。
数年後、盲人として史上初のエベレスト登頂を成し遂げたアメリカ人登山家エリック・ヴァイエンマイヤーを学校へ招待し、生徒たちとエベレストの北側、標高7000メートルのラクパリに挑む。


健常者だって困難であろうエベレスト（性格にはそのお隣の山・ラクパリ）に盲目の子供達が挑むというドキュメンタリー映画。
7000メートルだよ！ありえない。富士山だって3776メートルなんですって。
ちなみに私は一度だけ富士山に挑んだけど、8.5合目で脱落。辛すぎて死ぬかと思いました。

チベットでは盲目というのは前世の悪行のせいだとか言われているらしい。
それによってたとえ小さな子供達でさえ偏見の目で目でみられ、さらに差別をうけている。
まずそんな現実にひどくショックを受けます。
トロトロと道を歩いていたら「邪魔だ（だったかな？）」といわれたり、ひどい子供なんてストリートになってしまうのだから、、、
しかしそれをまた「かわいそう」と思う私たちも偏見の目を持っているってことなのかな。。。

そんな彼らがエベレスト登頂に挑むというのだから、もうビックリ！いくらトレーニングを積んでも、プロのサポーターたちに支えられても、とても無理なことじゃって誰だって思いますよね。
しかし彼らの意思は強く、たとえ目が見えなくたってそんなこと彼らにとっては全然ハンディキャップではないかのようにたくましく山頂に向かっていく姿は心打たれます。



ヒマラヤの広大で美しい景色、それに相対する危険。
せっかくの自然だって彼らは見えていないんだもん、頂上に上っても見れないなんてもったいないなーと、単純にそんなこと思っていたのだけど、彼らは「心の目」ですべてが見えているのです。
「普通の人よりもいろんなことが見える」そういう彼らの言葉が印象的でした。

この作品はただ単に山頂を目指す盲目の子供達の映画ではないです。
それを取り囲む大人たちの考え方など、ドキュメンタリー映画ならではのリアルな意見。
彼らの先生でもあるサブリエにはイマイチ共感できないなーなんて思っていたけど、しばらくたって考えてみると彼女の意見の方がやはり正しかったのかも。。。

そしてオドロキのラスト。びっくりでした。でも涙が出てきました。
この映画や盲目の少年少女から学ぶものってとっても大きいと思う。
私なんてほんとちっちゃーな人間だなって反省です。



★★★★★　　　　７月２１日より公開です。


ドキュメンタリーだし、これに非な意見をつけることができないので満点♪
子供達の笑顔もすごくステキだったし♪