goto_note

西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

レゴ

2009-03-15 | その他あれこれ
・土曜日は冷たい雨が降っていたので、どこにも遊びに行けずに子どもと一緒にブロック。子どもとの合作でポケモンのレジギガス(似てる?)。



・園ママ飲み会ということで、午後10時ごろからアカエゾマツ論文の修正原稿の作成。原稿を改めて読み直すと、指摘されたとおり、マテメソの記述がたしかに偏っている。指摘を参考に、丁寧に説明するように修正を行う。一気にカバーレターの案も作成。久しぶりに進んだ感じがする。が、明日になったら、冷静になって読み直す必要があろう。

・Oさんから送ってもらったGISに基づく環境要因のデータを整理して、標高別造林試験地のデータ解析、再び。樹高と生存率については特に説明力が高い要因はなかったが、DBHに関してはむしろGISに基づく環境要因の方が良かったりする。これが意味があることなのか否か、もう一度、考えてみる必要がありそうだが、GISはやはり強力なツールであることは間違いない。

春は足元から

2009-03-12 | 研究ノート
・午前中、電源の保守点検ということで、3時間停電。停電になると、やや薄暗いのは仕方ないとして、暖房がないとこの時期は寒い。防寒着をもこもこに着込んでの作業。電話も子機は使えないし、パソコンも使えない。



・部屋にいても効率が上らないので、野外にでて、クロマツの挿し木準備。外は暖かい(が、花粉が飛んでいる)。挿し床に鹿沼土を詰めて、ミスト室に運ぶ。ふと道端に目をやると、オオイヌフグリが可憐な花を咲かせている。春は足元からやってきている。思ったよりも早く電気は回復し、ほっとしたのだが、普段、いかに電気に頼っているかが思い知らされた。

観戦ふらふら

2009-03-11 | 研究ノート
・日曜日はサッカーとバスケの試合があり、観戦のはしご。なぜに同じ日にあるのだろうか・・・。しかし、サッカーは2勝1分で2位、バスケットは3勝して優勝と応援のしがいがある結果だった。こちらは相変わらずの運動不足だが、観戦だけでふらふらになった。

・標高別試験地の解析。標高の代わりに年平均気温、年平均湿度、最大積雪深、暖かさの指数などを説明変数にして樹種ごとに解析し、AICの合計値でどの環境要因が説明力が高いかを検討。生存率と成長で説明力が高い要因が異なり、なかなか興味深い結果になった。

・来週はドタバタになることが分かっているので、今のうちに学会のスライド準備もしておかねば・・・。環境要因を説明変数にすることで、それなりに面白い知見が得られてきたような気がする。成長については二次回帰をするのが分かりやすいようだ。ふうむ、やっぱりあきらめずに、解析することは大切である。

吉祥寺自然文化園

2009-03-07 | その他あれこれ
・吉祥寺に買い物。1月の初詣以来である。いきなり二手に分かれて、当方は子どもと井の頭公園に鳥を見に行く。ここではハシビロガモを新しく見つけた。



・しかし井の頭公園は広すぎて、かえって水鳥が見つけにくい。ということで、自然文化園(有料:大人400円)に入ってみることに・・・。といきなり、野生のカワセミを発見。しかも、まさに魚を捕まえた瞬間に遭遇。決定的瞬間である。



・分園では、水鳥展示もさることながら、水の生き物館では在来の魚(イトヨ、タナゴ、メダカなど)や外来生物について、水族館さながらの展示がある。さらには、水生昆虫(タガメ、ミズカマキリ、タイコウチ、ゲンゴロウなど)や両生類(カエル、サンショウウオ、イモリ)も多数展示されていて楽しめた。



・400円の入場券で、分園だけでなく動物園も行くことができる。ここでは、特にニホンリスのコーナーが面白かった。放し飼いになっている大きなケージに人が入って、リスの行動を間近で観察できる。目の前をぴょんぴょんと跳ねていくのを見ると、本当にかわいい。

・お昼で待ち合わせて、真希のうどんを食す。カレーうどんは熱くて辛くて絶品だった。ここの麺はコシがあって実に美味い。さらに、吉祥寺の有名店「小笹」でお土産の最中も購入し、どたばたと買い物を終えて帰宅。色んな意味で吉祥寺を堪能した一日であった。

青い鳥

2009-03-06 | 研究ノート
・昨晩、重松清著の「青い鳥」を読了。最初は不思議な設定だと思ったのだが、じわっと心に来るいい小説だった。「大切なこと」という言葉が身にしみた。ちなみにこの小説は映画化されるらしい。

・3月年度末になって、いろいろと調べ物などが押し寄せていて、何から手をつけてよいのか分からん状態である。様々なものが電子化されるほど、事務作業が増えるのはどうしてなんだろうか。パソコンのし過ぎか、年頃のせいなのか、最近、肩こりがひどい。肩をすくめて一気に落とす運動をちょくちょくしている。

・地がき論文について図まわりを思い切って改訂しようということになり、Iくんとやりとり。当方の論文では、全体的に結果の記載が不十分になりがちである(一方、イントロは長くなりがち)。シンプルなことと不十分なことは違うわけで、その辺を改善していかねば・・・。

雪のひな祭り

2009-03-03 | 研究ノート
・ひな祭りだというのに東京は雪の予報。考えてみると、今まで降らなかったのが不思議なくらいである。雪が降り出す前に、とヒノキ採種園のラベル付け替え作業。こうしたラベルの取替えというのは育種をやっていく上では重要かつ大変な作業である。

・イヌガシなる樹木が見たいという問い合わせがあったのだが、全く対応できなかった。カシといってもいわゆる”ドングリ”ではなく、クスノキ科シロダモ属の常緑広葉樹。よくよく調べてみると、2林班5小班に(少なくともかつては)あったらしい。花がないとシロダモと区別するのは難しいかも・・・一度現物で確かめねば。

・地がき論文改訂。一応修正が完了したが、なかなかすっきりとしない。イントロはまずまずだと思うのだが、プレゼンが今更ながらイマイチのように思えたり、逆に、今までどおりでいいかと思ったり・・・。もはや迷いの森に入っている気がしてきたので、いったんIくんに送る。

・標高別試験地についても学会に向けた準備が必要。結果らしきものを文章にしてみる。丁寧に書いていくとそれなりに発見もある。何となく見ているのと、文章に書きおこすというのは全く違った作業である。

・Qstを具体的なデータから算出することを考えてみる。と、ここで分散分析がよく分かっていないことが露呈。ネスト分散分析は基本から勉強しておかないと何をやっているのか、わからなくなりそう。これを機に確認しておかないと・・・。

・我が家に帰ってみると、なぜか子ども二人が本日同時に乳歯が抜けていた。喧嘩ばかりしているのだが、やっぱり(?)似ているってことか・・・。

樹冠から

2009-02-28 | フィールドから
・高所作業車をレンタルして枯れ枝処理。今回は鉄道架線専用車ということで、バケットが通常よりも3倍くらい大きい。ということで二人で乗っても悠々である。クスノキは思ったよりも枝がぼろっと折れる。それにしてもクスノキの樹冠というのは、お互いに重ならないようにうまく配置されている。



・懸案となっていた見学路上の枯れ枝を取る。と、ヤブツバキの花にメジロが訪れているのが目にとまる。そういえば、今日は、コゲラも見ることができた。久しぶりの晴れ間のせいか、鳥がさかんにさえずっていた。

・2月だというのに、ハクモクレンやコブシの花芽はだいぶ膨らんでいる。アオキの花芽も目立ってきた。春遠からじである。3月になったら、あっという間に時間が過ぎていきそう・・・だ。



・樹冠からみたLTERプロット。歩道から見るのとは、また違った雰囲気である。当試験地では高所作業車が使いやすい環境なので、何かこの特色を生かした研究ができないか、と思ったりして・・・。少し視点が変わるだけで別世界である。

初雪

2009-02-27 | フィールドから
・この1週間、東京では日照時間が0。こう天気が悪い日が続くと気分がめいってしまうが、この時期悪いのは例年のことのようである。今日は雪になるという予想だったが、予想どおり、ついに雪らしい雪が降ってきた。富良野ではおなじみの雪だったのだが、東京でみると感慨深いものもある。しかし、こっちの雪は水分が多くて、傘を差さないと濡れてしまうのでかえって寒い感じがする。



・地がき論文のデータ解析をやり直す。I君に書いてもらっていたコードでは結果がそのまま表として出来上がるようになっていた(ということに今更気がついた)。GLMとGLMMの両方を試してみたが、樹種によっては微妙に違うものも・・・。色々と試行錯誤したものの、結局、今のままでいいような気がしてきた。図の見せ方を少し変える必要はありそうだが・・・。

地がき論文、修正

2009-02-26 | 研究ノート
・久しぶりに地がき論文の修正作業を行う。イントロと考察を中心にもう一度大きく構成を考える。一度、記憶が途切れてしまっているので、復活させるまでに多大なる時間を要してしまった。今更ながら、解析について気になるところがあり、自分でやり直してみたり・・・。

・当試験地の歴代の業績についての調べもの。2時間ほど格闘してはみたのだが、なかなか全貌を掴むのは難しい。それにしても先人達は実によく論文を発表していて驚かされる。意外な人が意外な業績を残していたりして、ちょっとした発見もある。

水位計データ

2009-02-23 | 研究ノート
・朝から雨が降っており、外作業は断念。Qst関連の論文を読み込む。生態学会誌に総説があり、理解に役立った。QstとFstの比較をするにはFstをいかに正確に求めるかがポイントになるらしい。が、こいつは奥が深い。

・湿地でデータを回収した水位計の電圧を水位に変換する作業。マニュアルではなく、1枚のメモ紙のようなものがぺらっと入っており、電圧と水位の関係が図示されている。忘れないようにメモしておくと、水位(センサーから水面までの距離cm)をY、電圧をX(V)とすると、Y=50(X-1)という関係にある。つまり、電圧が2Vならば水位は50cmというわけだ。

・後は土壌表面からセンサーまでの深さを引けば、土壌表面から水面までの距離が計算できる。ということで早速試してみると、何となくそれっぽい値が得られた。これが本当ならば、前山下湿地は水面が土壌表面のすぐ下にあるようで、実は地下水位がかなり低そうである。13林班と上湿地はあまり変わらないようで、感覚的には合っている。

・10日くらいで20cm近く上下しているのが本当だとすると、結構地下水位というは変動があるのかもしれない。ふうむ、あのロガー・・・意外(?)といけてるのかもしれない。春先のデータが楽しみである。