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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

お気に召すまま

2008-05-01 | 研究ノート
・5月。気がつけば花粉症もだいぶ楽になっている。子供が部活(バスケット)の朝練に行くというので、一緒に早起きして、最後までドタバタの講義準備。前回の講義の使い回しは極力少なくすることにして、ようやく落ち着いた、か・・・。

・一段落したところで、ようやくトドマツ交雑論文の再検討。審査者の意見を踏まえつつ、イントロの骨組みを大改訂する必要がありそうだ。解析自体もかなり変わるので、最終的な結論がずいぶん異なるものになりそうな予感。

・本論文の構成を考える上で、Hufford and Mazor(2003)TREEは改めて参考になる表現が多い。いずれ他に影響を与えることのできるような、こういう総説を書けるようになりたいものである。総説をひっくり返しながら、その中で紹介されている文献をピックアップ。早速、論文を印刷してEnd-noteに登録する。これを貯めると整理が後々辛くなってしまうわけなのだよ。

・当試験地において、市民の皆さんからの問い合わせで最も多いのは”ハンカチの木の花が咲いているか”どうか、である。毎年、花のシーズンには千客万来状態になる。当方が受けた電話にもこの問い合わせがあり、、「咲いていると思う」というなんともいい加減な回答をしてしまった。22日の実習では咲き始めていたことを確認してはいたのだが、最近は見ていなかったので昼休みに観察に行く。

・ハンカチの木が植えられている場所には、既に数名が訪れている。幸い、白い花はまだ咲いている(ウソではなかった)。しかし、花よりはむしろ新緑の方がまぶしいようにも感じられる。いかにもスタッフ的な格好でふらふらと現れたせいか、ハンカチの木の性質とか由来とか質問されてしまい、1つ2つと怪しげな解答をしつつ、逃げるように退散。もう少し勉強しておかないといかんねえ。

・庁舎の前にオオスズメバチの女王がふらりと登場。こちらは堂々たるもので、完全に迫力負けしてしまう。なんでこんなに強そうなんだ・・・こいつらって。巣でも作られた日には大変なことになるのだが、幸いにして、お気に召さなかったようで、お帰りになったようである。

・夕方から弥生にて講義。GWの合間にも関わらず、15名以上の奇特な(?)学生達がきちんと時間通りに教室に待っていてくれた。昨年度は学生たちの反応があまりにも薄くて、ほとんど自己嫌悪に陥った本講義であるが、今年度は学生達も非常に真面目で寝ずに起きていてくれた(途中で計算問題とかをやったせいもあるけど)。

・学生の授業態度はよかったのだけれど、当方の講義の流れがどうにも・・・。今度は思い切って生物多様性緑化を先に持ってきて、後半に遺伝的多様性と遺伝的分化の話をするべきであろうか・・・。相も変わらず、悩み多き講義である。