映画でお喋り♪猫とひなたぼっこ

もと映画少女の”猫”のお喋りです♪

『 アヒルと鴨のコインロッカー 』

2007年07月27日 | 映画感想(日本)
「 映画余話 」 で書いたように
あの原作が どのように映像化されるのだろうか?? と
興味津々だった。
伊坂のファンである長男が 
たまたま 帰省し 
( いろいろ事情があって
結果的に まるで この映画を観るだけのために帰省したようなものとなった )
この日しか 観れない! というので 他の予定と ギチギチだったけれど
初日に 一緒に 観て参りました。


ここから 完全ネタバレ になります。
原作を読んでらっしゃらない方は ご注意ください!!!!




予告で (チラシは持っているが 読んでいない)
観た分には
麗子さん=大塚寧々  琴美=関めぐみ
というのは ぴったりだなぁ~ と思っていた。
ワタシは 
河崎くんには 松田翔太くん を希望していたのだけれど
結果は 
そのお兄ちゃんの 松田龍平くんだった。
まぁ
考えてみれば 女ったらし風な雰囲気も
ドルジへのカリスマ性も 
弟より 兄のほうが備えている・・・ 
   決して 龍平君を あらゆる女が たなびく色男とは思わないけれど
   配役としては ヨシとしましょう。(笑)
   なんだかんだ と言っても 一個人の好みに 過ぎませんので
   あしからず・・(笑)


最初の 本屋を襲うシーンまでが 結構ゆったりと 流れていて
え”? このペースで 話が完結するの??
と とても不安でしたが
原作よりも ずっとずっと 早くタネあかし。
そこからは アップテンポで話が進んだのでした。

なるほど!
ドルジ役を 二人使うとは 考え付きませんでした。
( 本を読んだはなは、 最後までドルジの顔を見せないのかな? と思ってました。 )
でも ああいう白黒の映像部分は 確かに 原作の読者が思い浮かべたことです。
それを そのまま 映像化してしまい
半ばまで来たところで タネを明かし
本物の 河崎くんを登場させる・・・

タネあかし という点では なかなか うまい脚本だと思いました。
瑛太も うまい!
彼は 思ったより うまかったです。
多少 セリフの部分で おやっ?(使い分けができてないとこもあった) っと
思ったところもありましたが
ブータン人と 日本人 の使い分けを うまく演じていたと思います。


映画は 原作と違って 残酷な場面がかなりカットしてあり
3人組の奴らの
いやらしさ 残虐性が あまり描かれていなかったので
せっかくの 適役だと思った 
関さんの 正義感や 行動力が
少し 浮いたように感じられたのが ザンネンでした。
でも 彼女が 両手を伸ばして 車を止めるシーンでは
涙が こぼれてしまいました。


原作を読んでいないと わからないんじゃないかな?と思う点が
2、3 ありましたが
   ( コインロッカーに ラジカセを入れる意味や
     ドルジが 河崎になりすました 理由など
     が 深く描かれていないので
     原作を読んでいない人には
     ちょっと理解しづらい と 思いますし
     あれでは
     ボブ・ディランが 単なる
     悪事隠しのためだけに 使われているみたいで
     ちょっと 不満でした )

が・・・・まぁ・・ ヨシとしましょう。
映画の出来は とりあえず 及第点をあげます。


ところで ボクを演じた 濱田 岳くん
『 青いうた のど自慢青春編 』 で 初めて知った役者さんなんですが
なかなか イイ味を出していて
これからも 楽しみな 役者さんです。
     余談ですが 火野正平さんの 息子さんじゃないの?と思うくらい
     雰囲気が そっくり!!


  2007.07.21  「アヒルと鴨のコインロッカー」  センチュリーにて鑑賞  ★★★☆




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8 コメント

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こんばんわ (kirei1995)
2007-07-28 19:44:15
コメントまでいただいてありがとうございました。
監督さんは、原作と違うところをプレミア上映会で説明してくれました。原作を読んだ方が多かったのにはびっくりでした。井坂氏も、映画に感動していたそうです。
伊坂さんは (猫)
2007-07-31 12:25:56
私も 息子に言われるまで
伊坂さんを知りませんでしたが
20・30代に 絶大な人気を持ってらっしゃる方みたいです。ゆえに 映画館の観客も 若いカップルの方が
結構多くおみえでした。
読者が観に来ることを想定しての
映画製作だと思います。
まぁ 瑛太で 多少 動員できるかもしれませんが。
ドルジの映し方は
確かに面白かったですね。
面白かった (冴子)
2007-08-01 18:57:03
HPにも書きましたが、純粋に映画だけで観てもよくできてますよね?
あれはブータン人、中国人、韓国人くらいの設定でないと成り立たない話でしょうね。
以前見た「ザ・カップ夢のアンテナ」がブータンのお坊さんの話でしたが、すっごく日本人にそっくりで、殆ど見分けつかなかったから。

原作よりはドルジが熱い男に描かれていたように思います。
伊坂さんの小説の主人公っていつもそんなに熱くないからね。

彼のでは「陽気なギャングの日常と襲撃」が面白いよ。
ザ・カップ (猫)
2007-08-03 12:37:58
私も観ました。
あれ ブータンでしたっけ・・?
韓国や中国より 日本人に似てるかもね。
伊坂作品は 今 「魔王」が読みかけ。
並行して(古いけど)「レッド・ドラゴン」を読んでいるので・なかなか進みません・・汗


・・・・ということで きっとブログを読んでいるであろう 長男さま。
今度の帰省時には
「陽気なギャングの日常と襲撃」を宜しく~♪
ついでに「アヒル」映画版の感想も聞きたいです~
結構
我が家以外は 評判いいんですよ~ この映画。
Unknown (蔵六)
2007-08-07 22:28:56
 こんばんは!

 僕は原作を読まずにこの映画を観たのであの展開にはちょっと驚いてしまいました。予告編を見る限りではコメディ映画だとばかり思っていたのに・・・。

 でも原作はもっと残酷なのですか。あの例のシーンですら観るに耐えなかったのに・・・ホラー映画で腕がもげたり首がもげるのは全然平気なのに、猫ちゃんだと見るに耐えないのはどうしてなんでしょう(笑)?
原作を読んでない方は・・ (猫)
2007-08-08 12:40:42
はい! 原作を読んでない方は
あの展開は 非常に面白かったと思います。
原作を読んでるものにとっては
そこの部分 最初から知ってるので どうしても カンドーが薄くなりますね・・苦笑

ちなみに うちの末っ子は
この「アヒル~」が好きではないそうです。
同じ理由で 村上春樹の「海辺のカフカ」も・・
そうです!猫が 虐殺されるからなんです。
蔵六さんも きっと 同じでしょう。
ちなみに 原作でやられるのは
猫だけでなく 犬もですぅ~~~~~~~
トラックバック、コメント、ありがとうございました。 (冨田弘嗣)
2007-09-07 00:36:51
 オリジナル脚本が少なくなってしまった今、どうしても原作と映画を比較してしまいますね。映画監督たちは、比較対象があるのを嬉しくは思わないでしょう。しかし、興行を狙うには、売れた原作モノを映画化するのが手っ取り早い。また、オンエアを考えて、残酷なシーンをカットするのも時代なのでしょうか。映画から過激さが失われ、どんどん上品に守りに入っているのが私は残念でなりません。だからか、私は守りの無い昔の映画を観るのが大好きです。私は映画しか観ていませんが、映画のみに頼ると、秀作でした。ぐっとくるものがありました。  冨田弘嗣
原作を読むか読まざるか (猫)
2007-09-07 22:42:43
私の場合は この映画については
面白いから・・と薦められ 読んだら
「映画化されるんだって」と聞いたので
不可抗力(笑)だったのですが
基本的に 「映画ファン」を称する人は
先に原作を読まずに「映画を観る」ことに 徹するのが いいと思います。
でも
映画で ぐっとこられたなら
原作も手を出してみてください。
3ケ月くらい後なら 映画の影響も薄れていると思うので。
原作を読んだら
ぐぐぐ! とくると思いますよ。 いろんな意味で

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