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ぼけ防止・昭和を振り返る-⑤

2016-10-06 11:30:05 | 昭和史
昭和17年-2

「愛国百人一首」のこと

この年に、「愛国百人一首」なるものが選定されている。
戦時中の翼賛運動のひとつとして、愛国の精神が表現されたとする名歌百首を選んだものだそうな。

皇室への崇敬や国土愛、家族愛の歌が採られている。
異種百人一首のひとつなり。

カルタとしての遊び方については、百人一首に準ずるともある。

当方には都々逸ならいざ知らず、
巧者な三十一文字なんぞ縁のないジャンルなるも、お気に入りを20首選んだ。

 ①柿本人麻呂 大君は神にしませば天雲の雷の上に廬(いほり)せるかも

 ②大伴旅人  やすみししわが大君の食(をす)国は大和もここも同じとぞ念(おも)ふ
 
 ③山上憶良  士(をのこ)やも空しかるべき万代に語り続()ぐべき名は立てずして

 ④山部赤人  あしひきの山にも野にも御猟人(みかりびと)さつ矢手挟(たばさ)みみだれたり見ゆ

 ⑤菅原道真  海ならずたたへる水の底までも清き心は月ぞ照らさむ

 ⑥西行法師  宮柱したつ岩根にしき立ててつゆも曇らぬ日の御影(みかげ)かな

 ⑦源 実朝  山は裂け海はあせなむ世なりとも君にふた心わがあらめやも

 ⑧藤原定家  曇りなきみどりの空を仰ぎても君が八千代をまづ祈るかな

 ⑨楠木正行  かへらじとかねて思へば梓弓(あずさゆみ)なき数に入る名をぞとどむる

 ⑩徳川光圀  行く川の清き流れにおのづから心の水もかよひてぞ澄む

 ⑫高山彦九郎 我を我としろしめすかやすべらぎの玉のみ声のかかる嬉しさ

 ⑬本居宣長  しきしまの大和ごころを人問はば朝日に匂ふ山ざくら花

 ⑭吉田松陰  身はたとひ武蔵の野辺(のべ)に朽ちぬとも留め置かまし日本魂(やまとたましい)
  
 ⑮徳川斉昭  天(あま)ざかる蝦夷(えぞ)をわが住む家として並ぶ千島のまもりともがな

 ⑯佐久間象山 みちのくのそとなる蝦夷のそとを漕ぐ舟より遠くものをこそ思へ

 ⑰久坂玄瑞  取り佩()ける太刀の光はもののふの常に見れどもいやめづらしも

 ⑱真木和泉  大山の峰の岩根に埋めにけりわが年月の日本(やまと)だましひ

 ⑲平賀元義  武夫(もののふ)のたけき鏡と天の原あふぎ尊め丈夫(ますらを)のとも

 ⑳高杉晋作  後れても後れてもまた君たちに誓ひしことをわれ忘れめや

追記、
 
⑫高山彦九郎
  (^^♪ 人は武士 気概は高山彦九郎
       京の三条の 橋の上
      遙かに皇居をネ 伏し拝み
       落つる涙は 加茂の水  サノサ~

⑳高杉晋作 
    (^^♪ 三千世界の 烏を殺し
         主と朝寝が してみたい~


諸兄のお気に入り歌は如何に・・・

  独断と偏見で綴る昭和17-2である。 (つづく)

  


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