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昭和の時代を振り返る-3(昭和2年)

2014-07-22 10:40:22 | 昭和史
     ♪月は無情というけれど コリャ  主さん月より なお無情
        月は夜出て朝かえる コリャ 主さん今来て 今かえる~

                     (月は無常)

大正から昭和に年号が改められたとき 日本は未曾有の不景気のど真ん中にいた。

【時代背景】    >金融恐慌おこり、銀行の休業続出<

三月に入って 東京周辺の銀行が次々に破産する事態に至ったのである。
不況は第一次世界大戦後の大正9年より続いており、昭和に改まったからといっていきなり景気が悪くなった訳ではない。

この恐慌で若槻内閣が倒れ、政権は政友会総裁・陸軍大将田中儀一に移り、日本銀行に22億円の貸し出しをさせて漸く5月には一段落している。

この金融恐慌のもたらしたものは、弱小銀行は大手銀行に整理統合され、三井・三菱・住友・安田・第一の五大銀行がその後の日本経済を支配する体制となる。

【おもな出来事】

・第一次山東出兵・憲政会・政友本党合同で立憲民主党を結成・ジュネーブ軍縮会議はじまる
・最初の地下鉄、上野~浅草間に開通(運賃10銭) ・円タク、円本が出現

「流行語」  シャン・モボ・モガ
「映 画」  彼をめぐる五人の女・忠治旅日記

*都会では、大正デモクラシーがゆきわたり、モダンガール・モダンボーイが出現し、思想もそれまで美徳とされてきた忠孝の道は古びれ、学生の間には新たにマルキシズムがもてはやされる時代となるのである。

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