臺灣と瀬田で數理生態學と妄想

翹首望東天, 神馳奈良邊. 三笠山頂上, 想又皎月圓(阿倍仲麻呂). 明日できることは今日しない

モデルと実験または野外観測の組み合わせ研究の意義って何よ?---とりあえずの結論

2015-03-09 19:19:43 | 研究

数理モデルと経験的アプローチ(観測・実験)との組み合わせ研究について,現時点での自分の考えをまとめたものを,日本数理生物学会のニュースレターに載せてもらったのでアップします.大学4回生以来,多くの方々にいろいろ助けていただき,学ぶことができたおかげで(にもかかわらず),こんな考えに至りました.写真に載っている方々にはとくにお世話になりました.ありがとうございました.


http://homepage.ntu.edu.tw/~tksmiki/research_data/miki_mathbiol2015.pdf

【2014 年研究奨励賞受賞者特別寄稿】経験的アプローチとの連携という呪縛あるいは希望の光  三木健

1. はじめに

2. もやもやの始まり―生態学と数理生物学における数理アプローチの違い

3. もやもやの変質―エディターからの実証研究との連携を強く要請するプレッシャー

4. なぜ経験的アプローチとの連携が求められてきたのか?―数理モデリングという手法はモデリングの対象とする生物分野における理論発展のために出来ることは何か

5. 数理モデルを作るきっかけと経験的アプローチとの連携のめざすもの―私の「新しい数理モデルのあるべき姿」に対する当面の答え

参考文献・図書
P-J Ke, T Miki, T-S Ding (2014) The soil microbial community predicts the importance of plant traits in plant-soil feedback. New Phytologist DOI: 10.1111/nph.13215.

M Ushio, T. Miki, TC Balser (2013) A coexisting fungal-bacterial community stabilizes soil decomposition activity in a microcosm experiment. PLOS ONE
8(11): e80320.

T. Miki, M Ushio, S Fukui, M Kondoh. (2010) Functional diversity of microbial decomposers facilitates plant coexistence in a plant-microbe-soil feedback model. Proceedings of the National Academy of Sciences, USA 107:14251-14256

方法への挑戦―科学的創造と知のアナーキズム(1981) ポール・K. ファイヤアーベント(著), Paul K. Feyerabend (原著), 村上陽一郎(翻訳), 渡辺博(翻訳)

科学革命の構造(1971) トーマス・クーン(著), 中山茂 (翻訳)

書評 方法への挑戦 ファイヤアーベント, 大垣俊一 Argonauta 6: 6-14 (2002)

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