心の模様

心の中の一つ一つを整理して、いつか素敵な部屋にしてみたい。

大会でのこと

2016-10-04 | 昔々
こいつは俺の教師生活で

唯一殴ったった女やって



大会の役員や手伝いに来てる

私と同じ高校出身者の人たちに

私のことを紹介する



私の高校時代の部活の顧問で

今はスポーツ協会のトップ



先生は笑い話として

軽い気持ちで言ってるのだろうけど



忘れていた苦い記憶が蘇り

私は気分が悪くなる



あんな昔のことを

覚えている先生も

その当時は苦い思い出だったに

違いないのに



先生はその貫禄のある

恐ろし気な姿と声を武器に



多くの子供たちを怖がらせ

先生にだけは気を遣わせていたけど



自分の練習だけに

いつも気を遣っている私からしたら

先生は誰でもどうでも良かった



練習のし過ぎで故障して

部活を休んでいたとき



故障した当初は部屋で毎日

一人泣いてたけど



クラスメイトが

今なら遊べるって誘ってくれて

私は初めて高校生らしい

楽しい時を過ごした



部活と勉強しかしてなかったから

何もかも新鮮で



男女何人かで遊園地行ったり

男の子と図書館で

一緒に勉強したり

一緒に帰ったり



そんなある日

先生に呼び出された



おまえは部活に来ないで

男と遊び歩いとるやろおって



いきなり怒鳴られたから

ぷいっとよそを向いて黙っていたら

頭をすごい力で殴られた



キッとした顔を

先生に向けたと思う



その日から故障が治るまで

部活には見学という形で

参加するようになった



先生に反発もしない代わりに

笑いかけることもなくなった



先生も私に

気を遣っているようだったけど

気付かないふりをした



遊んでたと言われた期間は

2週間くらいだった



大人になってから再会したとき

私は先生に笑いかけた



先生はとても嬉しそうにして

それから私を呼びつけるようになって



特別扱いは

今も変わらないけど



それはもしかしたら

先生の贖罪なんだろうかって



ちょっとだけ思う


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