飛行機の中で、菊池凛子さんのアカデミー賞ノミネートで話題となった「バベル」を見ました。
映画の舞台はアメリカ、メキシコ、モロッコ、日本。最初はバラバラにストーリーが展開するので、「一体この人たちにどんなつながりがあるの??」という感じでしたが、モロッコで撃たれた一つの銃弾が国境を越えて、登場人物をつなげていきます。
まず、この映画を見るにあたっては、聖書に出てくる「バベルの塔」のことを知っておかないと、映画のメッセージが伝わりにくいかもしれません。
私が小さい頃に読んだ聖書に書かれていたバベルの塔は・・・
知識や技術が高度になり、人々は神を神とも思わなくなり、その力の象徴として天(神)まで届くバベルの塔を作った。それに怒った神は、塔を崩し、当時一つの言語を話していた人々に全く違う言語をしゃべらせ、コミュニケーションを取れないようにした・・・
という話でした。
映画を見て、高度な技術の進んだ今は、正に「バベルの塔」と同じなのでは、と思いました。高度な情報化社会は便利で良いけれど、それに頼りすぎて、同じ言語を話していても本当の意味ではコミュニケーションが取れていないような気がします。私も、自分の家族には甘えがあって、ちゃんとコミュニケーションを取ろうとしていなかったと思います。でも、結婚をして(ん?お付き合いを始めてからかな・・・)変わりました。
私の主人は英語しか話せませんので、私たちの会話は英語です。でも、私の英語力はパーフェクトには程遠く、微妙なニュアンスは英語では伝えられない時があります。それでも身振り手振りで私は一生懸命「伝えよう」と努力していますし、主人は「理解しよう」と頑張ってくれます。もうこうなると、「言葉」を超えて「心」と「心」のコミュニケーションなのですよね。なので、私たち夫婦にとって「言葉の違い」が「壁」ではなく、国も文化も習慣も違う私たちの「心の絆」をさらに深めてくれるているように思います。
昨今は家族間でもコミュニケーション不足が問題で、それがCMになったりもしていますよね。「分かってくれて当然」とか「分かっているつもり」という甘えを捨て、「心」と「心」をぶつけ合った真正面からのコミュニケーションで、家族・友人・職場や学校で、お互いの絆を深められるのでは、と私は思います。
うーん、、、「バベル」は結構深いですね!ない頭(!)で色々考えさせられませした 日本公開はまだまだ先のようですが、良い映画だと思うので是非!
さてさて、今日は久々に岩盤浴に行こうかな・・・。
みなさん、よい週末を~