植物の正常な生育のためには、炭素、水素、酸素、窒素、リン、カリウム、カルシウム、マグネシウム、硫黄、ホウ素、塩素、銅、鉄、マンガン、モリブデン、亜鉛の16元素が必要である[1]。これにニッケルを加えた17元素を必須元素とする場合もあるが[2]、これは後述の有用元素に分類される場合もある[3]。
このうち炭素・水素・酸素は、自然界の大気や水から吸収できるので、人為的に外部から供給する必要はない[1]。それ以外の元素も、土壌から根を通して吸収されるが、特に窒素・リン・カリウムは不足しやすいため、肥料として供給する必要がある[1]。
このほか植物の生存に必須ではないが、ナトリウム、ケイ素、セレン、コバルト、アルミニウム、バナジウムは、しばしば特定の植物種にとって成長を助ける有用元素となる。